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紫外線と健康の関係とは?知っておきたい日焼けの基礎知識(2021年4月)

 

紫外線は、一般的に夏の季節にもっとも強くなります。春から夏にかけて、少しずつ紫外線対策を意識し始めましょう。今回は、紫外線と健康の関係についてお伝えします。つい勘違いしがちな部分もあるからこそ、改めて日焼けの基礎知識を確認してみてください。

 

 

 

◆紫外線の浴びすぎは健康に悪いの?

私たちが目で見ることはできませんが、太陽光には「紫外線」が含まれています。紫外線は、体内でビタミンDを作るために必要な要素です。ビタミンDには、腸でのカルシウムの吸収を2~5倍にする働きがあります。不足するとカルシウム不足に陥るおそれがあり、大切な栄養素といえるでしょう。きのこや一部の魚類にも含まれていますが、食品のみで必要な量を確保するのは難しいと考えられています。ところが、紫外線の浴びすぎは健康への影響が懸念されているため、やや注意が必要です。

 

◆日焼けの基礎知識

紫外線を浴びると、私たちの体は日焼けをします。日焼けには、紫外線を浴びた数時間後に肌が赤くなる「サンバーン」と、数日後に肌が黒くなる「サンタン」という種類があります。サンバーンが2~3日程度で消えるのに対して、サンタンが消えるまでには数週間から数カ月といった長い期間がかかることも珍しくありません。

 

このようにサンタンによって肌が黒くなるのは、体が紫外線の被害を防ごうとする防衛反応です。よく「サンタンが紫外線を防ぐ」と誤解されることもあるようですが、実際に紫外線を防ぐ効果はとても小さく、SPF4程度だといわれます。なお、一般的な日常生活レベルで使われる日焼け止めは、SPF10~35です。

 

日本で紫外線がもっとも強くなるのは6~8月ですが、紫外線の強さや量は地域によって異なります。また、紫外線量は環境によって大きく異なり、日陰の紫外線量は日向の50%、光が反射しやすい新雪の上では紫外線量が100%+80%となります。紫外線をよく反射する雪や砂のある環境では、日焼けをしやすくなることに注意しましょう。

 

◆紫外線が健康に与える影響

紫外線を浴びすぎると、皮膚や目の健康に影響を与えると考えられています。たとえば、紫外線を浴びた数時間後に起こるサンバーンでは、皮膚に炎症が起こって赤みや痛みといった急性傷害が生じることも。また、日焼けのダメージが長年にわたり続くと、肌にシワやシミなどの慢性傷害が現れます。ほかにも皮膚に良性や悪性の腫瘍ができるおそれがあり、目には白内障や翼状片といった病気のリスクがもたらされます。

 

◆紫外線の浴びすぎを避けるポイント

皮膚や目の健康を守るためにも、日頃から紫外線の浴びすぎを避けるよう心がけましょう。ここで押さえておきたいのは、すでに日焼けをした後に対策をするより、日焼けをする前に対策をするほうが効果的である点です。外出をするときは、紫外線の強い10~14時の時間帯や、紫外線量の多い環境をできるだけ避けましょう。その際は、できるだけ日陰に入ったり、衣服・帽子・日傘で肌を覆ったりする対策が有効です。

 

また、屋外の紫外線を避けるのが難しいときは、肌に塗る日焼け止めを活用する方法もあります。市販の日焼け止めは、利用シーンに応じたSPF・PAの数値から選ぶと良いでしょう。特に、レジャーやスポーツのように、長時間にわたり紫外線の強い場所で過ごすときは、数値が高くかつ耐水などの効果も併せて確認してみてください。

 

紫外線は体内でビタミンDを作るために必要な一方で、浴びすぎは皮膚や目の健康に影響を与えると考えられています。肌のシワやシミといった、美容の観点でのデメリットも少なくありません。紫外線の浴びすぎを避けるために、ご紹介したポイントをぜひ参考にしてみてください。

画面の見すぎに要注意!目の疲れを防ぐ3つの対策(2021年3月)

 

職場でテレワークが導入されたり、学校がオンライン授業に切り替わったりと、2020年以降ライフスタイルに大きな変化があった方もいらっしゃるでしょう。今回は、そんなオンライン化で注意したい目の疲れと、対策についてお伝えします。PCやスマートフォンの活用が必須のオンライン時代、大切な目の健康を守りましょう。

 

 

◆オンライン化で実感する目の疲れ

多くの企業でテレワーク(リモートワーク)が導入され、会議やミーティングなどもオンラインで行われるようになりました。また、プライベートでもオンライン上での交流が増えて、PCやスマートフォンの画面を見る時間が増えたと感じる方も多いでしょう。一方で、社会のオンライン化にともない注意したいのが目の疲れです。ライフスタイルが変わって以降、これまで以上に目の疲れを実感することがないでしょうか。特に、デスクワークで長時間にわたり画面を見続けている方は、改めて目の健康に注目してみてください。

 

◆気をつけたい「VDT症候群」とは?

日常的にPCやスマートフォンのディスプレイを見続けることが多い現代。そんな画面の見すぎによって起こる目の症状は、「VDT症候群(Visual Display Terminal)」と呼ばれています。VDT症候群は、目を酷使することで起こり、慢性化すると全身に症状が見られるのが特徴です。目の疲れや肩こりから始まり、しだいにだるさや背中の痛みが生じ、さらには精神的な症状をまねくと懸念されています。お仕事で画面を見る時間が長い方は、今日から取り組める簡単な対策で、少しでも目の疲れを防ぐ工夫をしてみましょう。

 

◆目の疲れを防ぐ3つの対策

画面の見すぎで目の疲れを感じるときは、以下の3つの対策をお試しください。今日から自分で取り組める、簡単な対策をご紹介します。

 

・正しい姿勢を保って作業する

仕事などで長時間にわたり画面を見続けるときは、正しい姿勢を保って作業しましょう。まず、イスに座った状態でディスプレイとは40~50cm程度の距離をとります。背筋を伸ばして画面を見たら、視線の向きをやや下方向にするのが疲れを防ぐポイントです。机とイスの高さを調節して、適切な姿勢でいられるよう作業環境を整えましょう。このとき、視線が上向きのまま画面を見続けると目の緊張や乾燥につながるためご注意ください。

・作業中はこまめに休憩を取る

PCを使って作業をするときは、定期的に休憩を取るよう推奨されています。1時間の作業につき10~15分間の休憩を取るのが目安です。休憩時間には、簡単なストレッチや体操で体を動かしたり、目の周りをやさしくマッサージしたりすると良いでしょう。また、目薬をさしたり、ホットアイマスクで目を温めたりする方法もあります。作業に集中していると、つい休憩がおろそかになるため、意識して目を休める時間を作りましょう。

・画面の明るさや色味を調節する

PCのディスプレイは、設定によって自分で明るさや色味を調節することができます。目の負担を抑えたいときは、画面の明るさを下げるとともに、「ブルーライト」と呼ばれる青色の光を下げて対策します。昨今では、多くの端末に「夜間モード」が搭載されており、簡単な操作でブルーライトを調整できるようになりました。ほかにも、画面にブルーライト対策フィルムを貼る方法や、ブルーライトカットのメガネを使う方法があります。

 

VDT症候群や目の疲れを防ぐ対策についてお伝えしました。オンライン化にともない、ライフスタイルに大きな変化があった方は、改めて目の健康を見直してみましょう。機器の設定を見直したり、市販のアイテムを活用したり、できることから対策を始めてみてください。

湯船に浸かったほうがいい理由は?お風呂と健康の関係(2021年2月)

日々の忙しさのなかで、お風呂を沸かして湯船に浸かる時間を確保できず、ついシャワーのみで済ませてしまうことがないでしょうか。実は、湯船に浸かって体を温めると、多くのメリットが期待できます。たまにはゆっくりとお湯に入って、疲れた体と心を休められる時間を作れると理想的です。今回は、お風呂と健康の関係についてお伝えします。

 

 

◆湯船に浸かると健康にどんなメリットがある?

毎日の入浴で湯船に浸かると、健康にはどのようなメリットがあるのでしょうか。まずは、入浴に期待されている効果をご紹介します。

 

・体が温まり疲れが取れやすくなる

温かい湯船に全身が浸かると、体が温まって血管が広がり、血行が良くなります。血液には、私たちの体のすみずみまで酸素や栄養を運び、そして二酸化炭素や老廃物を排出する役割があります。血行が良くなると、筋肉の凝りがほぐれ、疲れが取れやすくなるのがメリットです。ほかにも、体を温めることは内臓や自律神経にも良いといわれます。シャワーを浴びる場合と比べて、全身をしっかりと温められるのが大きな違いです。

 

・水圧によって血行が促される

湯船に浸かると、体が水圧による影響を受けます。こうして全身に圧力がかかると、溜まった血液が押し戻されて流れが促されたり、腹部が縮んで呼吸の回数が増えたりするのがメリットです。適度なしめつけによって、滞りがちな血行が促されます。体へのマッサージ効果が期待できるだけでなく、むくみの解消につながると考えられています。

 

・全身のリラックスにつながる

水のなかでは「浮力」と呼ばれる作用がはたらき、自然と体が浮いてきます。実はこの浮力は、お風呂で湯船に浸かっているときにもはたらいているのです。浮力があることで、常に体の重みを支えている筋肉や関節をリラックスさせることにつながります。体の重みから解放されて緊張が減るため、体と心をゆったりと休められるのがメリットです。

 

◆日々の入浴で注意したいポイント

このように多くのメリットが期待できる入浴ですが、いくつか注意しておきたいポイントもあります。最後に、湯船に浸かるうえで気をつけておきたいことを解説します。

 

・お湯の温度は40℃程度が目安

体の疲れを取りリラックスするために、お湯の温度は40℃程度を目安にしましょう。お湯の温度が高すぎると、興奮につながる「交感神経」が活発になりやすく、血圧が上がるおそれがあります。42℃以上の熱いお湯での入浴にはリスクがあるためご注意ください。特に冬場は温かいお湯に浸かりたくなりますが、お風呂を沸かすときは適温を守りましょう。

 

・長風呂をしすぎない

湯船に浸かる時間は、長ければ長いほど良いわけではありません。目安として、入浴時間は40℃程度のお湯の場合で、10~15分に留めましょう。ただし、顔が汗ばんでくるのを感じたら、上記の時間以内であっても湯船から出て休憩を取るようおすすめします。40℃程度のお湯に10~15分浸かると、体温が約1℃上がるといわれます。長風呂には体温が上がりすぎるリスクがあるため注意しましょう。

 

・アルコールを飲むのは避ける

湯船に浸かると多くの水分が失われます。一般的には、入浴により約800mlの水分が失われるといわれるため、水・イオン飲料・麦茶などで水分補給を行うと良いでしょう。このとき、アルコール飲料を飲むと利尿作用により脱水が起こるおそれがあります。お風呂上がりはお酒を飲むのを避けて、まずはしっかりと水分補給を行ってください。

 

今回は、お風呂で湯船に浸かるメリットをご紹介しました。入浴時には、可能であればシャワーよりも湯船に浸かって、体を温めるようおすすめします。冷えやすい冬は、ぜひご紹介した入浴のポイントを参考にしてみてください。

旬の食材は健康にいいの?季節の物を食べるメリットとは(2021年1月)

 

よく耳にする「旬の食材」とは、一体どんな食材のことを指すのでしょうか。また、食べ頃の食材を選ぶと、どのようなメリットがあるのでしょうか。ここでは、季節に合った物を食べるメリットや、冬に旬を迎えるおすすめの食材をご紹介します。ヘルシーで美味しい食事を楽しむために、ご紹介する内容をぜひ参考にしてみてください。

 

 

◆食卓で季節を感じられる「旬の食材」

季節に関係なく、1年を通して多彩な食材が簡単に手に入る現代。お店に並ぶ食材のバリエーションは、通年でほとんど変わらないかもしれません。しかし、それぞれの食材には、もっとも食べ頃となる“旬”があるのです。食べ頃を迎えた「旬の食材」を使って料理をすると、食卓で季節を感じられて、毎日の食事をさらに楽しめます。そんな旬の食材には、季節感を楽しめる以外にも、たくさんのメリットがあります。日々の健康維持のために、旬の食材を食べるメリットを押さえておきましょう。

 

◆旬の食材を食べる3つのメリット

春夏秋冬、食卓で季節感を楽しめるのが魅力の「旬の食材」。そんな季節の食べ物には、健康や家計にもたくさんのメリットがあるのです。ここでは、3つのポイントでお伝えします。

 

・新鮮で美味しい

旬の食材は、ほかの季節と比べて香りや旨味が豊かに感じられ、美味しいのがメリットです。素材そのものの味わいを楽しみながら食事を摂れます。たとえば、塩分や糖分といった調味料をやや控えめにして、素材の味を生かして調理するのもおすすめです。採れたての新鮮な食材を美味しく味わいながら、ヘルシーに食事ができます。

 

・栄養価が高い

旬の食材は、ほかの季節と比べて栄養価が高いのがメリットです。食材の栄養価は、季節ごとに変化しています。現代は通年で入手できる食材が多くありますが、季節に応じて旬を迎える食材を選ぶと良いでしょう。また、旬の野菜には、その季節に体が必要とする成分が含まれていることが多く、日々の健康を維持するために役立ちます。

 

・価格が安い

旬の野菜は生産量が多く、ほかの季節よりも価格が安くなるのがメリットです。新鮮で美味しく、さらには栄養価の高い食材を、家計にうれしい低価格で入手できます。健康的な食生活は日々続けていくことが大切です。たくさんのメリットがあるリーズナブルな旬の食材を、ぜひ毎日の食生活へ積極的に採り入れましょう。

 

◆今が食べ頃!冬が旬の食材をチェックしよう

最後に、冬に食べ頃を迎える旬の食材をご紹介します。寒い冬を健康に過ごすために、これらの旬の食材を意識して採り入れてみてはいかがでしょうか。

 

・長ネギ

鍋料理や煮物といった、温かい料理によく使われる長ネギ。煮ると独特のとろみのある食感に仕上がり、美味しくいただけます。購入するなら、みずみずしくて固さがあり、葉の先までハリがある新鮮なものを選びましょう。

 

・小松菜

小松菜は冬になると葉が肉厚で柔らかくなります。炒め物やお浸しによく使われる食材です。葉が濃い緑色をしていることや、肉厚でハリがあることが選び方のポイント。傷みやすいため、購入後は数日以内に、葉がしおれる前に食べ切るようにしましょう。

 

・春菊

春菊は鍋料理に入れるほか、生食にも適している食材です。新鮮な春菊は香りが強くなります。葉が濃い緑色をして、みずみずしく、ハリがあるものをお選びください。傷みやすいため早めに食べ切るか、茹でてから冷凍保存しましょう。

 

旬の食材は、食卓で季節を感じられるだけでなく、健康や家計にもたくさんのメリットがあります。お店に並ぶ食材のなかで、食べ頃を迎えたものを積極的に選ぶよう心がけ、日々美味しくてヘルシーな食事をお楽しみください。

ピークは12月から1月!冬場に注意したいノロウイルス対策(2020年12月)

 

激しい嘔吐や下痢といった症状を引き起こすノロウイルス。食中毒のなかでも最も年間の患者数が多く、特に冬期には急激に発生件数が増えるため注意が必要です。今回は、12月から翌年1月にかけてピークを迎える、ノロウイルスの予防についてご紹介します。健やかに冬を過ごすためにも、ご家庭でできることに取り組みましょう。

 

◆ノロウイルスは12月から翌年1月が発生のピーク

例年、冬になると急激に発生件数が増えるノロウイルスによる食中毒。毎年100万件前後の感染報告のうち、大部分が冬に発生しています。その理由は、ウイルスが低温で乾燥した環境を好むためだと考えられています。なかでも12月から翌年1月は、ノロウイルス食中毒のピークです。厚生労働省が公表している「ノロウイルスによる食中毒発生状況」の資料によれば、患者数は2018年12月で1,922人、2019年1月で1,054人となっています。また、ノロウイルスは1件あたりの患者数が多い傾向にあり、大規模な食中毒の事件になりやすい点でも注意が必要です。冬場の健康を守るため、各家庭でも対策を講じましょう。

※参考:厚生労働省「ノロウイルスに関するQ&A」

 

◆ノロウイルスの症状や感染経路とは?

ノロウイルスによる食中毒は、感染から24~48時間で発症します。主な症状は、吐き気・嘔吐・下痢・腹痛・微熱などです。これらの症状が1~2日にわたり続くケースが多いものの、人によっては軽い風邪に近い症状で済む場合があります。ノロウイルスの感染経路には、主に「食品」と「人」の2種類があります。食品による感染は、汚染された食品を食べることで発生します。人による感染では、患者の嘔吐物や糞便から二次感染したり、飛沫から感染したりするのが特徴です。日頃から調理方法や身近な方の健康状態に注意しましょう。

 

◆適切な消毒で衛生的に調理をしましょう

食品を通して感染するノロウイルスの対策では、消毒を行うのが有効です。食器や調理器具、手指は正しい方法で消毒して、清潔に保ちましょう。

・食器や調理器具の消毒

食器や調理器具は、洗剤を使って洗うとともに、熱湯や消毒液を使って消毒します。消毒には、家庭用の次亜塩素酸ナトリウムを薄めた消毒液を使用できます。200ppmの濃度の消毒液を用意し、食器や調理器具を浸したり、拭き取ったりするのに使いましょう。消毒液を作るときは、12%の濃度の製品5mlに対して3Lの水で薄めます。

・手指の消毒

石鹸を使用して手洗いを行うと、手指に付いたノロウイルスを減らす効果が期待できます。調理前には必ず手洗いをしましょう。一方で、ただちに水と石鹸を使った手洗いができない場合には、消毒用エタノールを使った消毒が有効です。その際は、3mlの消毒液を手に取り、指先から順番にすり込みましょう。最初に指先、次に手のひら・手の甲・指の間・親指・手首の順番で、消毒液が乾燥するまですり込むのがポイントです。

 

◆日常生活で注意したいノロウイルス対策

ノロウイルスが流行する冬場には、日常生活でも感染予防を意識して過ごしましょう。食事の場面では、可能な限り手で食べ物に触れないよう注意します。おにぎりは使い捨ての手袋やラップを使って調理し、袋入りの食品は袋から直接に食べると良いでしょう。

また、多くの方が利用するトイレが汚染されると、ノロウイルスの集団感染が起こるリスクがあります。使用前後には除菌クリーナーを使用して、必ず手洗いを行いましょう。石鹸を使った手洗いができない場合は、必要に応じて消毒用エタノールも使用してください。

 

12月から翌年1月にかけての冬場は、ノロウイルス発生のピークとなります。今回ご紹介した対策を参考に、ご家庭でも対策を意識してお過ごしください。

テレワーク中のヘルスケア|在宅で健康的に過ごすコツや注意点(2020年11月)

 

自由な働き方ができるテレワーク。自宅で働くと、どんな健康リスクがあるのでしょうか。また、健康的に働くためには、どんな点に注意するべきでしょうか。労働環境の変化に応じて、新たなヘルスケアの習慣を取り入れてみてください。

 

 

◆テレワーク中の健康管理が課題に

働き方の選択肢が増え、新たにテレワーク(在宅勤務)を導入する企業が多くあります。時間や場所に縛られないテレワークは、一人ひとりのライフスタイルに合わせて働きやすいのがメリットです。その一方で、昨今ではテレワーク中のヘルスケアの課題が浮き彫りになりつつあります。なかには、長期的なテレワークが導入されて以降、従業員が体調を崩してしまうケースも少なくありません。そこで今回は、テレワークで注意したい健康リスクや、健康的な在宅勤務のコツをご紹介します。多様な働き方が実現される一方で、労働環境が大きく変わっても、これまでに引き続き心身の健康を守りましょう。

 

◆テレワークで注意したい健康リスク

長期的なテレワークでは、どのような健康リスクが想定されるのでしょうか。在宅勤務ならではの、よくある健康リスクの事例をご紹介します。

 

・運動不足

テレワークの導入により通勤が不要になると、運動不足が懸念されます。たとえば、駅の階段の上り下りや、オフィスまでの徒歩も、大切な運動習慣のひとつです。運動には、生きるために必要な筋力を維持したり、生活習慣病を予防したり、気分転換をしたりする効果があります。在宅勤務では、日常生活での運動量が著しく減る点に注意が必要です。

 

・生活習慣の乱れ

テレワークは自由な働き方ができる反面、仕事とプライベートのメリハリをつけにくいといえます。適切な自己管理を行わないと、起床・就寝の時間や、食事の時間が乱れやすくなります。さらに、自宅では菓子類を食べ過ぎたり、インスタント食品に頼りがちになったりと、食生活の乱れが起こることも。健康的な生活習慣の維持が難しい場合があります。

 

・ストレス

テレワークが続き、日常的にオフィスへ通う習慣がなくなると、人と会う機会やコミュニケーションの量が著しく減少します。人によっては、強い孤独を感じやすいといえるでしょう。また、チャットやメールなどの間接的なコミュニケーションでは、相手の様子が十分に伝わりません。周囲の人から体調不良に気づいてもらえないおそれがあります。

 

◆健康的な在宅勤務のコツ

それでは、健康的にテレワークを続けるためには、どんなポイントを意識するべきでしょうか。まず、自ら積極的に運動する習慣をつけましょう。たとえば、「毎日○分散歩をする」「週に○回スポーツジムに通う」といった形で、新しいルールを作るのもおすすめです。休憩中に簡単なエクササイズやストレッチを取り入れる方法もあります。

 

また、仕事とプライベートの切り替えは、意識的に行ってください。自宅のなかで仕事をするスペースを決めて、休憩時間や就業後にはその場を離れる方法もあります。就業時間外には、仕事で使うPCや端末を片付けても良いでしょう。オフィスで勤務する場合と同じように、就業時間や休憩時間を守り、こまめな休憩を取ってください。

 

さらには、社内のコミュニケーションを充実させることも大切です。チャットやビデオ通話は業務連絡での利用に限定せず、雑談も交えながら気軽に交流できる機会を増やします。同僚や部下の様子がおかしいと思われたら、必要に応じて声がけを行ってください。プライベートでも、親しい方とコミュニケーションを取る機会を設けましょう。

 

ご紹介したポイントを参考に、時には周囲の人と協力しながら、自分なりに健康的に働くための習慣を身に着けてみてください。

健康寿命とは?老後の健康のためにできること(2020年10月)

 

“人生100年時代”ともいわれ、多くの方が長生きする現代。長い人生のうち、できるだけ長い期間を健康な状態で過ごせると理想です。ここでは、そんな今こそ知っておきたい「健康寿命」の考え方をご紹介します。健康寿命と平均寿命の違いや、健康寿命を延ばすためにできることをお伝えするため、ぜひご一読ください。

 

 

◆健康寿命とは?平均寿命との違い

厚生労働省が発表した「平成30年簡易生命表」によれば、国内における男性の平均寿命は81.25年、女性の平均寿命は87.32年となっています。前年度の平成29年のデータでは男性が81.09年、女性が87.26年でした。平均寿命は男女ともに80年を超え、年々伸びる傾向にあります。その一方で、近年では“健康寿命”にも注目が集まっています。

健康寿命とは、平均寿命から不健康な期間を差し引いた寿命のことです。ここでいう不健康な期間とは、寝たきりや認知症などの状態にあり、健康上の問題から日常生活に制限がある期間を指します。健康寿命が長いと、生涯で健康に過ごせる期間が長いということです。従来の平均寿命に対して、世界保健機関(WHO)が新しい寿命の指標として提唱しました。

健康寿命を延ばすと、私たち一人ひとりの生活の質が高まるだけでなく、医療費や介護費など社会保障の負担を軽くすることにもつながります。それでは、健康寿命を延ばすためには、どんなことに取り組むべきでしょうか。次に、国内の取り組みをご紹介します。

参考:厚生労働省 平成30年簡易生命表の概況「1 主な年齢の平均余命」

 

◆健康寿命を延ばすための取り組み

国内では、2000年から2012年にかけて「21世紀における国民健康づくり運動(健康日本21)」の取り組みが行われてきました。その結果、生活習慣が原因で起こる「メタボリックシンドローム」を認知する国民の割合が増加したり、80歳で20歯・60歳で24歯を有する人が増加したりと、一部の項目で目標を達成しました。そんな「健康日本21」の評価を踏まえて、2013年から2022年にかけて新たに「健康日本21(第二次)」の取り組みが始まっています。医療・介護分野では、健康寿命を延ばすため幅広い支援が推進される見込みです。

 

◆健康寿命を延ばすためにできること

健康寿命を延ばすためには、一人ひとりが自分の生活習慣を見直すことが有効です。日頃の食事や運動の習慣、喫煙や飲酒の習慣などのライフスタイルが、生活習慣病と大きく関わっています。たとえば、食事の栄養バランスを意識したり、塩分の摂り過ぎを避けたりする日々の心がけが、健康寿命を延ばすことにつながります。適度な運動と十分な睡眠も欠かせません。お酒やタバコなどの嗜好品が引き起こす健康被害について知り、上手に付き合うことも大切です。健康寿命を延ばして生活の質を高めるために、できることから始めましょう。

 

特に近年では、メタボリックシンドロームのほかに、「ロコモティブシンドローム(運動器症候群)」への注目が高まりつつあります。これは、骨・関節・筋肉の衰えにより、介護が必要となるリスクが高い状態のことです。移動手段が発達した現代は、自分の足腰を使う機会が減り、体の移動機能が低下しやすいといえます。なお、健康日本21(第二次)の目標には、ロコモの認知度を高めることが含まれています。健康寿命を延ばすために、運動不足のリスクを理解し、日常生活のなかで体を動かす機会を作ってみてはいかがでしょうか。ご自身のライフステージに応じて、適切な身体活動量を保ちましょう。

 

現代を生きるうえで知っておきたい「健康寿命」についてお伝えしました。生活の質を高めるために、まずはご自身の日常生活を見直すことから始めてみましょう。長い人生をできるだけ健康な状態で過ごすために、お伝えした内容をお役立てください。

風邪予防の基本をおさらい!秋~冬の体調管理のポイント(2020年9月)

 

秋~冬になると、毎年のように風邪をひいている――そんな心当たりがないでしょうか? 気温と湿度が低い季節には、ウイルスや細菌が活動しやすくなります。風邪をひく原因について理解するとともに、ウイルスや細菌に感染しにくい習慣を作ることが大切です。風邪予防の基本を守り、大量を崩さず健やかに過ごしましょう。今回は、意外と忘れがちな風邪予防についてお伝えします。

 

◆風邪をひく原因は?

気温が下がる秋~冬にかけての時期は、風邪をひいて体調を崩すことがあります。そんな身近な病気である風邪ですが、一体どのような原因で起こっているのでしょうか。そもそも私たちが「風邪」と呼んでいる病気は、上気道(鼻からのどまで)がウイルスや細菌に感染することで起こります。しかし、風邪の原因となるウイルスや細菌は種類が多く、はっきりと原因を特定するのは難しいのです。また、一度風邪をひいた後に、別のウイルスや細菌による風邪に感染することも珍しくありません。できるだけ風邪をひかずに秋~冬を過ごすために、以下でご紹介する方法で風邪を予防しましょう。

 

◆風邪予防のポイント

秋~冬の時期は風邪の予防につとめ、自分で自分の体を守ることが大切です。ここでは、風邪予防のポイントをお伝えします。すでにご存知の方も、改めて基本をご確認ください。

 

・手洗い+うがいを徹底する

風邪の原因はウイルスや細菌による感染です。ウイルスや細菌は、私たちの手に付着し、そこから目や鼻などの粘膜を通して感染します。また、咳やくしゃみなどの飛沫に含まれるウイルスや細菌が、のどを通して感染する可能性もあります。手やのどに付いたウイルスや細菌を洗い流すためには、手洗いとうがいが有効です。日常生活では手洗いとうがいを実施し、ウイルスや細菌が体に侵入するのを防ぎましょう。

・こまめな水分補給を行う

私たちの体にある粘膜には、体の外からのウイルスや細菌の侵入を防ぐ役割があります。粘膜のはたらきを保つには、体内に十分な量の水分が必要です。ウイルスや細菌の侵入を防ぎ、排出しやすくするために、こまめな水分補給を行いましょう。また、空気が感染すると粘膜も乾燥しやすくなります。風邪予防に適した湿度は60~80%といわれます。乾燥しやすい秋~冬は、加湿器を使用してお部屋の湿度を高めに保ちましょう。

・規則正しい生活を送る

栄養バランスのとれた食事、十分な睡眠、適度な運動といった規則正しい生活は、風邪予防の基本といえます。特に、疲労がたまると風邪をひきやすくなります。風邪が流行る時期には、普段から体力を保つよう心がけてください。また、風邪予防では体を温めることも大切です。ウイルスや細菌は、低温低湿の環境を好みます。衣服や暖房により保温を行い、体から熱が奪われすぎないよう調整しましょう。

 

◆風邪をひいたら休養をとって治す

一般的に、風邪の症状はきちんと休養をとれば1週間程度で治ることがほとんどです。そのため「少しくらい体調が悪くても、普段と同じように活動できる」と、つい風邪による体調不良を軽視してしまう方もいらっしゃるのではないでしょうか。しかし、風邪を治すためにはしっかりと体を休める必要があります。自己判断により解熱剤で熱を下げて無理に活動するのは、体への負担が大きくなりますから避けておきましょう。また、身の回りの方へ風邪をうつしたり、症状が悪化して二次感染や合併症などを引き起こしたりするリスクもあります。風邪を早く治したいときは、休養をとるよう心がけてください。

 

秋~冬にかけて注意したい、風邪の予防についてお伝えしました。日々の生活のなかで予防の基本を守るとともに、体調を崩したら休養をとって早めに治しましょう。

屋外で安全に過ごすには?熱中症を防ぐポイント(2020年8月)

 

厳しい暑さが続く時期。屋外での活動には、ますます体調への配慮が必要となります。通勤・通学で炎天下を移動する方や、日中に仕事で屋外作業に従事する方、夏場もスポーツに取り組む方が、多くいらっしゃるのではないでしょうか。それだけでなく、買い出しやお子さんの送り迎えでも、外出する機会があります。日常生活のあらゆる場面で、熱中症を防ぎ安全に過ごすために、ご紹介するポイントを意識してみてください。

 

◆熱中症が引き起こされる仕組み

熱中症になると、めまい・筋肉のけいれん・だるさ・吐き気などの症状が見られ、重度になるとまっすぐに歩けなくなったり、人の呼びかけに反応できなくなったりします。通常、体温が上昇すると汗をかき、汗が蒸発して体温が下がるよう、調整される仕組みになっています。しかし、気温や湿度の高い「環境」や、脱水症状や二日酔いなどの「体調」、運動や作業などの体温が上昇しやすい「行動」が重なると、体温調整ができなくなってしまうのです。体温調整機能がはたらかず、体温が上昇して体に熱がたまると、熱中症が引き起こされます。

 

◆熱中症を防ぐポイント

熱中症が引き起こされる仕組みをお伝えしました。それでは、熱中症を防ぐにはどんなポイントに気をつければよいのでしょうか? まず、大切なのはこまめな水分補給と、適度な塩分補給を行うことです。気温の高い屋外にいるときは、のどが渇いたと感じなくても、水分を摂るよう心がけてください。汗をたくさんかいたら、適量の塩分を摂ります。

 

また、外出するときは体温調整がしやすく、涼しい衣服を身に着けましょう。特に、通気性が良く、かつ汗の吸水と速乾に優れた素材は、屋外でのスポーツや作業に適しています。このように屋外にいるときは決して無理をせず、涼しいところで休憩する時間を設けましょう。空調設備のある屋内や、風通しの良い木陰のように、温度と湿度が低い場所で休みます。

 

体調が悪いときは、気温や湿度の高い場所へ行くのを避けるのも、熱中症を防ぐために必要といえます。睡眠不足の状態にある方や、持病などで体調がすぐれない方は、身の回りの気温と湿度を意識してお過ごしください。このように、屋外での行動や服装に気をつける一つひとつの取り組みが、熱中症のリスクを抑えることにつながります。

 

◆外出に便利な対策グッズ

熱中症を防ぐためには、外出時に日差しを防いだり、体を冷やしたりするグッズを使う方法もあります。日差しを防ぐグッズとして挙げられるのは、帽子や日傘などです。帽子や日傘には、頭や体が直射日光に当たるのを防ぎます。直射日光を避けるだけでも温度に差が出るため、ぜひご活用ください。また、体を冷やすグッズとして、保冷剤や冷却スカーフなどが挙げられます。太い血管が通る首筋を冷やすと、全身を効率よく冷やすことにつながるため、身につけて暑さの対策を行いましょう。

 

◆屋外だけじゃない?屋内の熱中症にもご用心

熱中症は、屋外だけで起こるわけではありません。たとえ屋内であっても、温度と湿度が高くなれば、熱中症になるおそれがあるのです。特に注意しておきたいのは、熱や湿気がこもりやすい浴室の周辺です。入浴時や清掃時には、汗をかいていなくてもこまめに水分を補給し、脱水を防ぎましょう。また、屋内で冷房機器を適切に使用しなかったことが要因となり、熱中症が発生する場合があります。屋内でも暑さを感じる場合には、冷房や扇風機を積極的に使用するよう心がけてください。

 

今回は熱中症を防ぐポイントをお伝えしました。夏の始まりだけでなく、残暑にも厳しい暑さが続くことがあります。屋外で過ごす機会があれば、お伝えしたポイントを参考に、熱中症を防ぐ取り組みを意識してみてください。

 

梅雨シーズン到来!食中毒に気をつけましょう(2020年7月)

 

6月は、全国的に梅雨入りする季節。この時期には、食中毒が増える傾向にあります。安全な食生活を送るためには、予防対策が大切です。そこで今回は、梅雨に食中毒が多い理由や、よくある食中毒の種類、予防のポイント、家庭でできる予防策などをご紹介します。

 

 

 

◆なぜ梅雨の時期に食中毒が増えるか

梅雨の時期に食中毒が増える主な理由は、細菌類の活動が活発になるためです。

 

食中毒を引き起こす原因菌の多くは、暖かい気候を好みます。国内が高温多湿になる梅雨の時期には、原因菌の増殖活動が盛んです。代表的な原因菌のなかでは、腸管出血性大腸菌(O-157など)、カンピロバクター、サルモネラなどの活動が目立ちます。

 

食中毒の増加傾向は、梅雨の時期の食事や体調とも無縁ではありません。一般的に、気温が高くなると冷たいものが美味しく感じられやすく、食品を加熱しないまま食べるケースが増えます。さらに体調面では、厳しい暑さのため体力が低下しがちです。

 

梅雨には、食中毒の原因菌が盛んに増殖するなか、食品を加熱処理せず摂取する傾向があり、食中毒の多発につながっています。

 

◆夏場によくある食中毒

食中毒のピークは8~9月であり、大半は初夏から初秋にかけて発生しています。この時期によくある食中毒は、上述したO-157、カンピロバクター、サルモネラによる事例です。

 

O-157やサルモネラはほかの細菌と比べて感染力が強いといわれ、食品に100個程度しか付着していなくても食中毒を引き起こすと考えられています。これらが付着しやすい食肉や卵を食べるときには、十分に気をつける必要があります。

 

近年、とりわけ注目されているのはカンピロバクターによる食中毒です。カンピロバクターは細菌性食中毒の代表といわれ、O-157と同じく食肉に付着しやすいことで知られます。多くの場合、鶏肉や牛レバーを生や加熱不十分のままで食べると発症します。

 

肉や卵を非加熱の状態で食べると、梅雨の時期には食中毒を引き起こすリスクが高いため、できるだけ食べ方を工夫したほうが良いでしょう。

 

◆食中毒予防のポイントは3つ

梅雨の時期、食中毒を予防する主なポイントは、細菌を「つけない」「増やさない」「やっつける」の3つです。

 

・つけない

私たちの手には、多くの細菌がついています。調理する際、そのまま食品や調理具に触れると、細菌の付着範囲が広がります。調理を始める前や、子どものおむつを交換したり動物に触ったりした後には、丁寧に手を洗いましょう。

 

・増やさない

高温多湿な環境で活性化する細菌は、基本的に10℃以下で増殖しにくくなり、マイナス15℃以下で繁殖を止めます。食中毒の原因菌を増やさないためには、食品を低温で保存することが効果的です。購入した生鮮食品は、速やかに冷蔵庫へ入れてください。

 

・やっつける

そもそも食品に細菌が付着している場合があります。ほとんどの細菌は加熱処理すると死滅するため、食べる前にきちんと火を通しましょう。食中毒が起こりやすい肉料理は、中心まで加熱します。加熱時間の目安は、75℃で1分以上です。

 

参考:政府広報オンライン「食中毒を防ぐ3つの原則・6つのポイント」

 

◆家庭でできる予防策

食中毒予防の3つのポイントを家庭で実践するために、日頃の買い物・調理・食事の方法を見直してみましょう。

 

買い物をするとき、生鮮食品を長時間にわたり持ち歩かず、最後に購入します。消費期限の確認を忘れず、購入品は氷や保冷剤で冷やしてください。

 

調理をするときは、きちんと手を洗ってから下準備を始めましょう。野菜は表面をよく洗い、肉・魚・卵を処理する際もこまめな手洗いが望まれます。使用した調理器具はよく洗い、熱湯で殺菌してください。

 

食事をするときは、忘れずに手を洗いましょう。料理は清潔な食器に盛りつけ、室温で放置せず早めに食べ切るのがポイントです。

 

食中毒の発生件数が増える梅雨の時期には、買い物から食事まで予防策の実践を心がけてください。