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健康まめ知識

「健康と食事」 「予防食」?それとも「治療食」?(2005年10月)

 

「健康と食事」

「予防食」?それとも「治療食」?

社団法人茨城県栄養士会

小室秀子

 
 
 
 食べることは、とっても楽しくかつうれしいものです。今夜が大好きな献立とわかったらその時から、お腹がグウ、グウ、心はわくわくするものです。

そのような楽しみをいつまでも続けられたらどんなによいでしょう。私達日本人は世界一の長寿国です。少しでも長く健康を保ち『食』を楽しみたいものです。

メタポリックシンドロームをチェック
内臓脂肪(腹腔内脂肪)蓄積立位、軽呼気時、臍レベルにて計測 
 
ウエスト周囲径 男性:85cm以上

女性:90cm以上

  上記に加え以下のうち2項目以上
脂質代謝異常
 
トリグリセリ度値(中世脂肪)150mg/dl以上

かつ/またはHDLコレステロール値40mg/dl未満

血圧高値
  収縮期血圧130mmHg以上           

かつ/または拡張期血圧85mmHg以上

糖代謝異常
  空腹時血糖値110mg/dl以上
   
いずれも軽度の疾患ですが重なることにより心筋梗塞や脳梗塞など命に関わる

動脈硬化性疾患を引き起こす率が急激に高くなります。

家族皆で『学んで食して』健康を目指しましょう!
ポイント1
一日3食、決められた時間に(まとめ食いはインスリンを沢山必要となります)
ポイント2
主食(ご飯、パン、麺類等)はしっかり食べましょう。
ポイント3
主菜は一食1品、魚、肉、豆腐、卵等から1品、
ポイント4
野菜は毎食、できれば一食2品、350g以上/日
ポイント5
牛乳、果物は午前10時か午後3時頃におやつとして
ポイント6 砂糖は一日大匙1/2~1(単純糖質で速やかに血糖値を上げます)
ポイント7 油は一日大匙1~2、計量の習慣をつけ一食に油料理を重ねない。
ポイント8 薄味の工夫をしましょう。

減塩醤油、醤油1:酢1、醤油1:だし汁、醤油1:酢1:だし汁等利用出しを濃くしたり、香辛料を利用して薄味でも美味しく食べましょう。

ポイント9 みそ汁は具沢山にして朝食に
◆とっても大切なこと~健診を受ける習慣をつけましょう。
1.
病院受診時は『治療食』を目指し管理栄養士、栄養士に相談しましょうできれば『食事記録』をつけてみてみましょう。
2.
検査値の理解と、治療を中断しない理由を学びましょう。
   
学んだ『予防食』、『治療食』を実行してみてその効果(体調、気分、検査値)を実感し継続に繋がるようにしましょう。
   
ウォーキングや筋肉や骨を刺激し身体づくりをする運動(チューブ体操等)も取り入れましょう。
 

 

 

2005年10月28日