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健康まめ知識

なんでこんなに疲れるの?テレワーク疲れの原因と予防法(2021年9月)

 

新型コロナウイルス感染拡大の防止策として、自宅でのテレワークを導入する企業が増えました。会社に通勤する手間が省けるため楽になったという人がいる一方で、新しい勤務形態に疲労を感じている人も多くいるといいます。今回は、コロナ禍におけるテレワーク疲れの原因や、予防法についてご紹介します。

 

 

◆テレワーク疲れの原因とは?

テレワーク疲れの主な原因として、以下が考えられます。疲れている自覚がなくても、疲れをため込んでしまっている可能性もあるため注意しましょう。

 

・同居人のストレス

家に同居人がいて仕事専用のスペースなどがない場合、同居人の存在がストレスになってしまうことがあります。仕事に集中できなくなったり、電話やオンライン会議中に移動を余儀なくされたり、お互いの生活に支障が出てしまうためです。

 

・自己管理の難しさ

自宅で仕事をするためオンとオフの切り替えが難しく、生活習慣が乱れてしまうことがあります。また、外に出る機会が大きく減ってしまうため、運動不足による肩こりや腰痛など体の不調が出ることも多いようです。

 

・リフレッシュできない

通勤途中にお気に入りのコーヒーショップに寄ったり、仕事帰りにジムに通ったりしていた人の場合、通勤がなくなることでリフレッシュできず、かえってストレスになってしまうことがあります。

 

・業務内容の変化

テレワークに合わせて業務を簡素化したりテンプレート化したりすると、個々のクリエイティビティが発揮されにくくなってしまいます。仕事にやりがいを感じられず、疲れを感じてしまう人も多いようです。また、褒められたり認められたりする承認の不足も大きな原因の1つといえるでしょう。

 

◆テレワーク疲れに注意したいシーン

仕事へ真面目に取り組むのは大切ですが、頑張りすぎてしまうとテレワークによる疲れを感じてしまうことも。集中しにくい環境に焦りをおぼえて、仕事を抱え込みすぎてしまったり、就業時間外にも仕事をしてしまったりすることがないでしょうか。なかには上司や同僚とのコミュニケーション不足から、不安や孤独を感じてしまう人もいるようです。

 

また、普段から友人との外食やショッピングなどでストレスを発散していた人は、外出の機会が大きく減ってしまうと、テレワークによる疲れを感じる場合があります。意識してテレワーク疲れの対策に取り組みましょう。

 

◆テレワーク疲れの予防法

テレワーク疲れを放置すると、身体的にも精神的にも悪影響を及ぼすと考えられます。リモート疲れを蓄積させないために、意識的に予防しておきましょう。

 

・生活習慣の見直し

生活習慣の乱れは自律神経の乱れにつながります。通勤がなくても、夜更かししたり朝ギリギリまで眠ったりせず、いつもと同じ時間に起きて身だしなみを整えるようにしましょう。仕事のオン・オフの切り替えにもなり、メリハリがつきやすくなります。

 

・適度な休息と運動を取り入れる

長時間作業を行うときは、1時間に1回は席を立ち、適度な休憩を取りましょう。トイレに行ったり、飲み物を取りに行ったりするだけでもいい気分転換になります。簡単な体操やストレッチを行えば、肩こり予防やストレスの解消にも効果的です。

 

・積極的にコミュニケーションを取る

業務的なやり取り以外にも、気軽にコミュニケーションが取る環境を作りましょう。コミュニケーションツールを利用し、相談用や雑談用の部屋などを作るのもおすすめです。業務以外の話ができる機会を設けることで、ストレス緩和や孤独感からの解放などの効果が期待できます。

 

 

テレワーク疲れを予防するためには、バランスの取れた食事や十分な睡眠、適度な運動も必要不可欠です。通勤がないからとだらけるのではなく、意識的に仕事のオン・オフを切り替えられるようにしましょう。また、コミュニケーションの重要性も見直されてきています。職場のコミュニケーション不足を感じている人は、話し合いの場を整える提案をしてみてください。

2021年08月30日