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まめ知識カテゴリ: 食事

健康のために栄養価の高いキノコを食べよう!(2019年2月)

キノコには、高血圧を防いだり、腸内環境を整えたりといったように、さまざまな健康効果があります。カロリーが低く毎日食べても太る心配がないため、ぜひ食事に取り入れてみてください。こちらでは、キノコの健康効果や栄養価の高いキノコの種類をご紹介します。

 

◆低カロリーで栄養豊富なキノコ

キノコは、ミネラル・ビタミン・食物繊維といった栄養素を豊富に含んでいます。カロリーが低く、ダイエットに最適です。

 

キノコに含まれる代表的な栄養素には、ビタミンDがあります。ビタミンDには、筋肉を増強したり、カルシウムの吸収を助けたり、肥満を予防したりといった働きがあります。丈夫な体を作りたい方におすすめです。

 

キノコには食物繊維も豊富に含まれています。食物繊維には腸内環境を整える働きがあり、便秘を予防したい場合に効果的です。コレステロールを下げて高血圧を防ぐ働きがあり、血圧が気になる方にも適しています。

 

今よりも健康になりたい方は、食事にキノコを取り入れてみてはいかがでしょうか。

 

◆栄養価の高いキノコ

栄養価が高く、料理に使いやすいキノコには次のようなものがあります。

 

  • マイタケ

マイタケには、キノコキトサンが多く含まれています。キノコキトサンとは、脂肪の吸収率を抑え、中性脂肪を減らす働きのある成分です。生活習慣病や動脈硬化の予防に役立ちます。また、ビタミンD・ビオチン・ナイアシン・食物繊維も豊富です。

 

さらに、マイタケはMXフラクションという成分も含んでいます。MXフラクションは、血糖値の上昇を抑えたり、脂質を低下させたりする働きを持つ成分です。キノコの中でも、MXフラクションを持っているのはマイタケしかありません。健康を目指したい方は、ぜひマイタケを食べましょう。

 

  • シイタケ

シイタケには、食物繊維・ビタミンD・レンチナン・エリタデニンといった栄養成分が含まれています。シイタケの約40%は食物繊維です。食物繊維の整腸作用で便通が良くなり、肌荒れ防止やダイエットへの効果が期待できます。

 

生のシイタケだけでなく、干しシイタケもおすすめです。干すことでビタミンDや核酸成分が増加し、より健康効果が高まります。ぜひ、煮物やお味噌汁に入れて食べてみてください。

 

  • エノキダケ

エノキダケに含まれる主な栄養素は、ビタミンB1・ビタミンB2・ナイアシン・ビタミンDといったものです。ビタミンDの働きによって骨粗鬆症を予防でき、カルシウムの吸収率が高まります。さらに抗酸化作用があるため、免疫力が強化され、細胞の老化を抑えられます。

 

また、エノキダケにはGABAが含まれており、副交感神経の活性化が可能です。副交感神経が活性化するとリラックス状態になり、精神が安定します。体の健康だけでなく、精神的にもリラックスしたい方は、エノキダケを食べてみましょう。

 

◆キノコを料理するときの注意点

健康のために、ぜひキノコを食べる習慣をつけてみてください。キノコを料理する際は、いくつかの注意点があります。

 

まず、水洗いはしないようにしましょう。栽培されたキノコにはゴミや泥がほとんど付いていないため、洗う必要がありません。水洗いをすると、水溶性の栄養が流れてしまいます。気になる場合は、濡らした布巾で拭くか、軽く水洗いしましょう。ただし、なめこやマッシュルームは洗ってから使用してください。

 

また、加熱し過ぎないこともポイントです。長時間熱を加えると、キノコの栄養が損なわれてしまいます。調理の際は、火の通りにくい食材から加熱し、後からキノコを入れるようにしましょう。キノコの栄養は脂溶性であるため、油を使うとより吸収しやすくなります。

 

キノコは100gで20kcalほどのため、毎日食べても太りません。不足しがちな食物繊維を補ってくれ、脂肪の吸収も抑えられます。ぜひ、毎日の食事にキノコを取り入れてみてください。

 

外食だらけの食生活に注意!栄養不足が招く危険(2018年11月)

 

外食やコンビニ食の多い生活を送っていると、栄養が不足しやすいため、注意が必要です。日本人に不足しがちな栄養素には、カルシウムやタンパク質、ビタミンがあります。健康のためにも、栄養バランスの良い食事を取りましょう。こちらでは栄養不足によるリスクやおすすめの食材についてご紹介します。

 

 

◆カルシウムが不足するとどうなる?

日本人に不足しがちな栄養素のひとつがカルシウムです。1日あたりに成人が必要とするカルシウムの量は600mgですが、2015年の日本人の平均摂取量は517.3mgです。

 

カルシウムが不足すると、骨や歯が弱くなります。高齢者であれば骨粗鬆を招いたり、幼児の場合は骨の発達に影響が出たりするおそれがあります。また、カルシウムは血管の細胞の活動にも影響を与えるため、血圧上昇や血管の老化にも注意が必要です。

 

カルシウムは乳製品や魚類、豆類に多く含まれます。カルシウム不足が気になる方は、牛乳・チーズ・ヨーグルト・イワシ・シシャモ・豆腐・納豆といった食材を積極的に食べるようにしましょう。

 

◆タンパク質が不足するとどうなる?

カルシウムのほかにも不足しがちなのがタンパク質です。タンパク質は、体重1kgあたり1.2~1.4g必要だとされています。体重60kgの方であれば、必要なタンパク質量は72~84gです。しかし、多くの方は必要な分のタンパク質を摂取できていません。

 

タンパク質はダイエットや加齢による食欲低下で食事量が減った場合に不足するケースが多くなります。極端な減量は避けたほうが無難です。

 

タンパク質は、筋肉・骨・臓器・髪の毛・爪といったように、体のあらゆる部分を作るために使われます。さらに、体の機能を助けるホルモンや酵素、体を守るための免疫体の材料になるのもタンパク質です。タンパク質が不足すると、体を新しく作り変えられなくなり、衰えていきます。免疫力も弱まり、体調を崩しやすくなることもあります。

 

タンパク質が不足している方は、肉・魚・豆類・卵といった食品を多く食べるようにしましょう。食事だけでは摂取仕切れない場合は、プロテインも活用してみてください。

 

◆ビタミンCが不足するとどうなる?

ビタミンCが不足している方も少なくありません。推奨されるビタミンCの1日の摂取量は100mgですが、2015年の日本人の平均摂取量は97.9mgです。

 

ビタミンCには骨や腱の結合タンパク質であるコラーゲンを生成する働きがあります。そのため、ビタミンCが不足するとコラーゲンが合成されなくなり、血管がもろくなってしまいます。血管がもろくなると、血管が破れて出血を起こす壊血病が引き起こされかねません。

 

ビタミンCは、イチゴ・ミカン・ブロッコリー・ほうれん草・ピーマンといった、野菜や果物に多く含まれます。これらの食材をできるだけ多く食べるようにしましょう。また、風邪や感染症にかかった際は、ビタミンCの必要量が増えます。体調を崩したときは、普段よりも多めにビタミンCを摂取してください。

 

◆葉酸が不足するとどうなる?

葉酸不足にも注意しましょう。葉酸とは、ビタミンB群に属する、水溶性ビタミンの一種です。植物の葉に豊富に含まれています。赤血球の形成を助ける働きがあり、「造血のビタミン」とも呼ばれています。

 

葉酸は通常の食生活では不足しにくい栄養素ですが、妊娠中の女性の場合は必要量が2倍ほどに増えるため、お気をつけください。

 

葉酸が不足すると、巨赤芽球性貧血が引き起こされるおそれがあります。また、粘膜の機能が損なわれて胃潰瘍になったり、血清中のホモシステイン含有量が高まって動脈硬化が起こったりするケースもあります。

 

体内の葉酸を増やすには、レバー・枝豆・モロヘイヤ・ブロッコリー・ほうれん草といった食材を食べることが効果的です。葉酸不足が心配な方は、これらの食材を多めに食べるようにしましょう。

 

糖尿病や動脈硬化を引き起こすことも?血糖値スパイクの危険性(2018年7月)

 

食後に急激に血糖値が上がる状態を「血糖値スパイク」と呼びます。血糖値スパイクを放置すると、糖尿病や動脈硬化が引き起こされてしまう可能性があり、早めに対策することが必要とされています。こちらでは、血糖値スパイクの特徴や対策法についてお伝えします。健康維持のためにぜひお役立てください。

 

 

 

◆血糖値スパイクとは?

血糖値スパイクとは、食後に急激に血糖値が上昇する状態のことです。通常、血糖は空腹時は80~100mg/dl、食後は高くても140mg/dl以下で安定しています。しかし、血糖値スパイク状態になると、食後の血糖値が140mg/dl以上にまで急激に上昇してしまうのです。現在、成人の約20%が、このような血糖値スパイク状態であると言われています。

 

血糖値スパイクになると、糖尿病にかかるリスクが高まります。糖尿病とは、空腹時の血糖値が126mg/dl、食後の血糖値が200mg/dlを超える状態を指します。つまり血糖値スパイクの方は、糖尿病の予備軍になってしまっているのです。

 

また、血糖値スパイクによって動脈硬化の危険性も高まります。動脈硬化とは、動脈が硬くなり、血管内部で詰まりが起こることによって血流が悪くなる状態のことです。血糖値スパイク状態が続くと、細胞から活性酸素が発生するようになり、細胞が傷ついてしまいます。そうすると動脈が硬くなり、心不全・狭心症・心筋梗塞・脳梗塞・脳出血・閉塞性動脈硬化症といった病気が引き起こされやすくなります。病気を防ぐためにも、血糖値スパイクには早めに対策することが必要です。

 

◆血糖値スパイクは気づかれにくい!

放置すると危険な血糖値スパイクですが、健康診断ではなかなか見つけることができません。なぜなら健康診断は空腹時に行われるため、血糖値スパイクの方も、正常な数値が出てしまうからです。血糖値スパイクを調べるためには、食後1~2時間の間に検査をすることが必要になります。病院の中には、検査の前にブドウ糖の入った甘い液体を飲んで、飲む前と後の血糖値を測定してくれるところもありますが、このような検査方法はまだ一般的ではないのが現状です。

 

また、血糖値スパイクは痩せている方でも起こります。ある調査では、痩せ型の20代女性のうち、5人に1人に血糖値スパイクが起きていることが分かりました。しかし、若い方や痩せ型の方で、血糖値スパイクを気にする方は多くありません。血糖値スパイクは、年代や性別に関係なく、全ての方が気にかけておくべき症状です。

 

◆血糖値スパイクを改善するには?

血糖値スパイクを防ぐには、食べる順番に気をつけることが効果的です。ご飯を食べる前に、副菜や主菜を食べることで、血糖値の急激な上昇が抑えられます。最初にご飯を食べてしまうと、少量であったとしても、血糖値は大きく上がってしまいます。しかし、野菜やきのこ、海藻といった野菜類から食べれば、血糖値の急激な上昇を抑えられるのです。

 

野菜類には食物繊維が豊富に含まれており、糖や脂肪を吸着してくれます。また、満腹感も感じやすくなるため、食べ過ぎを予防することにも役立ちます。血糖値スパイクが気になる方は、野菜から先に食べる習慣をつけましょう。

 

また、食後に適度な運動をすることも有効です。運動をすると血液中のブドウ糖類が筋肉のエネルギーとして使われるため、血糖値が下がります。食後30分~2時間の間に運動をすることで、血糖値スパイクを防ぐことができます。食事の後は、ウォーキングや体操といった緩やかな運動を行うようにしましょう。

 

健康診断で気づかれにくいですが、血糖値スパイクの状態になっている方は数多くいらっしゃいます。血糖値スパイクを放置すると、糖尿病や動脈硬化が引き起こされる可能性があり、危険です。食べる順番を工夫したり、食後に運動したりして、血糖値スパイク状態になるのを防ぎましょう。

ブロッコリーを食べて健康になろう!(2017年10月)

 

ブロッコリーは食べやすく、そして季節を問わず手に入れやすいため、普段からよく食べているという方も多いのではないでしょうか?そんな身近な食材であるブロッコリーですが、実は健康に良い成分が豊富に含まれています。最近あまり体調が良くないという方は、食事にブロッコリーをたくさん取り入れてみてはいかがでしょうか。

 

 

◆貧血予防に効果的なブロッコリー

ブロッコリーに効果が期待できるのは貧血予防です。貧血は鉄分が不足することで起こります。鉄分は、ヘモグロビンの成分となり酸素の運搬を行う働きがあるため、不足すると血液の巡りが悪くなってしまうのです。ブロッコリーは野菜の中でも特に鉄分が豊富なため、たくさん食べれば鉄分不足の予防につながります。

 

ブロッコリーに含まれている有効な成分は、鉄分だけではありません。鉄分の吸収率を高めるビタミンCや、造血作用のある葉酸も豊富に含まれています。特にビタミンCはレモンの3倍も含まれていて、2房食べるだけで1日分のビタミン必要量を満たせるといわれています。

 

ブロッコリーを他の食材と合わせるのもおすすめです。例えば、牛・豚・鶏のレバーや青魚といった食材には、鉄分が豊富に含まれています。しかし、鉄分の吸収を促す栄養素を一緒に摂らなければ、うまく体内で吸収することができません。レバーや青魚を食べる際には、ブロッコリーを取り入れて、健康効果を高めましょう。

 

◆便秘解消にも役立つ!

ブロッコリーには、食物繊維が100gあたり4.4gと、野菜の中でもトップクラスに多く含まれています。食物繊維には腸内の働きを良くしてくれる働きがあり、便秘の解消に大変効果的です。

 

食物繊維は、「水溶性食物繊維」と「不溶性食物繊維」の2つに分けられます。ブロッコリーに含まれる食物繊維は不溶性で、水に溶けません。不溶性食物繊維は腸内で水分を吸収して膨らみ、便をかさ増しして腸壁を刺激し、蠕動(ぜんどう)運動を促す効果があります。そのため、たくさん摂ることで便通が促進されるのです。

 

ただし、不溶性食物繊維だけを摂っても、あまり効果が期待できません。不溶性食物繊維には便を固くする作用もあるため、摂り過ぎると便秘を悪化させてしまうおそれもあります。理想は水溶性と不溶性の食物繊維を2:1の割合で摂ることです。水溶性食物繊維には便を柔らかくする働きがあるため、不溶性食物繊維による便を固くする働きを和らげることができます。ブロッコリーを食べるときは、水溶性食物繊維が多く含まれるりんご・にんじん・こんにゃく・海藻類も合わせることをおすすめします。

 

◆ブロッコリーの栄養をこわさない調理法は?

豊富に栄養を含むブロッコリーですが、調理法によって貴重な栄養素が流れ出てしまうことがあります。ブロッコリーを食べるときは調理のしかたに気をつけておきましょう。

 

ブロッコリーを茹で過ぎると、水溶性であるビタミンCが失われてしまいます。包丁で茎の部分に切れ込みを入れて茹で時間を短縮するなど、工夫をしてみてください。あるいは、電子レンジでそのまま加熱したり、鍋に少量の水とブロッコリーを入れフタをして蒸したりする調理法も便利です。

 

また、ブロッコリーをスープに入れると、流れ出た栄養素まで丸ごと摂れるのでおすすめです。例えばシチューのように肉や他の野菜がたっぷり入ったメニューを選べば、バランス良くブロッコリーを食べられます。寒い季節には、ブロッコリーを使った温かいメニューで健康を目指しましょう。

 

ブロッコリーには貧血・便秘などのさまざまな症状を防ぐ効果があります。ブロッコリーに含まれる栄養素が流れ出てしまわないためにも、調理法にも工夫をしてみてください。健康のために、身近な野菜であるブロッコリーをお役立てください。

栄養効果抜群!トマトを食べて夏バテ対策(2017年8月)

 

夏になるとだるくなったり、食欲が無くなったりしますよね。暑さで何もやる気が起きないという方も多いのではないでしょうか?そんなときは、ぜひトマトをたくさん食べてみてください。トマトは、「トマトが赤くなると医者が青くなる」ということわざがあるほど、健康に良い食材です。豊富に含まれる栄養分によって、夏バテの改善が期待できます。

 

 

◆夏バテの主な原因は自律神経が乱れること

日本の夏は高温多湿であるため、どうしても体力を消耗しやすくなります。夏バテすると、全身の倦怠感・食欲不振・下痢・便秘・微熱・目まい・吐き気といったさまざまな症状が起こります。

 

このような夏バテの主な原因は、自律神経が乱れることです。自律神経には、暑いときに汗を出したり、血管を広げたりする働きがあります。しかし、夏場は暑い屋外とエアコンが効いた涼しい室内を頻繁に行き来するため、自律神経のバランスが崩れやすくなるのです。さらに、エアコンが効き過ぎた室内に長くいると、血行不良が引き起こされ、体に栄養が行き渡らず疲れやすくなります。

 

また、暑さによる寝苦しさで眠りにくくなることから、睡眠不足に陥るケースも多くなります。寝ているつもりでも暑さによって眠りが浅くなり、疲労が回復しきれないということもあるため、注意が必要です。

 

汗をかいて水分・塩分・ミネラル分が排出されてしまうことも、体力の低下につながります。塩分やミネラルが不足すると内臓の働きが弱くなるため、食欲が落ちます。食欲不振で栄養が摂れないと、なかなか夏バテを治すことができません。このような悪循環に陥りやすいため、体調に異変を感じたら早めに対策することをおすすめします。

 

◆夏バテ予防に効果的なのはトマト

夏バテを改善するには、たくさん睡眠を取ったり水分補給をしたりという方法がありますが、おすすめなのは食べ物から栄養を摂ることです。特にトマトには夏バテ解消に役立つ栄養素が豊富に含まれているため、おすすめの食材です。

 

トマトには貧血予防になる「鉄分」や、ナトリウムを排出する「カリウム」、胃の働きを活発にする「クエン酸」が含まれています。さらに、抗酸化作用のある「βカロテン」や「リコピン」も豊富です。抗酸化作用とは細胞を傷つける活性酸素を除去する力のことで、昨今大きな注目が集まっています。人間が呼吸によって酸素を吸ったとき、その一部は活性酸素に変化します。

 

活性酸素には体内に入り込んだ細菌を駆除する働きがありますが、増え過ぎると血管や細胞を傷つけ、体の中を酸化させることにつながります。体内が酸化すると細胞の老化が早まり、生活習慣病や肌荒れといったさまざまな問題が引き起こされます。さらに活性酸素は自律神経の中枢細胞も錆びさせるため、ふらつきや目まいのような夏バテ特有の症状を引き起こします。抗酸化作用のあるトマトを食べれば、これらのトラブルを軽減することが期待できるというわけです。

 

◆おすすめのトマトの食べ方

トマトは生で食べても十分に健康への効果を期待できます。しかし、トマトに含まれる「リコピン」は加熱すると2~3倍吸収されやすくなるため、効率的に栄養を摂りたいなら加熱調理して食べるのがおすすめです。

 

理想的なのは、トマトを肉と一緒に食べることです。トマトに含まれるクエン酸は、胃の働きを強める作用があるため、肉の消化吸収を助けてくれます。牛肉の脂肪にはリコピンの吸収を促す作用があるため、よりトマトの栄養効果を高めることができます。

 

リコピンには油に溶けやすい性質があるため、油を使った料理もおすすめです。オリーブオイルで炒めてトマトソースにしたり、カレーに入れたりしてみてください。

 

また、食欲が無い場合はトマトジュースを飲むだけでも効果があります。長時間外を歩く予定があるときは、出かける前と帰ってきた後にトマトジュースを飲みましょう。抗酸化作用を期待できるだけでなく、水分補給ができます。

 

トマトは食べやすくどこでも買えるため、普段の食事に取り入れやすい食材です。夏場に体の調子が悪いと感じたときは、ぜひトマトをたくさん食べてみてください。

さまざまな健康効果が!話題のスーパーフード(2017年7月)

 

チアシードやブロッコリースプラウトのように高い栄養価を持つ食材は、「スーパーフード」と呼ばれています。少しの量でたくさんの栄養を摂れる上に低カロリーなため、芸能人やアスリートにも重宝されています。

 

◆特別に栄養価が高いスーパーフード

スーパーフードとは、一般的な食品よりも栄養価の高い食品や、一部の栄養・健康成分が突出して多く含まれる食品のことを指します。1980年代、アメリカやカナダの医師や専門家たちの間で、有効成分を特別に多く含む食品を「スーパーフード」と呼び始めたのがその始まりです。2004年にアメリカの医師であるスティーブン・プラットが『スーパーフード処方箋~あなたの人生を変える14の食品』を執筆し、一般的に知られるようになりました。

 

◆日本で話題になったスーパーフードは?

日本でも度々話題にのぼるスーパーフード。代表的な食品にはチアシード・キヌア・ブロッコリースプラウトなどがあります。

 

●チアシード

チアシードは、メキシコ産のシソ科サルビア属ミント植物「チア」の種子です。水に浸すと10倍近く膨らむ性質があるため、食べると満腹になりやすく、ダイエット食品として人気があります。さらにタンパク質・必須アミノ酸・必須脂肪酸のオメガ3脂肪酸・食物繊維・ビタミン・ミネラル・カルシウム・リン・カリウム・鉄分・亜鉛・マグネシウムといった豊富な栄養素を含んでいるので、健康にも効果的です。チアシードはヨーグルトにかけたり、ご飯に混ぜたりして食べましょう。

 

●キヌア

キヌアはアンデス山脈一帯で収穫できる栄養豊富な穀物です。13世紀のインカ帝国では“穀物の母”と呼ばれていました。玄米と比べてタンパク質と鉄分が2倍、カルシウムが5倍も多く含まれています。キヌアはご飯に混ぜて炊く他、おかずやデザートにも使えます。

 

●ブロッコリースプラウト

ブロッコリースプラウトとは、ブロッコリーの新芽を指します。ブロッコリースプラウトの主成分は「スルフォラファン」というフィトケミカルの一種です。フィトケミカルには“第7の栄養素”と呼ばれるほど高い健康効果があります。中でも代表的なのは、がん予防・除菌・肝臓ケア・育毛・活性酸素抑制・花粉症抑制の効果です。ブロッコリースプラウトは癖がなく食べやすいので、サラダにしたり、いろいろな料理に混ぜたりといった使い方ができます。

 

●その他のスーパーフード

他にも、ケール・ココナッツ油・クコの実・アサイー・アマニ・スピルリナといったスーパーフードがあります。

 

◆意外と身近にあったスーパーフード

スーパーフードといえば、チアシードやブロッコリースプラウトのように、あまり馴染みのない食品というイメージがあるかもしれません。しかし、私たちが日常的に食べているものの中にもスーパーフードは存在します。

 

●味噌

味噌は、タンパク質・ビタミンB,C,E・ナトリウム・カルシウム・カリウム・マグネシウム・リン・銅・鉄・亜鉛・ヨウ素・セレン・クロム・モリデブン・食物繊維・遊離リノール酸などの大変豊富な栄養素を含んでいます。海外でも注目が高まりつつある食品です。味噌汁はもちろん、調味料としても積極的に使っていきましょう。

 

●納豆

納豆も、とても健康にいいスーパーフードです。タンパク質が多いため美肌効果が期待でき、カルシウムやリンには骨粗鬆を予防する効果も期待できます。納豆に含まれる「ナットウキナーゼ」には血液をサラサラにする効果があり、動脈硬化予防にも効果的です。

 

●緑茶

緑茶に含まれるポリフェノールの一種であるカテキンには、脂肪吸収抑制や抗酸化作用の他、アルツハイマー予防の効果が期待できます。また、フッ素が含まれるため虫歯予防にも効果的です。普段からよくコーヒーやジュースを飲んでいる方は、緑茶に変えてみてはいかがでしょうか?

 

その他には、海苔・玄米・梅干し・ぬか漬けなども意外と身近なスーパーフードです。

 

スーパーフードには、少し珍しい食品から身近にある食品まで、さまざまなものがあります。食べ続けることで健康効果を期待できるので、体の調子が悪いと感じてきたら、ぜひ毎日の食事にスーパーフードを取り入れてみてください。

貧血を甘く見るのは危険。食べ物で対策しよう!(2017年6月)

 

目まい・動悸・息切れを引き起こす貧血。少し具合が悪くなるだけだからと言って放置してしまっている方もいらっしゃるかもしれません。しかし、貧血は放っておくと重大な病気を引き起こす可能性もあり危険です。必要な栄養を摂って貧血対策をしましょう。

 

 

◆貧血の原因は鉄分が不足すること

貧血の7割は鉄分が不足することで起こる「鉄欠乏性貧血」です。

 

血液の成分である赤血球には酸素を運ぶ働きがあり、赤血球の中に含まれるヘモグロビンは酸素と結合することで、肺から取り込まれた酸素を体中に運んでいます。

 

ヘモグロビンを作るには鉄が必要なので、鉄が不足するとヘモグロビンも少なくなり、酸素の運搬が上手く行かなくなってしまうのです。すると酸素を体中に送ろうとして心臓や肺が激しく動き、動機や息切れが起こります。

 

鉄が不足してしまう原因には、過度なダイエットや偏食があります。また、女性の場合は毎月の生理や、妊娠中および授乳中に胎児や母乳に鉄分を取られてしまうことで、鉄欠乏性貧血を引き起こすことがあるので注意が必要です。

 

◆貧血を甘く見ると大変なことに

貧血の症状には、目まい・立ちくらみ・動悸・息切れ・食欲がなくなる・耳鳴りなどがあります。休めば一旦は回復しますが、そのまま放置してしまうと、重大な症状にもなりかねないので気をつけましょう。

 

慢性的に貧血が続くと、心臓は動く回数を増やし、より多くの血液を送って酸素を運ぼうとします。この状態が長期間続けば、心臓に負担がかかって心不全などのリスクを高めることになります。

 

また、大きな病気が原因で貧血が起こっていることも考えられます。胃潰瘍・十二指腸腫瘍・大腸がん・子宮筋腫などを患っていると、体内で出血が起きて貧血になることがあるのです。

 

さらに、貧血の多くを占める「鉄欠乏性貧血」以外の原因だった場合、病院での治療が必要になるかもしれません。血液中の白血球・赤血球・血小板が減少する「再生不良性貧血」や、ビタミンB12が欠乏することで赤血球が上手く作れなくなって起こる「巨赤芽球性貧血」、赤血球が破壊されることで起こる「溶血性貧血」などの場合は、早急に病院へ行って診てもらう必要があります。

 

このように貧血は大きな病気の原因や疾患のサインであることも考えられるので、放置しないようにしましょう。

 

◆貧血対策に鉄分を多く含むものを食べよう

貧血を治すためには、鉄分をたくさん含んだ食事を摂るのが有効です。鉄には「ヘム鉄」と「非ヘム鉄」の2種類があります。ヘム鉄は肉や魚などの動物性食品に含まれる鉄で、体内への吸収率が高くなっています。一方、非ヘム鉄は植物性食品や、乳製品、卵に含まれており、吸収率は低いのが特徴です。非ヘム鉄の吸収率を上げるには、タンパク質やビタミンCと一緒に摂取するのが重要になります。

 

ヘム鉄を多く含んでいるのがレバーです。とくに豚レバーには多くの鉄分が含まれます。レバーにはヘモグロビンに鉄を渡す役目をする銅も多く含んでいるため、より効果的に貧血の対策ができます。レバーの他には、イワシやカツオなどにヘム鉄が含まれています。

 

非ヘム鉄を多く含む食材にはほうれん草・小松菜・ひじき・大豆・ドライフルーツなどがあります。非ヘム鉄を含む食材はそれだけ食べても吸収されにくいので、ビタミンCを多く含む野菜や果物と一緒に摂取しましょう。ビタミンCが多く含まれている食材にはブロッコリー・カリフラワー・じゃがいも・にがうり・苺・キウイフルーツなどがあります。

 

貧血のとき避けた方が良い食べ物もあります。コーヒー・ウーロン茶・紅茶などのお茶類には「タンニン」という成分が含まれていますが、こちらは鉄分の体内への吸収を妨げる働きがあり、貧血によくありません。貧血のときはコーヒーやお茶類を飲みすぎないようにしましょう。どうしても飲みたい場合は、比較的タンニンが少ない麦茶を飲むようおすすめします。

そろそろ菌の季節?梅雨時期から取り組みたい食中毒を防止するポイント(2016年6月)

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ジメジメとした梅雨時期は湿気のせいもあってか体もベタベタ。なんだか気持ちもスッキリしなくて、ついついダラダラと過ごしてはいませんか?しかし、この時期になると人間よりも活発に動き出す生き物がいます。それが“菌”です。今回は、特に食中毒を引き起こす菌についてご紹介し、合わせてその予防法についてもお伝えします。おっくうだからと言って対策を怠ると大変なことになる可能性もありますので、注意しましょう。

 

◆菌の種類

食中毒を引き起こす菌にはさまざまなものがあります。以下で、その代表的なものをいくつかご紹介しましょう。

 

○病原性大腸菌

その名の通り、腸に生息する細菌です。有名なところではO157が挙げられます。媒介となる食品は魚介類や肉類など多岐にわたります。

 

○サルモネラ菌

地球上のさまざまな場所に生息するサルモネラ菌。特に夏場に流行する傾向にあり、免疫力の弱い幼児や高齢者などが発症しやすくなっています。特に鶏肉や鶏卵には注意が必要です。

 

○ボツリヌス菌

ボツリヌス菌の作り出す毒素は致死率が30%を超え、その威力は自然界の中でも最強とも言われています。また、食品原材料の汚染を防止するのは難しいので、菌の増殖をいかにおさえるかがポイントとなります。

 

○黄色ブドウ球菌

ニキビの原因菌としても知られている黄色ブドウ球菌。私たちの身近にある菌ですが、食品に付着し、体内に取り込まれると大変危険です。おにぎりなど、手や指で触れて作る料理の前には、手洗いを徹底しましょう。

 

○腸炎ビブリオ

主に海産の魚介類に生息する腸炎ビブリオ。刺身や寿司など、魚介類を生で食べるような料理が媒介になることが多いです。塩に含まれると増殖が活発になるのも特徴です。

 

◆予防の基本と心構え

食中毒を防止するためには、食材の適切な調理・保存が大切です。以下で、梅雨時期~夏場にかけて特に気をつけておきたいポイントをご紹介します。

 

○なんと言っても加熱が大切

食中毒を防ぐには加熱が効果的です。それぞれの菌によって死滅する温度と時間は異なりますが、ほとんどの菌は75℃で1分間の加熱を行っておけば問題ありません。ただし、二枚貝などの食材に関してはノロウィルスの心配があるので85~90℃で1分30秒以上の加熱を行いましょう。

 

mame1606_002○自然解凍は厳禁

お肉や魚などを解凍する場合は、常温による自然解凍はしないでください。冷蔵庫でじっくり時間をかけて溶かしていくか、急ぎの場合は流水にさらしながら行いましょう。

 

○食材によって保存温度を変える

生食用の食品は4℃以下。加熱調理をする食材は10℃以下での保存を徹底してください。また買い物から帰ったら、早めに冷蔵庫へ食材をしまう習慣をつけましょう。大切なのは、食べ物を常温のまま放置しないことです。

 

○常温保存OKでも油断は大敵

常温保存が許可されている食材であっても、高温の場所に長時間置かれたり、直射日光を浴び続けたりすると傷みが出る他、菌の繁殖につながる場合があります。できるだけ風通しが良く、涼しい場所で保管するようにしましょう。

 

◆もちろん清掃もしっかりと!

mame1606_003食中毒を防ぐには、調理・保存だけでなく毎日のキッチン清掃も大切です。普段からしっかりお手入れをするのはもちろん、梅雨時期~夏場にかけてはいつもより念入りな清掃を心がけてみてください。

 

また、タワシやスポンジなどの道具も、古くなったら積極的に取り替えるようにしましょう。この時期は、洗剤がついてキレイだと思われがちなこうした道具が菌の温床になりやすいです。その他、電子レンジの内部やカトラリー容器、食器棚なども菌が溜まりやすい場所なので、念入りなお手入れを欠かさないようにしてください。

 

コーヒーのせいで高血圧になるという噂は嘘?適量を楽しめば、体に良い影響も(2016年3月)

イラスト「コーヒーを飲むと高血圧症になるよ」といった噂を聞いたことはありませんか?確かに以前まで、コーヒーと高血圧症には密接な関係性があると考えられていました。しかし、近年の研究によると、こうした症状が起こる可能性は低く、むしろ血圧を下げてくれる場合がある、ということが分かってきています。

 

そこで今回は、コーヒーと高血圧症の関係について紹介するとともに、摂取する際にはどのようなことに気をつけるべきか?また、どんな症状が起こったら飲むのをやめるべきか?といった話題をお伝えします。大好きなコーヒーを安心して楽しむために、ぜひご覧ください。

 

◆「コーヒーは高血圧のもと」という噂について

まずは、なぜ「コーヒーを飲み過ぎると高血圧になる」という噂が広まっていたのかについて解説しましょう。これは、コーヒーに含まれるカフェインに理由があります。カフェインは刺激物です。そのため、摂取すると交感神経が優位に働くようになり、血圧上昇につながるのです。

 

受験勉強や残業などで、眠気覚ましや気合いを入れるためにコーヒーを飲んだ経験のある方も多いでしょう。気分が高まったり、やる気が出たりすることにつながるのは、こうしたカフェインの作用が理由です。しかし、そのせいで「コーヒー=高血圧症」という噂が広まってしまった、と考えられます。

 

◆コーヒーと高血圧症に関する研究結果

イラストでは果たして、本当にコーヒーを飲み過ぎると高血圧になるのでしょうか。実は、このことについて調査した研究がアメリカで行われています。

 

ある施設で高血圧症の約3万人の助成に12年間、コーヒーの摂取を習慣的に行ってもらい、それに伴う血圧上昇を調査したというこの研究。その結果はなんと、ほとんどの人にコーヒーと高血圧症の関連性が認められなかったのだとか。それだけでなく、なんと高血圧症になるリスクが低下した、という傾向についても分かったそうです。

 

「でも、これは外人の話でしょ?」と思われる方もいらっしゃるでしょう。実は、こうした研究は日本でも行われています。

 

その研究は、飲酒習慣のある20~79歳の男性を対象に行われました。彼らをいくつかのグループに分け、コーヒーと高血圧症について調べた結果、なんとコーヒーを飲んだグループのほうが高血圧症の人の割合が少なかったそうです。

 

こうした事例を見てみると、コーヒーが高血圧症の原因になるとは考えられません。さらに言えば、高血圧症の予防に効果があるかもしれない、とも予想されます。なお、その理由のひとつに挙げられるのが、コーヒー豆に含まれるクロロゲン酸と呼ばれるポリフェノール。これには、血圧を下げる作用があるのだそうです。

 

◆飲み過ぎには十分ご注意ください

イラスト前項の結果を見ると、「コーヒーは高血圧症の予防につながるから、どんどん飲むべき」とお考えになる方もいらっしゃるかもしれません。しかし、それには少し注意が必要です。

 

どんなものでも、摂りすぎは良くありません。特に缶コーヒーには大量の砂糖が入っているものが多いため、飲み過ぎると肥満の原因になります。結果、血圧上昇を引き起こす可能性もあるので十分注意しましょう。また、カフェインの過剰摂取も基本的には厳禁。「カフェイン中毒」という言葉もあるくらいですから、飲み過ぎには注意が必要です。1日1~2杯程度が適量とされていますので、その分量を守りましょう。

 

なお、カフェインの過剰摂取によって以下のような症状が現れると非常に危険、と言われています。心当たりのある方は、コーヒーを飲む習慣について見直したほうが良いかもしれません。

 

  • 胸がドキドキして、心拍数が上がる
  • 胸焼けがしてくる
  • 不安感が泊まらない
  • 集中力がなくなって、考えがまとまらなくなる
  • まぶたや筋肉にけいれんが起こる
  • 手や指が震え出す
  • 頭痛に見舞われる
  • 喉が異常に乾く
  • 寝つきが悪くなってくる
  • 幻聴、幻覚が出る

 

コーヒーは決して健康に害を及ぼすものではありません。適量であれば、むしろ健やかな生活を後押ししてくれます。飲み過ぎには注意して、良い香りを楽しみながら愛飲するようにしましょう。

 

控えた方が無難?妊娠中・授乳中のサプリメント使用(2015年12月)

イラスト毎日の生活の中で不足しがちな栄養はサプリメントで補う、という方も多いでしょう。サプリメントは上手に利用することで、私たちの健康に良い影響を与えてくれるものです。しかし、それはあくまで一般の方の場合のみ。妊娠中・授乳中の女性は、基本的に摂取しない方が良いとされています。健康をサポートするはずのサプリメントをなぜ摂取してはならないのでしょうか?今回は、その理由などを解説します。

 

 

◆胎児や赤ちゃんはサプリメントの影響を受ける

お腹の中にいる胎児は、お母さんが摂取した食べ物や飲み物に含まれている成分の影響を強く受けます。よく妊娠中の喫煙は厳禁と言われますが、これはタバコに含まれるニコチンが胎児に悪影響を及ぼすからです。それと同じく、サプリメントで摂取した成分の影響が胎児に及ぶ可能性は高いと言えます。

 

たとえば、疲れやすい身体に効果があるとされるサプリメントの亜鉛。これは牡蠣に多く含まれている成分ですが、日常生活で安定して摂取するのは少し難しいものです。そのため、不足分をサプリメントで補う方もいらっしゃるでしょう。

 

しかし、亜鉛は規定の摂取量を越えると毒になると言われています。大人であれば平気な量であっても、胎児や赤ちゃんにとっては健康に害が及ばないとも限りません。完全に安全であることが証明されていない限りは、基本的にサプリメントの摂取は避けておいたほうが良いでしょう。

 

◆摂取するサプリメントの種類にも注意

サプリメントと聞くと、ビタミン剤などの栄養補助食品をイメージする方が多いでしょう。しかしこの中には、脂肪燃焼効果のあるダイエット食品や、美容効果メインのサプリメントも含まれます。こうした食品は身体に必要な栄養素を摂れますが、同時に必要ではない成分も摂取することにつながります。

 

また、こういった美容系・ダイエット系のサプリメントは、複数の成分が混ぜられているものが多く、栄養素の過剰摂取になるケースも考えられます。特に、美容系サプリはお肌に良いとされる成分がたくさん含まれていますが、胎児や赤ちゃんにとっては不要、もしくは有害となる可能性もあると言えるでしょう。

 

◆中には摂取が推奨されるサプリメントもある

イラスト基本的に妊娠中や授乳中のサプリメント使用は控えるべきですが、種類によっては摂取がオススメなものがある、とする専門家もいます。たとえば葉酸は、胎児の大脳や神経を構成するために用いられる成分として有名です。葉酸が著しく不足すると、生まれてくる赤ちゃんに害が及ぶと言われています。葉酸は意識して摂取しないと不足しがちになる成分です。心配な方は、摂取量を必ず守りながらサプリメントを飲んでみるのが良いでしょう。

 

また、ビタミンやミネラルがバランス良く配合されているマルチビタミン、マルチミネラル系のサプリメントをオススメしている専門家もいます。これらは胎児や赤ちゃんはもちろん、お母さんにとっても必要となる成分です。数粒で一日に必要な量を摂取できるので、こちらもやはり摂取量に気を配って飲むようにしてください。なお、実際に摂取をする場合には事前に、「このサプリメントは飲むべきか、控えるべきか」とかかりつけの医師に相談しましょう。

 

◆基本的に栄養の摂取は食品から

イラストいかがだったでしょうか。お母さんにとっては、お腹の中の赤ちゃんや、授乳中のお子様の健康を考えると、いくら慎重になっても足りないくらいです。そのため、妊娠中・授乳中の栄養補給は、基本的に食事で行うべきと言えます。サプリメントに頼るのではなく、食品に含まれている自然な栄養素を、より自然な形で摂取するのが望ましいでしょう。

 

しかし、妊婦さんなどは体調や環境の変化もあり、どうしても栄養が偏ったり、摂りにくくなったりすることもあります。そんな時は、まずは医師に相談をした上で、サプリメントなどの力を借りるのがいいかもしれません。