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健康まめ知識

アウトドアの天敵、「虫刺され」の予防と対策(2010年7月)

 

     
 
7月のテーマ:
アウトドアの天敵、「虫刺され」の予防と対策
 夏を迎え、子供たちにとっては夏休みが待ち遠しい季節になりました。キャンプやバーベキュー、海へ山へとアウトドアレジャーに出かける機会も多い季節です。炎天下で遊びまわるため熱中症や日焼けなどの対策も大切ですが、もうひとつ覚えておきたいのが「虫」対策。刺されるとかゆいだけでなく、ときにはショック症状を起こす場合もあるので、お出かけ前にご一読ください。
 
     

 

虫刺されとは
 

 
虫刺されは、節足動物による虫刺症の俗称で、刺咬(しこう)症とも言います。ハチや蚊、ブヨ、ダニ、ノミなどの虫に刺された部分の皮膚が赤くなり、かゆみや痛みを感じる状態のことを指し、腫れたり大きな水泡ができることもあります。蚊に刺された経験は誰でもあると思いますが、同じ虫に刺されても虫刺されの反応(症状)は人によって異なります。また、体質や虫の種類によってはアレルギー反応を起こして危険な状態におちいることもあり、刺された虫の種類によって対処法が違うため、正しい対処法を知っておくことが大切です。

虫刺され
<虫の種類と虫刺されの症状&対処法>
 

 
虫刺されの中でも最も馴染み深いもので、刺されると一過性のかゆみを伴った紅斑や発赤を起こします。血を吸う際に皮膚を突き刺して唾液を注入するため、この唾液がアレルギー反応を引き起こした結果、血管拡張などによってかゆみが起こるとされています。処置としては市販のかゆみ止めや虫刺されの薬を塗るのが一般的ですが、まずは刺された部分を石鹸でよく洗うだけでも症状の軽減が期待できます。また、かゆくて掻いてしまうと傷がついたり二次感染を起こしてしまうこともあるので、なるべく掻かないように注意し、我慢できないときは冷たいおしぼりなどをあてておくとかゆみが抑えられます。

蚊

 

ハチ
 

 
蚊やダニ・ノミなどに比べ、ハチに刺されると激しい痛みが起こったり、赤く腫れあがるのが大きな特徴です。ハチの種類にもよりますが、刺されたら傷口を水で洗い流して毒を出し、針が残っている場合は消毒した毛抜きなどで抜き取りましょう。ハチによる虫刺されの症状は、ハチの毒による直接作用で起こるものと、毒に対するアレルギー反応の2種類があり、アレルギー反応の症状には特に注意が必要です。これは「アナフィラキシーショック」と呼ばれるもので、過去にハチに刺されたことのある人に現れます。吐き気や発熱、血圧低下、ひどいときには意識消失や呼吸困難などの症状を引き起こすこともあり、スズメバチに刺されて毎年のように死亡者が出ているほど危険なものなので、特に注意が必要です。アナフィラキシーショックは刺されて短時間で起こることが多いので、刺されたあとに少しでも異変があれば急いで医師の診断を受けましょう。また、ハチに刺された場合は抗ヒスタミン剤の入った軟膏が有効とされていますが、過信せず、腫れや痛みがひどい場合も直ちに病院へ行きましょう。このとき、刺したハチの死骸があるとより正しく迅速な診断に役立ちます。

ハチ
ダニ・ノミ
 

 
ダニやノミの虫刺されは、赤く腫れたり、かゆみを伴う赤い斑点が出ることが多く、掻きむしってしまうと血が出たり化膿してしまうおそれがあるので、かかないようにするのが第一です。刺された(噛まれた)時にはまず、市販の痒み止め軟膏を塗って様子をみますが、幼児の場合はひどくなることが多いので、ダニに噛まれた様子があれば、念のため診察を受けると良いでしょう。また、ダニは皮膚に長期間食い込んで吸血を続けることもありますが、見つけた場合は無理にはがすと頭部がもげて体内に残り、化膿してしまうこともあるので、こちらの場合も医師の診察を受けましょう。また、吸血されなくても喘息などのアレルギー反応を引き起こすことがあるので、日頃から駆除に気をつけることが大切です。

ダニ・ノミ
   
虫刺されを防ぐポイント
 

 
まずは、肌の露出を抑えることが一番です。暑くてもなるべく長袖長ズボンの服装で、サンダル履きは避けるなど足元にも注意しましょう。首筋にタオルを巻いておくのも良いでしょう。虫除けスプレーや蚊取り線香などを利用するのもおすすめです。また、ハチは黒い色を好む傾向があると言われているので、襲われた際は黒髪や目を狙ってくることがあります。ただし、基本的に一定の距離以上に近づかなければ襲ってくることは少ないので、ハチが飛んでいる場所や巣の近くに不用意に近づかないことで危険はある程度避けられます。万が一襲われた場合は、振り払ったりせずに、姿勢を低くして頭(黒い部分)を隠し、立ち去るまでじっとしているようにしましょう。

虫刺されを防ぐ
   
 
蚊やハチのほかにも、毛虫やムカデなど、人を「刺す」虫はたくさんいます。刺されてかゆいだけならまだしも、前述したようにひどい腫れや痛みなど、思わぬ悪化が起こることもあるので、とにかく患部を掻かないよう注意し、異常が見られた場合には早めに皮膚科など専門医を受診しましょう。

 

 

2010年07月28日