ダイエットをする女性にとって、悩みの種となるのが太もも。実は、カロリー制限や運動など、通常のダイエットを行ってもなかなか細くならない部位でもあります。むくみがちで、セルライトもできやすい太ももを細くするには、マッサージが有効。今回は、太もものマッサージ法をご紹介します。
◆重力の影響で太ももは太くなりやすい
太り方には上半身から太るタイプと、下半身から太るタイプがあります。下半身に脂肪がつく洋ナシ型の体型は、日本人女性に多い体型。人間は陸上で立って生活しているため、重力の影響で脂肪が下の方に溜まりやすいからです。また、内臓から離れていて老廃物が溜まりやすいことから、セルライトもできやすくなります。セルライトとは水分や老廃物が蓄積されることによって肥大化された脂肪細胞のことを指します。セルライトができているかは、太ももを摘んだ際の凸凹の状況で確認できます。
また、むくみやすいことも下半身太りの原因の一つです。冷たい空気は下へ向かう傾向があるため、足元は冷えやすく、すぐにむくんでしまいます。さらに現代人はデスクワークなどで一日中座りっぱなしということも多いため、血流が悪くなって足に水分が溜まりやすいことも影響しています。太りやすい足も、単純に脂肪が溜まっているだけならカロリーを抑えることで細くなりますが、むくみやセルライトが原因なら普通にダイエットしただけで細くするのは困難といえるでしょう。
◆マッサージでむくみをなくして太い足を改善
むくみが原因で痩せないときは、マッサージで解決を図りましょう。太ももをほぐして余分な水分を外に出すだけでも効果的。マッサージを行う前に、まずは体を温めます。湯船に浸かったあとにやるのがベストですが、難しい場合は温かい飲み物を飲むだけでもかまいません。体を温めたら、肌を傷つけないようにクリームやオイルをつけて、つま先から太ももにかけてゆっくり揉んでいきましょう。両手親指の根元などを使って、気持ちいいと感じる強さでマッサージしてください。
・しぼってほぐす
しぼってほぐすのも有効です。足の内側に親指がくるように両手の親指と人差し指で太ももをはさんでください。それから雑巾をしぼるように交互にスライドさせてひねり、足の付根までスライドさせましょう。外側のマッサージも同様に、両手の親指と人差し指で太ももをはさみ、内側と同じように交互にスライドさせながら足の付根までスライドさせましょう。
・つまんでマッサージ
つまんでマッサージする方法もあります。内側をほぐすときは、膝の横から内側のお肉を、両手を横にして親指と人差し指でつまみます。つまみながら足の付根までスライドさせましょう。外側も同様にお肉をつまみ、足の付根までスライドさせていきます。毒素を流したいときには、両手を拳にして、膝から付け根まで力を入れて流すようにスライドさせてマッサージすると上手くいきます。
太ももの前、内側、外側、裏側に各4回ずつ行ってください。毎日続けることでだんだん足が細くなっていきます。むくみがひどい人ほど効果が出るのも早く、一回で効果が出る人もいるようです。
◆リンパマッサージでセルライトを取り除こう
もう一つの原因、セルライトにはリンパマッサージが効果を発揮します。セルライトは足を太くするだけでなく、放っておくと病気の原因にもなるので早めに対処しておくことをおすすめします。
リンパマッサージも、入浴中や入浴後など体が温まったときに行うのがもっとも効果的です。リンパを流す前に、まずセルライトをほぐします。最初は足裏を押して血行を良くしておいてください。そして足の下から上へかけてセルライトの粒を潰すようにマッサージ。気になる部分があったら集中的にほぐしましょう。
セルライトをほぐしたら、次はリンパに沿ってマッサージします。足のリンパ節は膝下と足の付根にあるので、そこへ向けてリンパを流してください。リンパ管は皮膚の2mm~3mmの部分に張り巡らされているので、強く押し過ぎるのは流れにくくなり逆効果です。撫でるように優しくマッサージしましょう。毎日10分ほど行うことで効果が出てきます。ぜひお風呂上がりの習慣にしてみてください。
足の裏には汗腺が密集しており、季節を問わずたくさんの汗をかきます。それが原因となり「最近、足のニオイが気になる……」という方は多いのではないでしょうか。イヤなニオイはご自身だけでなく、周りの方にも不快感を与えます。また、水虫の兆候とも言えるので注意をしなくてはなりません。今回はそんな、足のニオイと水虫の防止法についてご紹介します。
◆どうして足が臭くなる?イヤなニオイのメカニズムとは
人の足の裏は個人差こそあるものの、一日でコップ一杯分の汗をかくと言われています。特に湿気の多い季節や夏場になると発汗量が増えるでしょう。しかし、実は汗自体にはニオイはない、ということをご存じでしょうか?
足の裏に密集している汗腺は「エクリン腺」と呼ばれています。エクリン腺から出る汗は、脂肪やタンパク質を排出しないため基本的には無臭です。そのため、本来であればいくら汗をかいたとしてもイヤなニオイには結びつきません。
それでも不快なニオイを発するのは「靴」と「雑菌」に原因があります。同じ靴を長時間履き続けると中が蒸れてしまいます。この蒸れが発汗に作用し、靴の中を雑菌が繁殖しやすい不衛生な状態にします。そこに大量の汗と汚れが雑菌の繁殖を促し、イヤなニオイを発するようになるわけです。
◆足のニオイを防ぐ対処法
蒸れが原因で足のニオイが発生している場合には、以下のような対処法を試してみましょう。
- 常に予備の靴下を持ち歩き定期的に履き替える
- 学校や職場から帰宅した後はすぐに足を洗う
- 履いた靴下には除菌消臭剤をかけておく
- 同じ靴を連日履かない
靴下は履き続けると汗で汚れてしまうため、足裏周りが不衛生な状態となってしまいます。定期的に新しい靴下に履き替えることで、常に清潔な状態を保つことができます。
また、学校や職場など、長時間外出した後は足裏がとても不衛生な状態になっているもの。帰宅後はすぐに足を洗って生活な状態にしましょう。履いた靴下はすぐに洗うか除菌消臭剤をかけておくようにしてください。これだけでニオイを大幅に抑えることができます。
その他、同じ靴はできる限り連続して履かないようにしてください。サラリーマンの方は連日に渡って革靴を履くことになるでしょうが、毎日異なる種類の靴をローテーションで履くことをオススメします。
ちなみに、足裏にあるエクリン腺はストレスを感じた際に活発になる傾向があります。通勤ラッシュや多忙な仕事、運転、人間関係など、日々多くのストレスにさらされている人は、それだけ足の発汗量が多いと予想されます。上記の方法で適切な対策を行うよう心がけましょう。
◆水虫の予防法と対策について
足のニオイに原因は、常在菌と呼ばれる雑菌です。これは誰の皮膚にもあるものなので、前述の方法で対策をすることができます。一方、水虫菌である白癬菌はカビの一種であり、他者によってももたらされ感染します。なお、水虫菌は他の雑菌同様、高温多湿で不衛生な環境で感染しやすくなります。そのため、水虫予防には以下のような対策が必要です。
- 足を常に清潔にしておく
- 身内に水虫感染者がいる場合はスリッパやマットなどを別にする
- 身体の抵抗力を高めておく
- 水虫が疑われる場合は、できるだけ早く病院にいく
水虫になると、足の指に水泡が出来たり、かゆみなどの症状が出るようになります。さらに水虫菌は皮膚の奥に潜んでいる場合が多いので、仮に水泡やかゆみを感じなくても感染している恐れがあるということを覚えておきましょう。何か異変を感じた時は、できるだけ早く皮膚科へ足を運ばれることをオススメします。
なお、かゆみが収まったからといって、水虫が完全に治ったわけではありません。比較的再発もしやすいため、完治するまでは薬による治療を続けましょう。
いかがだったでしょうか?足のニオイに頭を抱えているあなたは、もしかしたらすでに水虫になっているかもしれません。早い段階で医師の診断を仰ぎ、正常な状態を取り戻しましょう。
脚がむくむ原因にはさまざまなものがあります。一般的には、同じ態勢を長く続けたり、疲れや睡眠不足が蓄積したり、その他加齢による筋力の低下などが挙げられます。とは言え、こうした要因による症状はあくまで一過性のもの。しばらくすれば自然と治まっていきます。
しかし、なかなか脚のむくみが治まらない場合には注意が必要です。もしかすると、重大な病気の兆候かもしれません。今回は、脚のむくみの原因となり得るさまざまな病気についてご紹介。併せて、普段から取り組みたい脚のむくみの予防・改善方法についてお伝えします。
◆脚のむくみ教えてくれる病気とは?
脚のむくみはさまざまな病気のサインである可能性があります。一過性のものであればほとんど問題ありませんが、いつまでも続くようでしたら一度病院で検査を受けるようにしましょう。
○肝臓と腎臓の病気
血液中に含まれるタンパク質のひとつに「アルプミン」という物質があります。これはアミノ酸などの栄養素を体に運ぶだけでなく、血液の浸透圧(血管に水分を取り込んだり排出したりする圧力)をコントロールしてくれる役割があります。アルプミンの量が低下すると、この浸透圧も一緒に低下してしまうため、水分がたまりやすくなるのです。
アルプミンの低下には肝臓や腎臓の障害が大きく関わっていると言われています。その症状を見つけるサインのひとつが脚のむくみと言われています。そのため、もしも脚のむくみがなかなか治まらないのであれば、一度検査を受けてみることをオススメします。
○心不全など
いつまでも治らない脚のむくみの原因には、心不全や下肢静脈瘤が関係している場合もあります。たとえば心不全は、心臓のポンプ的な働きが弱まってしまい、圧力が下がってしまった状態です。心臓から遠くに位置する脚の血行が悪くなり“むくむ”ということは、それだけ心臓の働きが低下している可能性が疑われる、ということです。その他にも、心不全の原因となる動脈硬化や狭心症、心筋梗塞などが脚のむくみの原因となっている可能性もありますので、少しでも「おかしいな?」と感じたら、早めの受診を心がけましょう。
◆運動やマッサージでむくみを予防・解消
脚のむくみは基本的に一過性のものが多いですが、放置をすると免疫力低下につながる場合もあります。そのため、普段からしっかりと予防・解消を目指したケアを行うようにしましょう。
○適度な運動を心がけましょう
むくみの原因はふくらはぎやももの筋肉が弱り、血液の流れが悪くなること。そのため、ウォーキングや散歩などをして、日頃から脚を鍛えるようにしましょう。
○積極的に階段を利用しましょう
疲れている時はついついエレベーターやエスカレーターを使いたくなってしまいますが、できれば階段を利用するよう心がけてみてください。階段の上り下りは脚の筋肉がしっかり使われますので、血の巡りを良くしてくれます。ただし、ひざ痛や腰痛がある人はできる範囲にとどめましょう。
○脚の先を意識的に動かしましょう
椅子に座った状態でかかとを上下させたり、かかとを床につけてつま先を上げたり伸ばしたりいった運動を行いましょう。脚の先の運動はふくらはぎの筋肉を動かし、血行をよくする効果があります。
○マッサージでむくみを解消しましょう
リンパ液の流れ改善を目的としたマッサージも効果的です。この時に注意したいのは“揉む”のではなく“なでる”ように行うこと。ももの表側と裏側、足首からひざ、ふくらはぎからひざ裏、足首から脚の付け根といった部位を、上方向にそれぞれ10回ずつそっとなでてください。この時、床に座って脚を伸ばし、ひざを立てるとマッサージがしやすくなります。
脚のむくみというのはさまざまな病気の兆候である可能性があります。普段からケアをしつつ、それでも解消されない場合には一度病院で診てもらうことをお勧めします。健康的な毎日を送るために、ぜひ覚えておきましょう。