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健康まめ知識

便秘になりやすい人となりにくい人の違いとは?便秘体質になる習慣と対策(2022年8月)

 

腹痛や肌荒れ、食欲不振など、体にさまざまな悪影響を及ぼす「便秘」。便秘とは、3日以上排便がない状態、または毎日排便はあるものの残便感がある状態を指します。便秘体質が解消されず、慢性的に便秘に悩まされている方も少なくないといいます。では、毎日同じ食事を摂っている家族でも、便秘になりやすい人と便秘になりにくい人がいるのはなぜでしょうか。便秘になりやすい人は、知らず知らずのうちに便秘になりやすい生活習慣を送っているかもしれません。今回は、便秘になりやすい人の特徴を解説したうえで、便秘解消のための対策をご紹介します。

 

◆便秘になりやすい人の特徴

便秘になりやすい人は、便秘になりやすい生活習慣を送っている可能性があります。ここでは、便秘になりやすい人の特徴をご紹介します。便秘にお悩みの方は、当てはまる項目がないか確認してみましょう。

・水分が不足している人

便は、水が主成分です。水分摂取量が少なければ生成されにくくなるため、便秘の原因になってしまいます。発汗により体内水分量が減る場合も同様です。普段からあまり水分を摂らない人や、汗をかいても水分を摂らない人は便秘になりやすいといえるでしょう。

 

・食物繊維が不足しがちな人

食物繊維は、小腸で消化吸収されず大腸まで達するため、整腸効果や便通を整える効果が期待できる食品成分です。食物繊維の摂取量が少ないと便の量が少なくなるため、便秘につながるおそれがあります。食事の栄養バランスが偏っていたり食事の量が少なかったりする人は、食物繊維不足が原因で便秘になりやすくなっている可能性があります。

 

・運動不足の人

普段何気なく排便しているつもりでも、実は排便にもそれ相応の筋力を使っています。運動不足で腸から便を排出する力が弱まり、便秘につながるケースもあるのです。普段運動したり歩いたりする機会が少なく、腸腰筋や腹筋が弱まっている人は、便秘になりやすいといえるでしょう。また、加齢によって筋力が衰えたことにより便秘になってしまうこともあります。

 

・ストレスを抱えている人

ストレスによって自律神経が乱れると、腸の働きが低下してしまうため便秘になりやすくなります。仕事などで忙しく、日常的にストレスを抱えている人は、便秘になりやすいといえます。また、不規則な生活や寝不足など、自律神経のバランスが崩れてしまう生活習慣を送っている人も同様に注意が必要です。

 

◆便秘解消のための対策

便秘の原因は人それぞれですが、生活習慣の見直しが便秘解消の近道です。ここでは、便秘解消のためにすぐに始められる対策をご紹介します。

 

・生活リズムを一定に保つ

便秘解消のために、まずは自分の排便リズムを作りましょう。睡眠時間をしっかり確保し、できるだけ1日3食決まった時間に食事を摂ることが大切です。生活リズムを一定に保つことで腸が正常に機能し、毎日決まった時間に便意を感じられるようになるでしょう。

 

・食事を見直す

毎日の食事を見直し、乳酸菌や食物繊維など、整腸作用のある食材を取り入れましょう。乳酸菌や食物繊維は、適度な水分を含み、腸の通過もスムーズな理想的な便を作ってくれます。また、便の主成分である水分をしっかり摂取することも大切です。

 

・運動不足を解消する

腸に集まった便をしっかり排出できるよう、適度に運動を取り入れましょう。激しい運動ではなく、毎日のウォーキングや軽い腹筋運動などでも十分効果が期待できます。通勤時に1駅分を歩いてみたり、お風呂上りにストレッチやマッサージをしたり、意識的に運動を取り入れてみてください。

 

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便秘になりやすい人の特徴や、便秘解消のための対策法をご紹介しました。便秘になりやすい人は、便秘の原因となる生活習慣がある可能性が高いといえます。便秘に悩まされている人は、ご紹介した便秘解消のための対策を、意識的に日常に取り入れてみてください。

 

2022年08月01日