「ノロウィルス」には正しい知識で対策を(2013年12月)
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ノロウイルスとは | |||||||||||||
2002年の第12回国際ウイルス学会で、それまで「ノーウォークウイルス」または「小型球形ウイルス」と呼ばれていたものが「ノロウイルス」と定められました。それまで、電子顕微鏡による観察ではその形態が認められていたウイルスの遺伝子解析が進んだ結果、正式な分類学上の名前がついたわけです。 このウイルスの特徴は、高齢者から乳幼児まで広い年齢層で急性胃腸炎を引き起こし、感染力も非常に強いというもので、下痢や嘔吐を引き起こします。この嘔吐された吐瀉物に含まれるウイルスが、乾燥しホコリとともに空気中に舞い上がりそれを吸入すると感染してしまうという厄介な性質をもっているのです。 |
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ノロウイルスにかかった場合の対処法 | |||||||||||||
子供や老人がノロウイルスに感染すると、激しい下痢や嘔吐による脱水症状で重症化するケースがあります。脱水症状が進むと意識障害を起こし、最悪の場合死亡することもあります。特に幼児の場合は、自分の吐瀉物を喉に詰まらせて窒息してしまうことがあるので注意が必要です。 |
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看護による感染に注意しましょう | |||||||||||||
子供がノロウイルスにかかると心配でつきっきりで看護するという場合もあるでしょう。しかし、感染予防対策も同時にとらないと家族全員が感染してしまう危険があります。 吐瀉物や下痢便には大量にノロウイルスが含まれていますから、清掃にはマスクと手袋を着用して空気中にウイルスが舞い上がらないように注意してください。汚染物は、ビニール袋にいれて密封します。 さらに、塩素系消毒剤を使って、患者の周辺の床やドアノブ、患者が手を触れる可能性のある所を消毒します。マスクや清掃に使った布類もビニール袋に密閉して廃棄してください。 |
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市販薬は使わない | |||||||||||||
ノロウイルスによる嘔吐や下痢は、身体がウイルスを排出しようとして起きる症状なので、市販の下痢止め等を使う事は逆効果になります。嘔吐や下痢を市販薬で止めてしまうと体内にウイルスを残してしまう事になるので、自己判断で薬を使う事は厳禁です。市販薬に頼らず、まず医療機関に症状を伝えて、対処法を相談してください。 これからの流行する時期に備えて、勝手な判断をせず正しい対処方法を理解したうえで、ノロウィルスに対応していきましょう。 |
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