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健康まめ知識

ビタミンやミネラル・・・微量栄養素が不足していませんか?(2009年2月)

 

ビタミンやミネラル・・・微量栄養素が不足していませんか?
  現在日本では、エネルギー摂取量は過剰であるものの、ビタミンやミネラルなどの微量栄養素は不足する傾向にあります。ビタミンやミネラルが不足すると、炭水化物やタンパク質、脂質を効率的に利用することができなくなってしまいます。肥満はもちろん、脂質異常症や糖尿病にはこの代謝異常が大きく関わっています。代謝のメカニズムに負担をかけないためにも、ビタミンやミネラルは毎日きちんと摂取することが必要です。
   
  【微量栄養素のはたらき】
 
エネルギー産生に複合的に作用するビタミンB群
  ビタミンB群は食事で体内に入ってくる3大栄養素(炭水化物、たんぱく質、脂質)を分解・燃焼するのを助け、からだに必要なエネルギーを作り出します。
   
 
心筋梗塞のリスクを下げるビタミンEとC
  抗酸化ビタミンのビタミンA、C、Eは動脈硬化の予防に役立つビタミンです。米国での研究によると、ビタミンEのサプリメント服用が心筋梗塞による死亡率の低減に役立つこと、また、ビタミンEとCの併用でリスクはさらに低減することがわかっています。
   
 
動脈硬化を促すホモシステインを抑える葉酸とビタミンB群
  動脈硬化を引き起こすといわれているホモシステイン。血中の濃度が増えると、LDL(悪玉)コレステロールを酸化させて、血栓の元を作ります。葉酸やビタミンB12、B6にはホモシステインの過剰生成を抑える働きがあることがわかってきました。
   
  バランスをとりながら働くミネラル
  ナトリウムはカリウムと調節しあって血圧や浸透圧の調整を行います。このほか、ミネラルは相互にバランスをとりながら働きます。そのため、ミネラルの摂取バランスが悪いと、体内で上手く働かなくなり、だるい、疲れやすい、風邪を引きやすいなどの症状があらわれます。
   
 
からだに必要な栄養素は、食事からとることが基本です。ビタミンには水に溶ける性質の水溶性ビタミンと、水には溶けにくい脂溶性ビタミンがあるなど、栄養素には様々な特徴があります。最近ではサプリメントなどで手軽に効率よく補給することもできますが、特定の栄養素だけをとるのではなく、毎日のバランスのよい食事から美味しく、無理なく、栄養素をとりたいものです。

 

 

2009年02月28日