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健康まめ知識

ホコリのたまったエアコンには喘息のリスクも。冬に備え、しっかり対策を(2016年10月)

mame1610_001冬になり、寒さが厳しくなると、風邪やインフルエンザなど怖い病のリスクが高まります。喘息もその中の一つ。喘息といえば、乾燥した空気が大敵ですが、警戒すべきはそれだけではありません。“エアコンの汚れ”という意外なところにも注意する必要があるのです。

 

◆冬に注意したい咳喘息

単なる風邪とも思えないような咳が続くと、それは咳喘息かもしれません。喘息は、気道が狭くなり、外部からのさまざまな刺激に対して敏感になることで、炎症や咳の発作を引き起こす症状です。

 

喘息持ちの方も、風邪を引いたことがきっかけで体調を崩し、喘息の症状を悪化させる人もいます。喘息持ちでない方でも、ダニやホコリなどを吸い込んだことがきっかけで喘息を引き起こすこともあります。症状がひどくなる気管支喘息を発症するケースもあるので、注意が必要です。

 

急激な気温の低下や、空気の乾燥だけでなく、ダニやホコリの原因となる不衛生な環境にも気を配る必要があるでしょう。

 

◆手入れをしないエアコンはこんなに危険!

mame1610_002夏になると、急激に増えるといわれるカビ肺炎。これは、手入れをしないエアコンのカビが原因で咳の症状に悩まされ、発熱や倦怠感も伴う病気です。エアコンのカビが原因で起こる症状はそれ以外にも、アレルギー性鼻炎や気管支喘息などが挙げられます。

 

秋が終わり、暖房に切り替えるタイミングにも気をつける必要があるでしょう。使わなくなった暖房の裏側は自然とホコリがたまり、不衛生な状態になっています。そのままの状態で作動させると、部屋中にホコリやダニが蔓延し、それを吸い込んだ喘息持ちの子どもが気管支喘息を発症させる危険性も考えられるのです。

 

◆家庭でもできるエアコン掃除

エアコンのホコリによる喘息を防止するには、できる範囲でエアコンのクリーニングをするのが効果的です。「フィルター」と「吹き出し口」の清掃は、家庭でも簡単にできるので、その方法を紹介します。

・フィルターの掃除法

フィルターを掃除する前に、フィルター回りやエアコンのパネル部分のホコリを掃除機で吸い取ります。ホコリが降ってくるかもしれませんので、マスクを着用してしっかり防護しましょう。ホコリはフィルターの外側についているので、外側に掃除機をかけて重点的にホコリを吸い取ります。内側からかけてしまうと逆にフィルターの目にホコリが詰まってしまいますので、必ず外側から掃除機をかけるようにしてください。その後、シャワーできれいに水洗いして日陰干しにします。

・吹き出し口の掃除方法

吹き出し口が汚れていてはここから出てくる風に汚れた空気やホコリが乗って部屋中に蔓延してしまいます。手順としては、吹き出し口のルーバーを外した後、中性洗剤を染みこませたタオルで中をしっかり拭いていきます。届かないときは、細長い棒にタオルを絡ませて奥まできれいに磨きましょう。その後、きれいなタオルで拭き上げるようにしてください。

 

気をつけて欲しいのは、市販のスプレー。市販の洗浄スプレーは、間違って使うとエアコンの故障にもつながります。使用方法を確認したうえで、注意して使うようにしてください。

 

◆プロに任せる方法もアリ

mame1610_003最近では、家庭用のエアコンも、自分で無理に行わず、エアコンクリーニングの専門業者に任せるという人もいます。電気製品であるエアコンを掃除中に壊してしまうといったトラブルは少なくありません。とくに、吹き出し口のルーバーを外す操作が分からず、無理をして外すと故障にもつながります。自信のない方はプロに任せるのがベストです。

 

また、プロであれば手の届かない場所でも専用の器具を用いてしっかり洗浄してもらえます。きちんとホコリや汚れが取り除かれないまま、エアコンを動かして喘息を悪化させてしまえば元も子もありません。万全を期したい方は、無理をせずプロの業者に任せることをおすすめします。

2016年10月11日