一般財団法人 茨城県メディカルセンター

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花粉が原因で肌に異常も!春先に起こる花粉症皮膚炎とは?(2017年3月)

 

目がしょぼしょぼしたり、鼻がむずむずしたり、春は花粉症持ちの人にとって辛いシーズン。しかし、花粉症がつらいのは、目と鼻だけではありません。花粉の影響で肌荒れがひどくなる“花粉症皮膚炎”にも要注意。今回は、増加傾向にある花粉症皮膚炎の原因と症状、その対策についてご説明します。

 

 

◆花粉症皮膚炎の原因と症状

花粉症皮膚炎とは、花粉が付着することで肌がかぶれて、炎症を引き起こす症状です。ご存知のとおり、春になると空気中を舞う花粉の量が増加します。通常、皮膚にはバリア機能があって花粉が付着してもブロックしてくれます。ところが、花粉症の人は目をこすったり鼻を何度もかんだりするため、皮膚が摩擦で荒れてしまいがち。そうするとバリア機能も低下して花粉の浸透を許し、かぶれや炎症、湿疹などを引き起こしてしまうのです。

 

花粉症皮膚炎にはそれ以外にも、顔全体がかゆくなる、腫れぼったくなる、肌が乾燥して粉っぽくなるなど、さまざまな症状が出てきます。花粉が多くなった時期に「肌がヒリヒリする」「ニキビのような赤いブツブツが出てきた」などの症状に悩まされたら、花粉症皮膚炎を疑ってみる必要があります。

 

◆花粉だけじゃない? 春の肌荒れの原因

春は花粉以外にも肌荒れの原因となる要素がたくさんあります。まず、低気圧と高気圧が行ったり来たりすること。人間は高気圧のときは交感神経優位で、低気圧のときは副交感神経優位になります。気圧が入り乱れると自律神経が乱れてホルモンバランスにも影響し、肌を弱らせてしまうことがあるのです。そして自律神経の乱れは血行不良も招きます。血液には栄養を行き渡らせる役目があるため、血流が悪いと肌になかなか栄養が届きません。そして肌のターンオーバーも滞らせてしまいます。

 

乾燥も肌に悪影響を及ぼします。冬の方が乾燥は厳しいと思われていますが、実際は春も同じくらい乾燥しているのです。しかも湿度は低いままなのに気温は上がるため、肌の温度が上昇。そうすると肌周りの空気が乾燥して水分が奪われ、場合によっては冬よりもひどい乾燥肌に悩まされるでしょう。このような悪条件が重なって肌が弱っているときに花粉が付着すると、過剰に防御しようとして炎症を起こし、肌荒れを引き起こしてしまうのです。

 

◆花粉症皮膚炎の対策は?

花粉症皮膚炎を予防するうえで必要なことは、肌を弱らせないこと。そのために、以下の対策を心がけてください。

 

・メイクは刺激を与えない範囲で

花粉の季節は肌が弱りやすいので、化粧品の成分でヒリヒリしてしまうことがあります。そういう場合は化粧下地を兼ねたオールインワンゲルにミネラルパウダーだけにしておくと、肌への刺激を減らせるでしょう。日焼けが気になるときは、低刺激の日焼け止めをオールインワンゲルの後に塗ると効果的。また、化粧を落とす際にも注意が必要です。肌のバリア機能が低下しているときに強力なクレンジング料を使ってしまうと、皮脂が減りすぎてパサパサになってしまう恐れがあります。春先はぜひ、低刺激のものを使いましょう。それでもしみるという場合は、お湯だけで落とせる化粧品に変えてみてください。

 

・食生活の改善

肌のバリア機能を強化するには、食生活からのアプローチも欠かせません。ビタミンB群には代謝を良くする効果、ビタミンC,Eには弱った肌をサポートする効果があります。肌を生まれ変わらせるのにはビタミンHが有効です。これらの成分が含まれている食材を積極的に摂取しましょう。

 

・ストレスを軽減する

春は何かと環境が変わりやすく、ストレスも溜まりやすい時期です。ストレスによる血行不良でお肌を弱らせないためにも、ストレスの少ない生活を心がけましょう。十分な睡眠を取ることで、ストレスの軽減につながります。休養もしっかり取れて免疫力もアップするなど、一石二鳥の効果が期待できるでしょう。

 

花粉症の人も、そうでない人も、春は肌荒れを起こしやすい季節。日ごろのケアをしっかり行い、健康的な肌を保ちましょう。

2017年3月