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健康まめ知識

こたつが手放せない人ほど要注意!暖房に頼りすぎる冬の健康リスク(2026年1月)

冬になると、こたつや暖房が欠かせない生活になります。寒さから身を守るために必要なものですが、「一日中こたつから動かない」「暖房の効いた部屋でずっと過ごしている」という状態が続いていないでしょうか。実は、冬に感じやすいだるさや疲れ、眠気の原因が、冷えではなく“暖めすぎ”にあるケースも少なくありません。快適さの裏に潜む体への影響を知っておくことで、冬の不調は防ぎやすくなります。

◆こたつ・暖房に頼りすぎると起こりやすい体の変化

こたつや暖房は寒い冬を快適に過ごすために欠かせませんが、使い方によっては体に負担をかけてしまうこともあります。ここでは、こたつや暖房に頼りすぎる生活で起こりやすい、代表的な体の変化を見ていきましょう。

◎血行が滞りやすくなり、冷えやコリを感じやすくなる

こたつに入ったまま長時間過ごすと、同じ姿勢が続き、下半身の筋肉がほとんど使われません。特にふくらはぎは血液を心臓へ戻す役割を担っているため、動かない状態が続くと血流が滞りやすくなります。その結果、足の冷えやむくみ、肩こりなどの不調を感じやすくなります。

◎自律神経が働きにくくなり、だるさが残りやすい

暖房の効いた室内に長くいると、体温調節を担う自律神経があまり働かなくなります。そこから急に寒い場所へ移動すると、体は対応しきれず、だるさや疲労を感じやすくなるのです。室内外の温度差が大きいほど、この負担は強くなります。

◎乾燥による水分不足に気づきにくくなる

冬は喉の渇きを感じにくい季節ですが、暖房を使うことで室内は乾燥しやすくなります。呼吸や皮膚から水分が失われていても自覚しにくく、軽い脱水状態に陥ることがあります。水分不足は、頭痛や集中力低下、便秘などの原因にもなるため注意が必要です。

◆「何もしていないのに疲れる」は冬の暖房生活が原因かも

冬になると、「特別なことはしていないのに疲れる」「一日中眠い」と感じる人が増えます。これは、活動量の低下と環境によるストレスが重なっているサインかもしれません。体は動かさなければ休まるわけではなく、適度に使うことで血流や代謝が保たれます。

さらに、こたつでのうたた寝や、暖かい部屋でだらだら過ごす習慣は、睡眠の質にも影響します。一度浅い眠りに入ることで、夜の寝つきが悪くなり、結果として睡眠不足や疲労感が残りやすくなるのです。このように、快適なはずの暖房環境が、知らず知らずのうちに体のリズムを乱す原因となっていることがあります。

◆冬でも体を守る、こたつ・暖房との上手な付き合い方

こたつや暖房は、使い方を少し工夫するだけで体への負担を減らすことができます。無理に我慢する必要はなく、「頼りすぎない」意識を持つことが大切です。ここでは、日常生活に取り入れやすいポイントを紹介します。

◎こたつに入りっぱなしにならない工夫をする

こたつは快適な反面、動かなくなる原因になりやすい存在です。時間を決めて使ったり、1時間に1度は立ち上がって軽く体を動かしたりするだけでも、血流は改善しやすくなります。簡単なストレッチや足踏みでも十分効果があります。

◎暖房は「室温」と「湿度」のバランスを意識する

室温を上げすぎると、自律神経への負担が大きくなります。暖かさだけでなく、湿度にも目を向けることで、体への負担を軽減できます。加湿器や濡れタオルなどを活用し、乾燥しすぎない環境を整えることが大切です。

◎日中に少しでも体を動かす習慣を取り入れる

冬はどうしても活動量が減りがちですが、日中に体を動かすことで夜の睡眠の質が整いやすくなります。短時間の散歩や家事でも構いません。体を適度に使うことが、冬のだるさや疲れを防ぐポイントになります。

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こたつや暖房は、冬を快適に過ごすための心強い存在です。しかし、便利さに頼りすぎることで、血行不良や自律神経の乱れ、慢性的な疲労を招くこともあります。大切なのは、暖めることそのものではなく、体が動きやすい環境を保つことです。少し意識を変えるだけで、冬のだるさや不調は軽減できます。寒い季節こそ、体の声に耳を傾けた生活を心がけていきましょう。

2025年12月25日