画像

健康まめ知識

お部屋の乾燥は風邪や肌荒れの原因になるので注意しよう!(2017年12月)

 

寒い季節になるとお部屋が乾燥しやすくなりますが、空気が乾いていると、健康にさまざまな問題が生じてしまいます。湿度の下がり過ぎには気をつけましょう。お部屋の空気が乾燥することで起こるトラブルと、乾燥させない方法をご紹介します。

 

◆お部屋が乾燥すると起こるトラブル

お部屋の空気が乾燥することで起こる代表的なトラブルは、肌荒れです。湿度が低い部屋に長時間いると、皮膚の中の水分が奪われ、お肌がカサカサになります。水分がなくなると肌のバリア機能が低下するため、外部からの刺激に弱くなります。結果、ヒビ割れしたりかゆみが出たりというように、お肌が荒れてしまうのです。

 

また、乾燥によって風邪を引きやすくなります。風邪の原因であるウイルスや細菌は1年中存在していますが、温度や湿度が高い季節は活動が鈍るため、風邪を引くことは少なくなっています。しかし、寒くなり空気が乾燥してくると、これらの動きが活発化するため、風邪を引きやすくなるのです。乾燥による健康トラブルを防ぐためにも、部屋の湿度を下げないようにしましょう。

 

◆乾燥予防のために加湿器を置こう

部屋の乾燥を予防するためには、加湿器の設置がおすすめです。加湿器には「スチーム式」「気化式」「超音波式」「ハイブリット式」の4種類があります。

 

スチーム式は、蒸気を出して湿度を上げるタイプの加湿器です。即効性があり、加湿機能が高いですが、火傷の危険があるというデメリットもあります。小さな子どもがいる場合には注意しましょう。

 

気化式は、水分を含ませたフィルターを蒸発させて加湿します。熱を使わないため、小さな子どもがいるご家庭でも安心できる方式です。しかし、冷たい風が出てくることで、部屋の温度を下げてしまいます。また、フィルターを定期的にメンテナンスする必要があります。

 

超音波式は、超音波で水を蒸気に変える加湿器です。気化式と同じく熱くならないため、安全に使えます。さらに本体もコンパクトです。しかし、加湿器のタンク内に雑菌が増えると、雑菌がお部屋全体に振りまかれるおそれがありますからご注意ください。こちらのタイプを使う場合には、小まめなメンテナンスが必要です。

 

ハイブリット式は、スチーム式と気化式の良いところを合わせた加湿器です。加湿器でお湯を沸かし、それをフィルターに含ませることで、水分を室内に送ります。吹き出し口が熱くならないため安全で、電気代も安く済みます。ただし、本体価格は高めです。

 

◆加湿器を置く以外の部屋を乾燥させない方法

加湿器を置くほどでもないけれど、部屋の乾燥が気になるという方は、家にあるものや簡単に用意できるものを使って湿度を上げてみましょう。

 

1つ目の方法は、部屋に水を入れたコップを置くことです。コップの中の水が蒸発することによって、部屋の湿度が上がります。即効性はありませんが簡単にできるためおすすめの方法です。

 

また、観葉植物を置くのも効果的です。観葉植物には根っこから吸収した水分を葉っぱから空気中に放出する働きがあり、部屋を潤わせてくれます。霧吹きで水をかければより加湿効果が高まります。小さめのものなら手軽に用意できるため、ぜひ部屋に置いてみてください。

 

他にも、洗濯物を部屋干しして加湿する方法があります。洗濯物の水分が室内で蒸発することで、部屋の湿度が上がるのです。部屋の乾燥が気になるときは、あえて洗濯物を部屋の中に干してみてください。雨が降っているわけでもないのに部屋干ししたくないという方は、濡らしたタオルを干しておくことでも同じ効果が得られます。ただ、あまり湿度を上げすぎるとカビの原因になるため、丁度良い湿度を保ちましょう。

 

お部屋の湿度は、少しの工夫で上げられます。乾燥対策をして、寒い季節も健康に過ごしましょう。

2017年12月04日