画像

健康まめ知識

お薬の「正しい飲み方」知っていますか?(2009年10月)

 

     
 
10月のテーマ:
お薬の「正しい飲み方」知っていますか?
 気温が下がりはじめ、外出時には上着が欠かせない季節になってきました。新型インフルエンザに関するニュースも続き、一層の注意が必要ですが、そうでなくてもこれからの時期は風邪をひきやすいもの。改正薬事法の施行によってコンビニエンスストアなどでも風邪薬などの一般医薬品(※)を購入できるようになりましたが、安易な薬の服用は思わぬ弊害を引き起こすこともあります。薬についてきちんと理解し、正しい服用を心がけてくださいね。

※<一般医薬品の定義>

医薬品のうち効能・効果の人体に対する作用が著しくなく、医薬関係者から提供された情報に基づき需要者の選択により使用されるもの。

 
     

 

薬を飲む前に気をつけること
 
 病院で処方された薬も薬局などで求めた薬も、飲む前にきちんと「説明書」を読み、用法や用量、服用時間などの指示通りに使用しましょう。薬の説明書には効果や効能の他にも、使用上の注意や副作用などの重要な情報が記載されています。指示通りに使用しないと効果が期待通りに現れなかったり、副作用などが出てしまう場合もあるので注意してください。

◎服用時間について

食前→お薬の吸収、効果を考えて空腹時と指示されていますので、食事の前に飲みます。食事の直前でも構いませんが、なるべく30分ぐらい前を目安にしましょう。
食直前→食事を取る10分ぐらいを目安に服用します。食直前の服用を指示される薬の代表的なものに、糖尿病の薬(食事からの糖の吸収を抑える効果を持つ)などがあります。
食後→食事の後に飲みます。食事が終わった後、30分以内を目安に服用しましょう。空腹時に飲むと胃に影響があるため、食後という指示をしていることもありますが、食後に飲む習慣をつけて飲み忘れを防ぐためという理由もあるようです。
食間→この「食間」を、「食事をしている間=食事中」と解釈して、「食べている途中で薬を飲んで、また食べはじめる」と、勘違いされる方も多いようですが、正しくは、食事と食事の「間」に飲むという飲み方です。一般的に、食事の前後2時間以内に飲みます。これは、食事の内容物によって薬の吸収や成分が影響されないようにするためです。

例えば「1日3回、食間に服用」と指示されたときには、「朝食の2時間前、朝食と昼食の間、昼食と夕食の間」に飲む方法と、「朝食と昼食の間、昼食と夕食の間、夕食の2時間後」に飲む方法の2通り飲み方がありますが、どちらが適しているかは医師や薬剤師に確認してください。

◎食事が摂れない場合は

では、薬に食前食後などの指示があっても、体調や気分が悪くて食事が摂れない場合や忙しくて3食きちんと食事ができない場合はどうすれば良いのでしょうか。これは薬によって「食事を摂ってなくても時間通りに飲んだ方がいい薬」や「必ず食事の後に服用しなくてはいけない薬」など、薬の種類によって対応が異なるため、一概には言えません。例えば、痛み止めなどは副作用で胃が荒れるのを防ぐために食後の服用が指示されているなど、重要な理由がある場合も多いため、自分で判断せず、医師や薬剤師に確認してから服用するようにしてください。

 

薬を飲むときに気をつけること
  ◎十分な量の水で服用する

飲み薬は、水分制限が無い限り、十分な量の水または白湯で飲みましょう。水の量が少ないと、食道にくっついて潰瘍ができたり、胃の中で溶けにくかったりします。また、牛乳やジュース、アルコールなどで薬を飲むと、効果がなくなったり、効果が強くでることがあるので注意しましょう。

◎薬の相互作用について

相互作用とは薬の「飲み合わせ」のことで、複数の薬を用いることによって、薬の効果が必要以上に強くなったり、打ち消しあったりすることを言います。また、相互作用は薬と薬の間だけでなく、薬と飲食物の間に起こることもあります。薬の種類が増えることによって相互作用が起こる可能性も高くなり、予測するのも難しくなるため、受診時に服用中の薬があるときは必ず医師に伝えましょう。

 
 薬の効き目は個人差がありますが、副作用などの影響が特に出やすい小児や妊婦・授乳婦、高齢者は服用に際してより一層の注意が必要です。自己判断での服用は避け、医師、薬剤師に相談の上、正しい用法・用量を守ってください。

 

 

2009年10月28日