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健康まめ知識

サンダル履きの素足に注目!巻き爪、大丈夫?(2009年5月)

 

     
 
5月のテーマ:
サンダル履きの素足に注目!巻き爪、大丈夫?
  肌寒い夜もありますが、日中は半そで一枚で過ごせる陽気も多くなり、木々の新緑にも初夏を感じる季節になりました。大型連休もあり、キャンプや川遊びなど、アウトドア・レジャーに出かけるご家族も多いのではないでしょうか。そんな時、水辺で遊ぶには欠かせないのがビーチサンダル。レジャー以外でも、夏に向けて素足にサンダルを履く機会も増える季節です。以前にも「外反母趾」や「靴の選び方」など、足に関するお話を何度かしましたが、今回は足の「爪」についてお話します。
 
     

 

巻き爪とは
 
元々季節の変わり目は、気候の変化やホルモンバランスの変化によって、体調を崩しやすい傾向があります。特に春は、風が強く、花粉やホコリなどが大気中に舞うため、肌にとっては決して優しい季節ではありません。そして、夏に向けて紫外線も多くなる時期。まずはトラブルの原因を知りましょう。
巻き爪の原因
    生まれつき巻き爪という人を除き、日常生活を過ごす中で巻き爪になってしまうのは、爪に何らかの負担がかかっている証拠。爪が薄いとその分変形しやすく、巻き爪になりやすい傾向はありますが、一般的に考えられる主な原因は以下のとおりです。

外部からの圧迫
  足の巻き爪の原因として、一番多いと考えられるのが「靴」による圧迫。例えば、つま先が細くなっているデザインの靴や、ヒールの高い靴などを日常的に履いていると、足の指先(特に親指)が圧迫される状態が続き、爪を変形させてしまいます。また、窮屈な靴ではなく、サイズの合わないぶかぶかの靴も指に体重が集中してしまうため、巻き爪の原因となることもあります。
爪の切り方
  いわゆる「深爪」が原因となるケースも多く見られます。普段から深爪がちな場合はもちろん、巻き爪の初期段階で、爪が肉に食い込むのを防ぐために短く切ってしまうのも、実は巻き爪を悪化させる原因となります。これは、爪がどこまで伸びればいいのかを知らせる「爪のアンテナ」を、深爪によって切り落としてしまうしまうためと言われ、深爪を続けた結果、本来なら伸びない皮膚に向かって爪が食い込むように伸びてしまう原因となります。
スポーツや怪我など
  足をふんばるスポーツやサッカーなど、足の指に負担や衝撃が加わる場合にも、巻き爪になることがあります。これは靴と同じく外部からの圧迫で爪に負担がかかるためです。また、足の指を強くぶつけたり、足の上に重いものを落としてしまった場合なども、足の指が腫れて両側から爪を圧迫し、巻き爪の原因となります。
体重の増加
  妊娠などで、急激に体重が増加した場合も、足の指に普段以上の負担がかかることになり、巻き爪を引き起こす恐れがあります。こういう場合は特に、ヒールの低い靴を履くなどして、足の指に負担がかからないよう注意して過ごしましょう。
巻き爪を防ぐには
    巻き爪を放っておくと、指の肉に爪がどんどん食い込み激しい痛みを伴うだけでなく、ひどいケースでは巻き込まれた皮膚が化膿してしまうこともあります。また、巻き爪による足の痛みをかばうため、歩き方が不自然になり、足首や膝、腰などを痛めてしまう場合も。その他、重心を無意識に小指側にかけるためにO脚になってしまったり、巻き爪が身体全体のバランスを崩してしまうこともあります。そうなる前に、正しいケアで巻き爪を防ぎましょう。

爪は「スクエアカット」に
  爪を短く切りすぎる「深爪」が良くないことは先にお話しましたが、爪を切るときは先端に丸みをもたせる「ラウンドカット」ではなく、先が四角くなる「スクエアカット」にしましょう。爪の先の左右を伸ばすことで支えができ、爪が巻きにくくなります。ただし、あまり長すぎると先端が圧迫されて変形を助長してしまうため、白い部分を1ミリ程度残す長さを目安に。また、左右の角がとがっているとストッキングなどに引っかかってしまうため、やすりで少し丸く整えると良いでしょう。
靴選びも重要!
  つま先に負担や圧迫をかけないよう、足に合った靴を履くよう心がけましょう。また、パンプスなど、ヒールの高い靴や先の細い靴でなくても注意が必要です。靴の中で足が遊んでしまうような場合は、サイズや形が合っていない証拠。巻き爪だけでなく、外反母趾など足の変形の原因にもなるので、普段履いている靴もこの機会に見直してみましょう。また、仕事などでどうしても窮屈な靴を履かなくてはいけない場合は、時々靴を脱いで足をマッサージするなどの工夫をして、足先への負担を減らしましょう。
 
  巻き爪は、サンダルの足元がスマートに決まらないばかりか、痛みや身体のゆがみなどのトラブルの原因にもなります。靴選びや爪の切り方など、普段からできるケアをしっかり行い、巻き爪にならないよう気をつけてくださいね。また、子供や赤ちゃんの爪を切るときにも、深爪にはご注意を!

 

 

2009年05月28日