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便秘はなぜ起こる? | ||
便秘には大きく分けて、毎日のお通じがない便秘(腸管移送時間遅延型)と便がうまく出せない便秘(便排出障害型)の2種類があります。
<毎日のお通じがない便秘> 食べ物を摂取すると、便として排出されるまでに通常24~48時間かかりますが、3日以上排便のない状態が続く場合がこのタイプ。食べ物は胃や小腸で消化・吸収され、約6時間で大腸の入り口である盲腸に達します。この大腸の働きが弱いと便として排出されるまでに時間がかかるようになり、便が大腸に貯まるため、お腹が張ってきます。大腸の終わりの直腸に便が貯まると便意が起こりますが、この場合大腸に貯まってしまうため便意をあまり感じません。 <便がうまく出せない便秘> 直腸に便が貯まると便意が起こり、トイレで肛門の筋肉を緩めると便が出るのが排便の仕組みです。しかし、このタイプでは排便のときに直腸のポケットのような所に便が貯まってしまったり、肛門の筋肉がうまく緩まなかったりして、便意はあるのに便が出ないという状態になります。力んでも便が出なかったり、便が残っている不快感も長く続きます。 これらの”便秘”が起こる要因はいくつか考えられますが、大きく分けて物理的障害がある場合(器質制便秘)と排便機能がうまく働かないメカニズムそのものに障害がある場合(機能性便秘)とがあります。 <物理的な障害> <排便のメカニズムの障害> ●急性 偏食などで食物繊維の摂取が少ない場合や、体内の水分が少ない場合、便の成分・水分が足りなくなり便が出なくなります。また、運動不足や寝たきりの状態が続くと、腸の運動も低下するため便が排出されず、腸内に長時間貯まることになります。 ●慢性 高齢者やお産の回数が多い女性に多いのが「弛緩性便秘」で、便を押し出す腸の力や、りきむ力の低下によるもの。他にも下剤の乱用や過敏性大腸炎が原因で腸が引きつったようになり便の通りが悪くなる「ケイレン性便秘」、便意を我慢したり浣腸を常用するために起こる「直腸性便秘」などがあります。 |
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便秘の弊害 | ||
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便秘改善のために | ||
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