画像

健康まめ知識

今年の検診結果は いかがでしたか?(2006年10月)

 

今年の検診結果は いかがでしたか?

社団法人 茨城県栄養士会

管理栄養士 井出 理美
 
 
 

10月に入り、いよいよ秋本番です。秋といたら、やっぱり“食欲の秋”です。

ここ茨城は、肥沃な土壌に恵まれ、おいしい農産物がたくさん収穫されます。

サツマイモ、栗、りんご、柿、ぶどう・・・等ついつい食べ過ぎてしまいがちですね。

でも、同じ量食べるにしてもちょっとしたコツ・工夫を知っているだけで健康的な食生活が送れます。

1.ところで、今年の健診結果はいかがでしたか?

すべてが正常だった方は、これからもストレスをためずにバランスの良い食生活を心がけてください。

血液データがいくつかひっかかってしまった黄信号の方に、今回は特にお話したいと思います。
血圧、コレステロール、中性脂肪、血糖値等が少し高かった方、是非ここでしっかり意識してほしいと思います。これは、体の内部を数値で表した大切なあなたのデータです。今、あなたの体が“SOS”をだしていると理解してください。

食事の仕方、運動の有無によって、数年後データが青信号になるか、赤信号になるか、ちょうどその移行期にいるということです。

2.メタボリックシンドロームをご存知ですか?

心筋梗塞、脳梗塞などの虚血性心疾患、脳血管疾患等を発症する危険性を高める複合型リスク症候群のことをいいます。

    メタボリックシンドロームの診断基準

 将来、心筋梗塞、脳梗塞などの虚血性心疾患、脳血管疾患等を発症するリスクを低くするためにも、是非、食事療法、運動療法を取り入れましょう。どうしてもデータが芳しくない時は、最後の手段として薬物療法を考えましょう。

食事療法については、お近くのかかりつけ医・市町村の管理栄養士にどうぞご相談ください。また、運動療法については、手軽なウォーキングをお勧めします。でも、中には、腰や膝が痛くて出来ないという方もいらっしゃると思います。そこで、家の中で手軽に筋力トレーニングが出来るチューブ体操という方法もあります。無理なく自分に合った運動を、継続的に実践してみてください。

今後も、毎年忘れずに健診を受けて、健康的な生活をお過ごしください。

 

 

 

2006年10月28日