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健康まめ知識

寝苦しい熱帯夜を快適に過ごすためのエアコン活用術(2023年8月)

気温も湿度も高く、ムシムシとした暑さで寝苦しい熱帯夜。何も対策せずに寝ようとすると、なかなか寝つけなかったり、脱水症状を引き起こして熱中症になったりする危険性を伴うことがあります。寝苦しい熱帯夜は、エアコンを使って快適に眠るのがおすすめですが、エアコンをつけたまま寝ると体調を崩してしまう人も。そこで今回は、エアコンの上手な活用術や、熱帯夜でも快適な睡眠環境を作る方法をご紹介します。

◆熱帯夜とは?

熱帯夜とは、夏の夜間に気温が高いまま下がらず、熱さが持続する気象現象のことです。具体的には、日が落ちたにもかかわらず最低気温が25℃を超える夜を指します。

高温多湿の夜は睡眠の質に悪影響を与えるため、熱帯夜が続くと体力や集中力の低下、イライラなどの問題が生じる場合があります。また、汗をかくことで体内の水分が大量に失われ、脱水症状になる可能性もあるため注意が必要です。

◆快眠しやすい温度と湿度

快適な睡眠環境を作るためには、適した温度と湿度が重要です。一般的には、室温が28℃以下、湿度は50~60%程度が適しているといわれています。ただし、過ごしやすい温度には個人差があるため、自分に合った温度と湿度を見つけることが大切です。エアコンを上手に活用して、理想の睡眠環境を整えましょう。

◆熱帯夜におすすめのエアコン活用術

熱帯夜を快適に過ごすためには、エアコンの活用がおすすめです。ここでは、熱帯夜でも快眠を得るためのエアコン活用術をご紹介します。

・一晩中つけたままにする

熱帯夜でも快適な睡眠環境を整えるなら、エアコンは一晩中つけておくのがおすすめです。タイマーをかけると、エアコンが切れたタイミングで室温がぐっと高くなり、寝苦しくなったり目が覚めてしまったりする可能性があります。エアコンをつけたまま寝ると風邪を引いたり、寝起きの体がだるく感じたりする場合は、設定温度や風向きを見直しましょう。

寝ているときに体が冷えすぎると、体調不良を招くほか、眠りが浅くなってしまう可能性があります。また、血行不良が引き起こされることにより、寝起きの体が重くだるく感じることもあります。エアコンの風が体に直接当たらないように、風向きを床と平行にしておくのがおすすめです。

・理想の室温と湿度を保つ

一般的には、室温28℃以下、湿度50~60%の環境であれば快眠できるといわれています。ただし、体感温度や快眠できる温度は人によって異なります。エアコンの設定温度は26~28℃を目安に、自分に合った温度を探してみてください。

・タイマーを活用する方法

エアコンを一晩中つけたままにしておくことに抵抗がある方は、エアコンのタイマー機能を活用しましょう。ただし、寝室の壁や天井には熱が溜まっているため、エアコンが切れるとすぐに室温が上がってしまいます。そのため、タイマーを使用する場合は、寝る1時間前にはエアコンをつけ、寝室をしっかり冷やしておくことがポイントです。

また、人は睡眠時に、深い眠りのノンレム睡眠と浅い眠りのレム睡眠を交互に繰り返しています。快適な睡眠のためには、眠り始めに深い眠りに入ることがとくに大切です。平均的な睡眠周期は一周90分とされているため、深いノンレム睡眠が2周確保するために、3時間はエアコンをつけておいた方が良いとされています。タイマーを活用するときは、就寝後3時間以上後に切れるように設定しておきましょう。

◆まとめ

暑い熱帯夜でも快適に眠るための、エアコンの上手な活用術をご紹介しました。睡眠時の脱水症状や熱中症を防ぎながら心地よい睡眠環境を作るためには、エアコンの活用が欠かせません。適切な温度や使い方を理解し、自身に合った方法で、熱帯夜でも快適に眠れる環境を整えてみてください。

2023年08月02日