一般財団法人 茨城県メディカルセンター

巣ごもり生活で運動不足になりがちに…体を動かす習慣をつけるには?(2021年5月)

 

巣ごもり生活で体を動かす機会が減り、心身に不調を感じていないでしょうか。ここでは、運動不足による健康リスクや、日常生活で運動量を増やすコツについてお伝えします。無理なく体を動かす習慣をつけて、健康のために適度な運動量を確保しましょう。

 

 

◆「巣ごもり生活」でライフスタイルに起こった変化

2020年以降、新型コロナウイルス感染症の感染拡大を防ぐため、国内ではテレワークや外出自粛といったさまざまな対策が採られることとなりました。こうした「巣ごもり生活」によってライフスタイルが大きく変わり、1日のうち多くの時間を自宅で過ごしている人も少なくありません。そこで問題となっているのが、自宅から出ないことによる運動不足です。これまでは通勤や通学のほか、休日のアクティビティなどで体を動かす機会が多かった方も、ライフスタイルの変化にともない運動不足となっている可能性も。運動量が減って心身の不調を感じるときは、生活習慣を見直してみましょう。

 

◆運動不足による健康リスクとは?

一見すると、それほど深刻には見えない運動不足。しかし、運動不足が長期間にわたり続くと、心身に影響を与えるだけでなく、生活習慣病のリスクを高めると考えられているのです。日常生活における運動量が不足していると、体力や筋力が低下してしまいます。立ったり歩いたりする能力が衰えれば、やがて活動の幅が制限され、生活の質(QOL)が下がるおそれがあるでしょう。適度に体を動かして気分転換ができない場合、ストレスが溜まりやすいため注意が必要です。また、運動不足が続くと食事での摂取エネルギーに対して消費エネルギーが少なくなる傾向にあります。こうした状況から、肥満・高脂血症・高血圧といった生活習慣病を引き起こしかねません。

 

◆日常生活で体を動かす習慣をつけましょう

巣ごもり生活で運動不足を感じているものの、いきなりスポーツを始めるのはハードルが高い……そんなときは、身近なところから少しずつ体を動かす習慣をつけていきましょう。最後に、日常生活で運動量を増やすコツをご紹介します。

 

・日常の動作を少しずつ増やす

日常生活のなかには、体を動かすチャンスが意外と多くあります。まずは、いつもより多く動くことを目標にしてみましょう。エレベーターやエスカレーターを使わずに階段で移動したり、拭き掃除のように全身を使った家事に取り組んだりするだけでも構いません。少しずつ運動量を増やして、運動に慣れていくことが大切です。

 

・ウォーキングを取り入れる

特別な準備が不要で、どこでも気軽に始められるウォーキング。初めのうちは短い距離から、軽い散歩のつもりで取り組んでみてはいかがでしょうか。日用品の買い物のためにお店まで歩いたり、近所の公園へ出かけたりすると良いでしょう。余裕ができたら、歩いた距離を記録したり、週や月ごとの目標を立てたり、自分なりの楽しみ方ができると理想的です。

 

・トレーニング動画などを活用する

昨今の巣ごもり需要を受けて、自治体の公式サイトや動画共有サイトなどで、無料のトレーニング動画が提供されています。動画では目的に応じたトレーニングメニューが用意されており、自宅で効果的に体を動かすために役立ちます。スポーツジムに通うのが難しい方は、動画でプロのトレーナーによる解説を聞くのもひとつの手です。

 

 

巣ごもり生活で運動不足を感じたら、自分が無理なくできる運動に、少しずつ取り組むようおすすめします。慣れてきたら、徐々に運動量を増やしてみてください。体を動かすことで健康リスクを避けて、心身を健やかに保ちましょう。

2021年5月