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健康まめ知識

新生活の始まり。朝食を摂って元気な1日を!(2006年4月)

 

     
 
4月のテーマ:
新生活の始まり。朝食を摂って元気な1日を!
 4月。新年度、新学期のスタートです。新たな生活が始まった人はもちろん、環境に特別何も変わりがないという人でも、4月は「新しい始まりの季節」ではないでしょうか?

1日の始まりは朝。元気な1日を過ごすために、今回は「きちんと朝ごはんのススメ」についてのお話です。

 
     

 

朝ごはんは、なぜ大切か?
 

食事 人間の体は、1日の24時間を1サイクルとして、体を構成する組織や臓器がリズムを保って活動しています。そのリズムの基となるのは太陽の光で、その明るさや暗さが脳の中枢神経を刺激し、活動を弱めたり強めたりして体の働きを調節するのです。また、食事を摂ることも神経系を刺激する作用があり、血液中の栄養成分の濃度を高めて、組織や内臓の働きを活発にします。

●朝ごはんを食べないと…

全身の組織や内臓の働きは起床した直後に活発になるわけではありません。体温は低く、脳の働きも不十分な状態です。この状態のまま、体をあまり動かすことなく食事もとらずに、仕事や勉強など日中の活動を始めると、脳も体も栄養不足で十分に働きません。このままでは集中力を欠いたまま午前中を過ごすことになってしまいます。

●朝ごはんを食べると

それに対し、起床してから体を動かして筋肉を刺激し、血液の流れや胃腸の働きを活発にして、食欲をあげてから朝ごはんを食べるとどうでしょう。体温と血糖が上がり、脳と体はリズムにのって働き始めます。そうすると仕事や勉強にも集中でき、朝から気持ちよく過ごすことができるのです。

 
朝食抜きの原因とは?
 
不振  さて、朝ごはんが大切なことは分かっていても、忙しい現代人はなかなか朝ごはんを食べられないという実態があります。あるアンケート調査では、独身でひとり暮らしの女性の場合、朝食を毎日きちんと摂ると答えた人はなんと全体の半数以下という結果でした。

では、なぜ朝ごはんが食べられないのでしょうか?その原因と対策を、以下にご紹介します。

●朝は食欲がない

1日のリズムでいえば、本来、朝は1日のうちで一番お腹が空く時間のはずです。前日午後8時に夕食を摂ったとして、睡眠、起床と翌朝7時までは約11時間。お菓子や夜食を食べた場合は別として、ほぼ半日もの間、体に栄養が入っていないことになります。こういうリズムで生活を送っている人は、朝お腹が空いた状態で目覚めることができるでしょう。

これに対して、夕食が遅い人、寝る前にお菓子や夜食を食べる人は、朝あまり食欲がわかないのは当然ですね。また、就寝時間が遅すぎるのも、夜中に食べてしまう原因のひとつ。睡眠不足だと食欲刺激ホルモンが増え、食欲抑制ホルモンが減るという現象が起こります。つまり夜更かしすればするほど余分に食べてしまい、翌朝は体があまり食事を欲しない状態になってしまうのです。だからといって朝食を抜くと、昼食までの時間が空きすぎるので、体はエネルギーを蓄えようとして、食べたものが脂肪に変わりやすくなり、皮下脂肪のつきやすい体質になってしまいます。

●ダイエット中なのでなるべく食べたくない

これが間違った考えというのは、すでに多くの皆さんがご存知でしょう。上にも書いたように、朝食を抜くと脂肪のつきやすい体質になるため、朝食を抜くことはダイエットには逆効果になります。毎朝きちんと朝食を摂ることで体のリズムが正常になり、消化や代謝の働きが整うので、ダイエットにも良い傾向が出てきます。また、食事を摂ることは腸を刺激するため、排便のリズムも整います。

●ギリギリまで寝ていたい

朝ごはんを食べる時間がもったいなくて、それならその分寝ていたい…という声も多く聞きます。しかし10分長く寝ても、朝ごはんを食べなくては体はすっきりと目覚めず、午前中をぼーっと過ごすことになります。かえって時間がもったいないと思いませんか?

それならば、いつもより少し早く起きて、朝食をとることが効率的だと考え方を変えてみましょう。また、目覚めてすぐに朝食を摂ろうとせず、朝の準備などをして体を少し動かしてから朝食を摂るようにしましょう。それによって胃腸をはじめとする体の組織が働き出し、空腹感がおきて、朝ごはんをおいしく食べることができるのです。

●朝食を準備する時間がない

これも上の「ギリギリまで寝ていたい」派と同じような意見です。確かに、朝は何かと忙しく、時間がないもの。だからといって朝ごはんを犠牲にするのはよくありません。晩ご飯やお弁当のおかずを多めに作って、朝食用に残しておいたり、温めるだけでたべられるように前の晩から用意しておくなど対策はいくらでもあります。「朝は食欲がない」という人も、ヨーグルトや果物、シリアル、スープなど、手軽に食べられるものから始め、少し早起きして朝食を食べる習慣をつけていきましょう。

 
朝食をきちんととることは、体の健康だけでなく心の健康にも関わってきます。朝食を抜くと、集中力が低下するだけでなく、体調不良で元気が出ない、なんとなく体がだるい、エネルギー不足で貧血気味、空腹によるイライラ感など、脳と体に様々な悪影響を及ぼします。 子供の場合も同じで、朝食を食べる習慣のない家庭で育つと、朝から元気が出ない、学校に行く気力がない、という状態になってしまい、体の成長ばかりか心の成長まで妨げてしまう恐れがあります。「食育」という言葉をよく耳にしますが、子供の成長にも朝ごはんは大切なのです。 夜食・夜更かしを控え、少し早起きする生活を徐々に習慣づけていくと体のリズムも整い、生活習慣病の予防にも役立ちます。気持ちのよい1日の始まりは、おいしい朝ごはんから。朝ごはんをきちんと食べて、健康的な毎日を送りましょう。

 

 

2006年04月28日