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健康まめ知識

「竹の子・筍(たけのこ)の季節」(2005年4月)

 

 
「竹の子・筍(たけのこ)の季節」
社団法人茨城県栄養士会
 
 
 
   
 入学、入社など、新しいスタートの季節。そんなイメージにぴったりの春らしい食材と言えば、「たけのこ」ではないでしょうか。独特の旨味、苦味のある、なんとも言えない味は、中国料理、日本料理で広く使われています。
 
   
    「たけのこ」の特徴
   
イネ科
成長が早く、一旬(10日)で竹になるところから「筍」の字があてられました。

成長は猛烈に早く、1日で1m以上も伸びることがあります。

    「たけのこ」の旬と種類
   
旬は4~5月で、種類は約70種類ほどありますが、一般的な食用の「たけのこ」は、孟宗竹(もうそうちく)の若芽です。 たけのこ
代表的な種類として、孟宗竹(もうそうちく)、淡竹(はちく)、真竹(まだけ)、根曲がり竹(ねまがりたけ)があり、孟宗竹が一番早く3月中旬~5月頃まで、淡竹がそれに続き、真竹や根曲がり竹が5~6月頃に出回ります。
    「たけのこ」の選び方
   
形はずんぐりしていて、ずっしりと重いもの。
大きさの割に軽いものは水分が無くなり、鮮度が落ちています。
穂先は黄色く開いていないものが新鮮で、緑色になっているものは、育ちすぎでえぐみが強くなっています。

根元は、赤いイボイボが小さくて少ないものほどやわらかい。

    「たけのこ」の下処理
   
皮付きのまま穂先を斜めに切り落とし、さらに切り口から皮の部分を縦半分に1本の切れ目を入れます。
とうがらし
たっぷりの水にぬか2カップと赤唐辛子2~3本を入れて強火にかけ、沸騰したら落し蓋をして、中火で1時間以上ゆでます。 たけのこの切り方
根元に竹串がすっと通るようになったら火を止め、ゆで汁の中でそのまま冷まします。
冷めたらよく水洗いし、切り目から皮を開くようにして皮を剥きます。
    「たけのこ」の栄養
   
食物繊維が豊富で、便秘や大腸がんなどの予防に効果的。
旨味の成分はグルタミン酸やチロシン、アスパラギン酸などのアミノ酸によるもので、「ゆでたけのこ」の白い粉はチロシンで害はありません。
えぐみのもとはシュウ酸やホモゲンチジン酸で、掘り出してから時間が経つごとに増加します。
    「たけのこ」の効果
   
大腸がんの予防や便秘の改善

食物繊維は便秘の改善、大腸がんの予防やコレステロールの吸収を抑え、体外に排出してくれるという効果があります。

腹痛の男の子
高血圧予防

カリウムが含まれており、体内の余分な塩分を排出する効果があります。

 
疲労回復、ストレス解消

グリーンアスパラにも含まれるアスパラギン酸は、疲労回復に効果が、チロシンは脳に働きストレスの解消にも効果があります。

イライラしている女の子
    「たけのこ」シンプルに食べよう!
   
まずは、頑張って今年こそ新鮮な「たけのこ」の下処理に挑戦!!
先のやわらかい部分を縦にスライス。シンプルに「わさび醤油」、「しょうが醤油」や、マヨネーズも意外に合います。
「わさびマヨネーズ」、「七味マヨネーズ」などいろいろ試してみてはいかがでしょうか。
とうがらし わさび しょうゆ マヨネーズ

 

 

2005年04月28日