一刻も早く楽にしたい!足の疲れやだるさの原因と解消法(2023年2月)
たくさん歩いた日やスポーツを楽しんだ日など、1日の終わりに足が重く、だるく感じてしまうことがあります。お風呂に入ってもマッサージをしても疲れが取れず、翌朝までだるさや重さが残ってしまった経験がある方も多いのではないでしょうか。また、足を使った日だけではなく、長時間座りっぱなしだった日にも疲れを感じることがあります。足の疲れとは、どんなことが原因で引き起こされるものなのでしょうか。今回は、足の疲れやだるさを感じる原因と、効果的な解消法をご紹介します。
◆足の疲れ・だるさの原因
足の疲れやだるさを感じるケースは、多種多様です。たくさん足を使った日や長時間立ちっぱなしだった日はもちろん、座りっぱなしで足を使わなかった日も疲れを感じることがあるでしょう。つらい足のだるさに悩まされるケースは多くありますが、これらはすべて血流が原因で引き起こされるといいます。
足は体の中でも心臓から一番遠く、もっとも重力の影響を受けやすい場所にあります。そのため血行不良が起こりやすく、長時間同じ体勢のままでいると足先から血流が滞っていってしまうのです。
足の血流を滞りなく循環させるためには、心臓の力だけではなく、ふくらはぎの筋肉が活躍しています。ふくらはぎの筋肉がポンプ代わりとなり、静脈を圧迫することで心臓に血液を押し戻しています。そのため、立ちっぱなしや座りっぱなしの状態が続くと血流が滞り、足がむくんだり疲れやだるさを感じたりする原因になってしまうのです。
◆足が疲れやすい人の特徴
・足の筋肉が少ない人
ふくらはぎの筋肉は、足の血液を心臓に送り返すポンプのような役割があります。足の筋肉が少ない人は、ポンプ機能も弱くなってしまうため血流が滞りやすく、結果的に足が疲れやすいといえます。男性よりも女性の方が、足がむくみやすかったり疲れやすかったりするのは、筋肉量の違いが影響しているのです。
・足の筋肉が硬い人
ふくらはぎの筋肉が硬くなると、足の血液をポンプのように押し戻す力が弱くなってしまいます。血流やリンパの流れが滞ると、老廃物が足先に蓄積していくため足に疲れやだるさを感じてしまいます。長時間の立ち仕事や、悪い姿勢のまま座りっぱなしの状態が続いた場合、疲労がたまって筋肉が硬くなる恐れがあるため注意しましょう。
◆足の疲れやだるさを解消する方法
ふくらはぎは第二の心臓といわれるほど、血流に大きく関係する部位です。足の疲れやだるさを解消するためには、ふくらはぎのポンプ機能を回復させ、足の血流を正常に戻すことが大切です。ここでは、足の疲れ解消に効果的な方法をご紹介します。
・ストレッチやマッサージ
ふくらはぎのアキレス腱を伸ばすストレッチや指圧マッサージなどは、ふくらはぎの血流改善に効果的です。仕事で長時間立った状態や座った状態が続く人は、定期的にかかとの上げ下げや屈伸運動、リンパマッサージなどを取り入れてみてください。省スペースで簡単に行えるため、足に疲れを感じたときや1時間に1度程度、定期的に行いましょう。
・足を高くして寝る
足の血液のうっ滞を取り除くためには、足を心臓より高くしておくことが大切です。就寝するときには、足の下に枕などを置いて足を高くしておきましょう。就寝前に仰向けで寝転んだ状態で両足を上にあげ、ブラブラと足全体を揺らす運動もおすすめです。
・弾性ストッキングを着用する
圧迫力の強い弾性ストッキングを着用する方法です。弾性ストッキングは、足首から上にかけて徐々に締め付けが弱くなるよう設計されています。下から上に血管を圧迫することで、ふくらはぎのポンプ機能を助ける働きがあるのです。
足の疲れやだるさを感じる原因や、解消方法などをご紹介しました。体の中で心臓からもっとも遠い場所にある足は、血流が滞りやすい部位といえます。足の疲れを解消するためには、ふくらはぎのポンプ機能を回復させ、血流を改善させることが大切です。ぜひ、ご紹介した解消法を日々の生活に取り入れてみてください。