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健康まめ知識

抜け毛が気になる、コレって薄毛のサイン?(2007年2月)

 

     
 
2月のテーマ:
抜け毛が気になる、コレって薄毛のサイン?
 暦の上では春になりました。暖冬ということもあり、今年の花粉飛散は早めに始まるとの予報も出ているので、花粉症の方はマスクなどの対策をしてでかけましょう。さて、今回は「髪」をテーマにお話します。男性だけでなく、女性にも増えてきた薄毛の悩み。その原因や予防策について解説していきます。
 
     

 

薄毛の定義としくみ
 

Images 薄毛とは、髪が生えかわるたびに細くなり、頭髪にコシやハリがなくなって全体や一部的にボリュームがなくなってくる状態のことで、頭髪の量のことを指す言葉ではありません。つまり、髪の生える密度自体は変わらなくても、頭髪が細くなることで量が減ったように見えることも多いのです。

髪の毛には、生えかわる周期(ヘアサイクル)というものがあります。生えた髪の毛が、おおよそ2~7年ほどの成長期のあと、2,3週間ほどの移行期を経て、3,4ヶ月の休止期に入ると抜け落ち、そして3,4ヶ月後にまた成長期になり、毛が生えはじめるというものです。成長期に入って伸び始めた毛は、細い毛から始まりだんだん太くなってきますが、このとき、普通の太さの毛の中に短く細い成長期初期の状態の毛が多く見られるようになってくると薄毛のサイン。これは成長期が短縮したために起こるもので、毛が伸びたり太く成長する前に、移行期や休止期になってしまうのです。さらに進行すると、ヘアサイクルがどんどん短くなって休止期が長くなり、やがて毛包(毛を作る組織)自体が消失していきます。そこからは毛が生えなくなるため、密度が薄くなっていくのです。

 
男性の薄毛と女性の薄毛
   薄毛になる原因は、一般的に男性ホルモンの影響が大きいとされますが、全身の体毛を比べると分かるように、本来男性ホルモンは毛包を大きくしたり、毛を太くしたり、成長期の期間を長くする作用があるものです。その男性ホルモンが何故頭髪に関してはマイナスに働くのか、その原因はよく分かっていませんが、精巣機能をなくした男子は薄毛にならないという調査結果も報告されています。

男性の薄毛に多いのは、生え際が後退したり、つむじや頭頂部周辺が薄くなってくるタイプですが、女性に多いのは頭頂部分のみ薄くなってくるタイプです。薄毛に悩む女性が増えたのは、ヘアカラーやパーマをする人が増えたこと、過剰なシャンプーなどがその大きな原因のひとつと言われているので、若いうちから注意が必要です。

 
円形脱毛症について
   徐々に進行する薄毛とは違い、突然発症するのが円形脱毛症です。頭髪が円形もしくは楕円形に抜けてしまうもので、ひげや眉毛が抜けてしまう場合もあります。そのメカニズムについては解明されていませんが、なんらかのストレスがきっかけとなるケースが多いようです。脱毛箇所の範囲はほんの豆粒ほどのものから500円玉大のものまで様々で、多くの場合かゆみなども起こらないため、気付かないうちに進行していることも多いものです。気付いたことが余計ストレスとなり、脱毛を進行させてしまうこともあるようですが、一般的には自然に回復する症状でもあります。かゆみや腫れを伴う場合などは、皮膚科など医師に相談しましょう。
 
 
 薄毛は遺伝すると言われますが、薄毛そのものが遺伝するというより薄毛になりやすい体質を受け継いでいると言ったほうが正しいでしょう。ストレスや生活習慣なども薄毛の原因と思われていますす。しかし、実際には毛根に充分な栄養が行き渡らないことで毛髪の成長が妨げられることのほうが大きいようです。そこで、注意したいのは頭皮の健康。過剰なシャンプーは頭皮を乾燥させ、毛根を弱めてしまいますし、すすぎ残しもよくありません。生活習慣の乱れや喫煙なども血管を収縮させて栄養の流れを妨げるのでご注意を。育毛剤などを使用する場合も、頭皮を清潔に保った上で使いましょう。

 

 

2007年02月28日