防寒対策をしっかり整え、冬のスポーツ観戦を楽しもう(2016年11月)
サッカーにラクビー、マラソンと、冬はスポーツ真っ盛りのシーズンでもあります。体を動かす選手達には必要なくても、観戦する側が心がけたいのが、防寒対策。心は熱い気持ちでぬくもっても、体は冷たい空気と風にさらされて、体温の低下を招きます。そこで今回は、冬のスポーツ観戦で体を壊さないための防寒対策をご紹介します。
◆冬のスポーツ観戦で気をつけたいこと
冬といえば、空気が乾燥して寒気が一段と厳しくなるため、感染症の原因となるウィルスが活発になるシーズンです。ウィルスは乾燥した空気を好むといわれますが、それは湿度が低くなるとウィルスの水分が蒸発して軽くなり、空気中に浮いて大量に飛散してしまうからです。
気温が下がると人の体温も低下し、ウィルスに対する抵抗力もダウンしてしまいます。風邪を引いた1人がくしゃみや咳をして空気中に大量のウィルスを飛散させると、周囲にあっという間に伝播してしまいます。小中学校や高校、職場など、人が多く集まる環境ではとくに注意が必要なのです。
スポーツ観戦の場所も、不特定多数の人たちが集まり、気づかないうちにウィルスを吸い込んだり、拡散させたりする怖れがあります。例えばサッカーなどの野外スポーツは2時間近く、寒風の中同じ場所に着席して観戦する必要があります。しっかり身を守るための防寒対策・風邪予防対策を事前に準備することが大切です。
◆晴れの日の防寒対策
冬の野外スポーツを観戦するときの防寒3点セットは、「帽子」「耳当て」「マスク」です。肌が露出してしまいがちな顔や頭部などをしっかり防御する上で、帽子と耳当ては必須アイテムですね。また、マスクは風邪をうつしたり、うつされたりしないための風邪予防対策用のものを使用するようにしましょう。
また、首周りをしっかりガードするためのマフラーやストールなども、防寒対策として効果的。首や手首、足首を温めるだけで、体感温度が4度もあがるといわれています。首が冷えてしまうと周囲の筋肉へも悪影響が出ますので、厚手のマフラーもまた欠かせない防寒アイテムです。
首から上の部分をしっかり温めることが防寒上の大切なポイントですが、全身の着こなしに気を配ることも忘れてはいけません。
・上半身はとにかく厚着で守る
おすすめは、ヒートテックなど機能性に優れた上着を着ることです。その上は、風を通さないポリエステル素材のオーバーなどでしっかり防御します。インナーは、ハイネックのロングTシャツなどを最低1枚は合わせ着したいですね。屋根の付いたスタジアム観戦でも、冬場は相当気温が下がりますので、ちょっと暑いくらいの着こなしでのぞむのがベストです。
・下半身は、インナー準備がポイント
下半身も2重・3重の防寒対策をしてのぞんでください。こちらもヒートテックなどの機能性インナーは欠かせません。冷え症の多い女性は、膝掛け用のブランケットなどを準備しておくとなおいいですね。履物はブーツなど、しっかり足元がカバーできるものがおすすめ。できれば靴用カイロなども準備して、冷えやすい足先を温めるようにしましょう。
◆雨・雪の日の防寒対策
サッカーの試合などは、雨や雪が降っても中止になることはありませんので、天候に左右されない防寒を心がけることも大切です。気をつけて欲しいのが、サッカー観戦での傘使用。基本的に、スポーツ観戦での傘の利用は周りの迷惑となり、マナー違反にあたります。天候が思わしくないときは、レインコートの持参を忘れないようにしましょう。
また、フード付きジャンパーやコートなどがあると、冷たい雨から頭部を守ることができます。仮に頭が濡れたとしても、タオルなどを準備して水分が残らないようにしっかり拭き取るようにしてください。
冬のスポーツ観戦も、健康な体あってこそはじめて楽しめます。好きなスポーツを見て充実した1日を過ごした後も、元気に学校や職場に行けるよう、万全の防寒対策を心がけてくださいね。