頭痛や吐き気を軽減しよう!二日酔いの対処法(2019年5月)
お酒を飲み過ぎてしまい、翌日頭痛や吐き気に悩まされたことがある方も多いのではないでしょうか。二日酔いは、主にアセトアルデヒドの増加や、胃と食道の間が緩むことで起こります。こちらでは、二日酔いしてしまったときに症状を抑える方法をご紹介します。お酒を飲み過ぎたときは、ぜひお試しください。
◆二日酔いの原因は?
二日酔いには、主に2つの原因があります。ひとつは、アセトアルデヒドの増加です。
お酒を飲むと、アルコール成分は肝臓で分解され、アセトアルデヒドに変化します。アルコールの量が多いとアセトアルデヒドが全身に回り、神経細胞に影響を与えてしまうのです。頭痛や全身のだるさといった二日酔いの症状は、アセトアルデヒドの増加によるものだと考えられています。
もうひとつの原因は、胃食道逆流症です。通常、胃と食道の間は細く締まっているため、逆流することはありません。しかし、お酒を大量に飲むとアルコールの作用で間が緩み、胃液が逆流してしまうのです。すると、吐き気や胸焼け、胃のむかつきといった症状が起こります。
二日酔いの原因は主にこの2つだとされています。気分が悪くなったときは、アセトアルデヒドの増加や胃食道逆流症を防ぐ行動を取ってみてください。
◆二日酔いしたら水分補給をしよう
二日酔いしてしまったら、まずは水分を多く取りましょう。お酒には利尿作用がある上に、おつまみには水分を失わせる塩分が多く含まれています。そのため、お酒を飲んだ次の日の体は水分不足になりやすく、頭痛やめまいといったさまざまな不調が起こります。朝起きたら始めに水分をとるようにしてください。
おすすめの飲料は、スポーツドリンクです。スポーツドリンクには塩分や糖分が含まれており、体内で吸収しやすくなります。胃に負担を与えないよう、冷やさずに常温で飲みましょう。迎え酒を飲んだり、カフェイン入りの飲料をたくさん飲んだりするのは、体に余計な負担をかけるため避けてください。
◆アミノ酸やビタミンを摂る
アミノ酸やビタミンを摂るのもおすすめです。アセトアルデヒドは肝臓で生じるため、肝臓の働きを強めればアセトアルデヒドが過剰に産生されるのを防げます。アミノ酸には、肝臓を解毒したり、アルコールの代謝を促進したりといった働きがあります。また、ビタミンB1を摂取すれば、糖質の代謝が可能です。
アミノ酸は魚・肉・ご飯、ビタミンB1は豚肉・うなぎ・たらこといった食材に多く含まれます。二日酔いした日はこれらの食材を意識して食べるようにしましょう。
◆胃薬を飲む
お酒を飲みすぎると、胃もたれや胸焼けが引き起こされます。アルコールには胃酸の分泌を促す働きがありますが、胃酸は強い酸性であるため、不快な症状が現れるのです。
胃もたれや胸焼け、吐き気がある場合は、胃薬を飲んで症状を抑えましょう。胃酸を抑える制酸薬や整腸剤、乳酸菌製剤がおすすめです。
頭痛がある場合は頭痛薬を飲んでも構いませんが、胃が弱っているときにたくさんの薬を飲むと負担がかかるおそれがあります。先に水分補給をし、それでも治らないようなら薬を飲みましょう。
◆ツボを押す
ツボを押すのも効果があるとされています。頭痛がする場合は、頭頂部にある「百会(ひゃくえ)」や、首筋の筋肉の外側にあるくぼみ「天柱(てんちゅう)」を押してみましょう。頭痛の緩和が期待できます。
吐き気がする場合は、「合谷(ごうこく)」という親指と人差指の骨が交わる部分にあるツボを押してみてください。胃や胸のむかつきを軽減できます。
また、「内関(ないかん)」という手首にあるツボを押すのもおすすめです。期待できる効果には個人差がありますが、少しでも症状を軽減したい場合はお試しください。