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健康まめ知識

省エネもいいけれど…気をつけたいのは熱中症~熱中症の予防と対策~(2011年7月)

 

     
 
7月のテーマ:
省エネもいいけれど…気をつけたいのは熱中症~熱中症の予防と対策~

全国で30度以上の真夏日を記録した6月29日、各地で熱中症による救急搬送が相次いだ。千葉、長野、愛知、奈良で計4人が死亡。18都県で少なくとも309人が搬送され、14人が重症と診断された。(6/29・毎日新聞ニュースより) 東京電力福島第1原発事故の影響で省エネが叫ばれ、クールビズなど冷房を控える動きもありますが、35度以上の極度の猛暑では「熱中症」にかかってしまう方も増えているようです。最悪の場合、命が奪われることもある怖い「熱中症」とは一体どんな症状なのでしょうか?

 
     

 

熱中症の原因と症状
 

 熱中症とは、外気の高温多湿等が原因となって起こる身体の症状の総称のことをいい、軽い症状から重い症状へと症状が進行します。特に怖いのは熱射病(日射病)で高齢者や乳幼児ほど重症化の傾向があります。10代は運動中、20~50代は仕事中、60代以上は日常生活の中で発症するケースが目立ち、特徴的なのは「高温化した室内や車の中」での発症が目立ちます。

[上から軽度→重度の順]
●熱痙攣・・・・・・・体力のある人が汗を多量にかき、水分を補充するが塩分を摂らず、低ナトリウム血症を起こしている場合に生じる。突然のけいれん、激しい痛みと手足痙縮が起こる。

●熱失神・・・・・皮膚の血管が拡がることにより血流量の減少、血圧の低下、脳へ送られる血液量が減少するために起こる。いきなりバタンと倒れる一過性の意識消失がみられることが多い。

●熱疲労・・・・・・・暑さによって塩分(電解質)と水分が過剰に失われる状態で、血液量が減少する。頭痛やめまい、吐き気や脱力感、失神や虚脱がみられることもある。脱水症状ともいう。

●熱射病(日射病)・・・夏の暑い日差しを浴びて歩き回ったときに体温調節機能が失われ、身体がオーバーヒートして起こる。顔が赤くなって息遣いが荒くなる。発汗もみられなくなり、目まいや頭痛、吐き気などの重い症状があり、ひどいときは意識不明になり死亡することもある。

●意識不明、死亡も?

   
熱中症の予防
    熱中症は乳幼児や高齢者などがかかりやすいとされています。また下痢等をしやすいなどの脱水傾向にある方、発熱のある方、また肥満気味や睡眠不足の場合にかかりやすくなります。体調だけでなく、気温や湿度、日差しの強さなどさまざまな気象条件が重なって影響するので注意が必要です。一人で運動や作業をしている場合には熱中症の症状発見が遅くなり危険です。

  1. 発汗によって失った水分と塩分の補給をこまめに行う。スポーツドリンクなど塩分と糖分を飲みやすく配合した飲み物がよい。
  2. 睡眠を十分に取り、運動や作業前には内臓の負担にならない程度に出来るだけ多くの水分を摂取する。十分に休憩を取りながら作業・運動を行うようこころがける。
  3. 直接の日射を防ぎ、風通しの良い場所にいるようにする。風を身体にあてたり、また水をかぶったり、濡れタオルなどで熱を気化させて体温を下げるなどの工夫も必要。
  4. 外出時は日傘・帽子を持参する。吸湿性の良いゆったりした服装をし、太陽光線を吸収する黒や紺など濃い色や長袖は避ける。
  5. 日中は高温になる室内や車中にいるのを避け、室内は窓を開けて風を入れる。(特に体力的に弱い高齢者や乳幼児は注意が必要)気温30度以上、湿度70-80%、風の弱い時等は、特に熱中症が起こりやすいので、時々室温を測ったり、気温に常に気を配る。携帯型の熱中症計などを持ちあるくのも有効。
   
熱中症の治療
 

 おかしいな?と思ったら、まずは体温を下げる事が必要です。木陰や庇、冷房の効いた室内など、涼しい場所で休み、安静にします。そのような場所がない場合には、うちわなどで扇いでなるべく早く体を冷やすようにします。特に氷やアイスノンなどで対処する場合は、脇の下、首、足の付け根など太い血管のある部分を冷やすようにすると効果的です。

 その他の応急処置としてはスポーツドリンクや塩分(塩、塩飴、梅干し、昆布等)を含んだ水分などを飲ませます。その際、冷えすぎた飲料を大量に摂取すると胃痙攣を起こす場合がありますので注意が必要です。また水だけを大量に摂取すると、血中食塩濃度が薄くなり、さらに水分を欲するようになり、余分な水分を尿として排泄する作用が起こって結果として体液の量を回復出来なくなります。

 目まいや筋肉痛など熱中症の軽い症状があれば、早めに医療機関を受診するようにしましょう。

意識がなく、心停止状態にある場合は、[1]救急車を呼ぶ、[2]心臓マッサージを行う、[3]救急車到着前にもAED(自動対外式除細動器)を探して応急処置を取ります。

熱中症は症状によっては死に至る怖い病気であるを十分に認識し、予防する観点からも、暑い日には気温をチェックし、適切な水分補給と体調管理に努めていきたいものですね。

 

 

2011年07月28日