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健康まめ知識

巻き肩の原因と解消法|自宅でできる改善エクササイズ(2024年8月)

近年、パソコンやスマートフォンの普及が進むなかで、巻き肩に悩む人が急増しているといいます。巻き肩は見た目の悪さだけでなく、肩こりや頭痛など、さまざまな体調不良の原因となるため注意が必要です。この記事では、巻き肩の原因を解説しながら、自宅で簡単にできる改善エクササイズをご紹介します。今すぐ始められる対策で、健康的な姿勢を取り戻しましょう。

◆巻き肩の一般的な原因

◎長時間のデスクワーク

長時間にわたるデスクワークは、巻き肩の主な原因の一つです。多くの人がデスクに向かって前かがみの姿勢で作業を続けることで、肩が前方に引っ張られ、巻き肩の状態が固定されてしまいます。このような姿勢は、肩や首、背中の筋肉に過度な負担をかけ、肩こりや首の痛みを引き起こします。デスクワーク中の姿勢を改善しないまま続けると、巻き肩の状態が慢性化するおそれがあるため注意が必要です。

◎スマートフォンの使用

現代社会ではスマートフォンの使用が日常生活の一部となっていますが、これも巻き肩の原因となります。スマートフォンを操作する際、多くの人は頭を前に突き出し、肩を丸める姿勢を取ります。この姿勢が長時間続くことで、肩周りの筋肉が硬直するため、巻き肩が進行してしまうのです。

◎姿勢の悪さ

日常生活における姿勢の悪さも、巻き肩の大きな原因です。たとえば、座るときに背中を丸めたり、立つときに肩を前に突き出したりする癖がある人は、知らず知らずのうちに巻き肩を引き起こしている可能性が高いです。また、運動不足や筋力の低下も姿勢の悪化を招き、巻き肩の原因となります。適切な姿勢を意識しないまま日常生活を送ることで、巻き肩が慢性化し、改善が難しくなることがあります。

◆巻き肩による影響

◎身体的な影響

巻き肩が引き起こす身体的な影響は多岐にわたります。もっとも一般的な症状は、肩こりや首の痛みです。肩や首の筋肉が緊張し、血行が悪くなるため、痛みやコリが生じます。また、巻き肩の状態が続くと、頭痛や背中の痛み、さらには手や腕のしびれといった症状も現れることがあります。長期間にわたる巻き肩は、さらなる痛みや不快感を引き起こしたり、ストレートネックが生じる可能性があるため注意が必要です。

◎精神的な影響

巻き肩は身体的な影響だけでなく、精神的な影響も及ぼします。肩こりや痛みが続くと、ストレスや不安感が増し、精神的な疲労を感じることが多くなります。とくに、慢性的な痛みや不快感が続くと、集中力の低下やイライラ感が増し、仕事や日常生活に悪影響を及ぼすことがあるため注意しましょう。巻き肩の改善は、体だけでなく、精神的な健康を維持するためにも重要です。

◆対策と予防法

◎ストレッチとエクササイズ

巻き肩の改善には、適切なストレッチとエクササイズが効果的です。以下に、自宅で簡単にできるストレッチ方法を紹介します。

  1. 胸のストレッチ
    壁に手をつき、体を前に押し出すようにして胸筋を伸ばします。15秒間キープし、反対側も同様に行います。
  2. 肩甲骨のストレッチ
    両手を背中の後ろで組み、肩甲骨を寄せるようにして胸を張ります。10秒間キープします。
  3. 首のストレッチ
    頭をゆっくりと左右に倒し、首の側面を伸ばします。各10秒間キープします。
◎生活習慣の見直し

巻き肩を予防するためには、日常生活における姿勢の改善も重要です。

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巻き肩は、長時間のデスクワークやスマートフォンの使用、姿勢の悪さなどが原因で引き起こされます。巻き肩を放置すると、肩こりや首の痛み、頭痛など、さまざまな体調不良の原因となるため、早急な対処がおすすめです。適切なストレッチやエクササイズ、日常生活の見直しによって、巻き肩の改善が期待できます。巻き肩にお悩みの方は、正しい姿勢を取り戻し快適な日常生活を送るために、今すぐ対策を始めましょう。

2024年08月01日