スパイスの力で猛暑を乗り切ろう!夏バテ予防におすすめのスパイス3選(2021年8月)
夏は食欲不振や体のだるさなど、暑さが原因で引き起こされる体調不良、いわゆる「夏バテ」に悩まされる方も多いのではないでしょうか。冷房で涼しい屋内と猛暑の屋外、気温差の激しい場所を何度も行き来して自律神経が乱れたり、冷たい飲み物や食べ物を摂りすぎて胃腸を冷やしたりすると夏バテの原因になってしまう可能性があります。そこで今回は、夏バテの予防にぴったりな食材、「スパイス」についてご紹介します。
◆スパイスの効用
スパイスが夏バテ予防に効果的なのは、以下のような効用があるためです。日ごろから食事にうまく取り入れ、体の内側から夏バテ予防に努めましょう。
・発汗作用
気温の高い夏は体に熱がこもりやすいため、汗でうまく熱を発散して体温を調整する必要があります。しかし、加齢や運動不足などによって発汗機能が低下していると、発散できずに熱がこもったままの状態になってしまいます。発汗作用のあるスパイスを摂取することで発汗を促し、上手に体温調節しましょう。
・食欲増進
スパイスの辛味成分は、消化器の粘膜を刺激し、唾液や消化液の分泌を促す作用があります。さらに腸の蠕動運動を促進させるため、食欲を増進するのに効果的です。暑くなるとカレーが食べたくなるという人が多いのも、スパイスにこのような効用があるためと考えられます。
・防腐・抗菌作用
スパイスには防腐・抗菌作用があるため、料理が傷みやすい夏にはぴったりの食材といえます。また、腸菌の増殖を防ぐ作用もあるといわれています。食中毒予防のためにも、日々の食事にうまくスパイスを取り入れましょう。
◆夏バテ予防におすすめのスパイス3選
現代では調味料や香辛料としてさまざまな料理に使われているスパイス。実は、古くから薬として重宝されていました。中国やインドでは漢方として処方したり、体調に応じて料理に使うスパイスを変えたりして活用しているといいます。夏バテ予防に効果が期待できる、おすすめのスパイスを3種類ご紹介します。
・カルダモン
カルダモンは、さわやかな清涼感のある香りが特徴のスパイスです。カレーのなかでも大切なスパイスといわれており、チャイなどにも使用されます。唾液や胃酸の分泌を促し、消化の手助けをしてくれる働きがあるため、夏バテ予防にぴったりです。また、消臭効果もあるため、口臭や汗の臭いが気になりがちな夏におすすめできます。
・ターメリック
ターメリックは、ウコンという名前でもおなじみのスパイスです。明るくて濃い黄色が特徴で、ウコンドリンクやカレーに使われます。弱った肝臓の働きを助けたり、胃を活発にしたりする働きがあるため、食欲減退を抑える効果が期待できます。
・クローブ
クローブは、刺激的な味と香りが特徴のスパイスです。肉の臭み消しや風味付けとして、煮込み料理にも使用されます。胃腸を温める効果があるため、冷えからくる体の不調を解消したり消化を助けたりする効果が期待できます。相性のいいシナモンと組み合わせてホットワインやチャイなどのドリンクにすると、さらに温め効果がアップするためおすすめです。
◆スパイスの注意点
スパイスの中には、例えばナツメグのように大量に摂取すると中毒症状を起こしてしまうものがあります。どんなスパイスでも、原則として少量ずつ使うことを心がけましょう。また、スパイスには、薬の飲み合わせが悪いものや、体調によって避けた方がいいとされるものがあるので注意が必要です。持病のある方や妊娠・授乳中の方、アレルギー疾患のある方は、摂取を控えるか、主治医に相談してから摂取するようにしてください。
夏バテ予防に効果が期待できる、おすすめのスパイスをご紹介しました。夏バテ以外にも、消臭や美容、ダイエットなどにも効果的なスパイスを、日々の食事や生活にぜひ取り入れてみてください。おいしく食べて、体の中から元気に夏を乗り切りましょう。