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まめ知識カテゴリ: 健康まめ知識

意外に知らない頭皮のタイプ!今のシャンプー、あなたに合っていますか?(2016年4月)

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現在、ドラッグストアを覗くと実にさまざまな種類のシャンプーが棚に並んでいます。しかし、「どれが自分の頭皮に合っているのか?」というのはなかなか分からないもの。そこで今回は、ご自身の頭皮のタイプの調べ方と、その結果を基にしたシャンプーの選び方についてご紹介します。「今使っているシャンプーが、本当に自分に合っているのか知りたい」「フケやかゆみが出ているので、シャンプーを見直したい」という方は、ぜひ参考にしてみましょう。

 

 

◆まずは自分の頭皮のタイプを知りましょう

一口に頭皮と言っても、人それぞれに実はタイプというものが異なります。ちょっと脂っぽかったり、乾燥しがちだったり。シャンプー選びをする場合には、まずこの頭皮タイプを把握することが大切です。とは言え、手で触った程度では自分がどのタイプなのかは分かりません。そこで、以下の手順に沿って、自分の頭皮の状態を確認してみましょう。

 

図■Step1:

まずは一日シャンプーをしない状態で過ごします。なお、この日だけは、整髪料をつけるのを控えてください。

■Step2:

両手をお椀のような形に丸めて、指の腹を頭皮につけてください。

■Step3:

指を使って頭皮を揉み込むように動かします。

■Step4:

頭皮から指を離し、指の腹を確認します。

 

もしも指の腹がベタベタと脂っぽくなっている方は「オイリータイプ」。人より皮脂が出やすい体質です。逆に、脂がほとんどつかない方は「乾燥タイプ」と言えます。なお、多少脂っぽいといった程度の方は「通常タイプ」に分類されます。

 

◆タイプ別・オススメシャンプー

図それでは、前述のチェック結果を踏まえたうえで、それぞれの方にオススメなシャンプーをご紹介していきます。

 

【オイリータイプ】

比較的皮脂の分泌が多いオイリータイプの方は、フケやかゆみが出やすいという傾向にあります。そのため、普通のシャンプーよりも効果の強い専用のシャンプーを使ったほうが良いかも知れません。ケースにもよりますが、医薬部外品の薬品シャンプーを利用すると、さっぱり清潔な頭皮が維持できます。ただし、石油系や高級アルコール系の界面活性剤が含まれているシャンプーだと洗浄力が強すぎて、必要な脂まで取り除いてしまうことがあります。この場合、より皮脂の分泌が大きくなる原因にもつながりますので注意しましょう。

 

【乾燥タイプ】

頭皮が乾燥しやすいタイプの方の場合は、シャンプーで脂を過剰に落とす必要はありません。むしろ脂が不足気味になる可能性もあるので、オイリータイプのシャンプーを選ぶほうが良いケースもあります。なお、フケやかゆみが気になる方は、弱めの界面活性剤が含まれたシャンプーを使うと改善が期待できるでしょう。これで効果がない場合は、「ホホバオイル」を使った頭皮マッサージをシャンプー前に行ったり、頭皮ローションをシャンプー後に付けたりすることで、乾燥を防ぎいでください。

 

【通常タイプ】

基本的にはアミノ酸系や天然素材由来の植物系シャンプーを使っておけば問題ありません。フケやかゆみが気になる際は、乾燥タイプ同様、シャンプーを替えたり、シャンプー前後にオイルやローションを使ったりすることで改善できることもあります。

 

◆シャンプー選びの注意点

自分の頭皮のタイプが分かり、それぞれに適したシャンプーを用意できたら、あとはそれを1週間程度使ってみて、自分に合っているかどうかを確認しましょう。どんなに相性がいいと言われているものであっても、実際に使ってみなくてはその効果は分かりません。また、感じ方はその日の体調によっても異なるものなので、できるだけ調子の良いときの感触を信じるようにしましょう。1週間ほど使ってみて「自分に合っているな」「フケやかゆみがなくなってきたな」と思ったら、そのまま使い続けてOKです。また、少しでも異変を感じたらすぐに使用を止めてくださいね。

コーヒーのせいで高血圧になるという噂は嘘?適量を楽しめば、体に良い影響も(2016年3月)

イラスト「コーヒーを飲むと高血圧症になるよ」といった噂を聞いたことはありませんか?確かに以前まで、コーヒーと高血圧症には密接な関係性があると考えられていました。しかし、近年の研究によると、こうした症状が起こる可能性は低く、むしろ血圧を下げてくれる場合がある、ということが分かってきています。

 

そこで今回は、コーヒーと高血圧症の関係について紹介するとともに、摂取する際にはどのようなことに気をつけるべきか?また、どんな症状が起こったら飲むのをやめるべきか?といった話題をお伝えします。大好きなコーヒーを安心して楽しむために、ぜひご覧ください。

 

◆「コーヒーは高血圧のもと」という噂について

まずは、なぜ「コーヒーを飲み過ぎると高血圧になる」という噂が広まっていたのかについて解説しましょう。これは、コーヒーに含まれるカフェインに理由があります。カフェインは刺激物です。そのため、摂取すると交感神経が優位に働くようになり、血圧上昇につながるのです。

 

受験勉強や残業などで、眠気覚ましや気合いを入れるためにコーヒーを飲んだ経験のある方も多いでしょう。気分が高まったり、やる気が出たりすることにつながるのは、こうしたカフェインの作用が理由です。しかし、そのせいで「コーヒー=高血圧症」という噂が広まってしまった、と考えられます。

 

◆コーヒーと高血圧症に関する研究結果

イラストでは果たして、本当にコーヒーを飲み過ぎると高血圧になるのでしょうか。実は、このことについて調査した研究がアメリカで行われています。

 

ある施設で高血圧症の約3万人の助成に12年間、コーヒーの摂取を習慣的に行ってもらい、それに伴う血圧上昇を調査したというこの研究。その結果はなんと、ほとんどの人にコーヒーと高血圧症の関連性が認められなかったのだとか。それだけでなく、なんと高血圧症になるリスクが低下した、という傾向についても分かったそうです。

 

「でも、これは外人の話でしょ?」と思われる方もいらっしゃるでしょう。実は、こうした研究は日本でも行われています。

 

その研究は、飲酒習慣のある20~79歳の男性を対象に行われました。彼らをいくつかのグループに分け、コーヒーと高血圧症について調べた結果、なんとコーヒーを飲んだグループのほうが高血圧症の人の割合が少なかったそうです。

 

こうした事例を見てみると、コーヒーが高血圧症の原因になるとは考えられません。さらに言えば、高血圧症の予防に効果があるかもしれない、とも予想されます。なお、その理由のひとつに挙げられるのが、コーヒー豆に含まれるクロロゲン酸と呼ばれるポリフェノール。これには、血圧を下げる作用があるのだそうです。

 

◆飲み過ぎには十分ご注意ください

イラスト前項の結果を見ると、「コーヒーは高血圧症の予防につながるから、どんどん飲むべき」とお考えになる方もいらっしゃるかもしれません。しかし、それには少し注意が必要です。

 

どんなものでも、摂りすぎは良くありません。特に缶コーヒーには大量の砂糖が入っているものが多いため、飲み過ぎると肥満の原因になります。結果、血圧上昇を引き起こす可能性もあるので十分注意しましょう。また、カフェインの過剰摂取も基本的には厳禁。「カフェイン中毒」という言葉もあるくらいですから、飲み過ぎには注意が必要です。1日1~2杯程度が適量とされていますので、その分量を守りましょう。

 

なお、カフェインの過剰摂取によって以下のような症状が現れると非常に危険、と言われています。心当たりのある方は、コーヒーを飲む習慣について見直したほうが良いかもしれません。

 

  • 胸がドキドキして、心拍数が上がる
  • 胸焼けがしてくる
  • 不安感が泊まらない
  • 集中力がなくなって、考えがまとまらなくなる
  • まぶたや筋肉にけいれんが起こる
  • 手や指が震え出す
  • 頭痛に見舞われる
  • 喉が異常に乾く
  • 寝つきが悪くなってくる
  • 幻聴、幻覚が出る

 

コーヒーは決して健康に害を及ぼすものではありません。適量であれば、むしろ健やかな生活を後押ししてくれます。飲み過ぎには注意して、良い香りを楽しみながら愛飲するようにしましょう。

 

その肩こりはスマホのせいかも?スマートフォンが引き起こす健康・美容への悪影響とは(2016年2月)

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今や誰もが利用するようになったスマートフォン。機能が豊富で本当に便利ですし、ゲームやネットサーフィン、動画など楽しいコンテンツが盛りだくさんで、私たちの暮らしには欠かせないものとなりました。しかし、このスマートフォンが原因で肩こりが酷くなったり、老け顔になってしまったり。こんな悪影響が出てしまう可能性についてご存じですか?今回は、スマホを使うことによって起こり得るさまざまなリスクについてお伝えしましょう。

 

 

◆スマホのせいで肩がこる?寝違える?お腹がぽっこりする?

スマートフォンを使っている時、あなたはどんな姿勢でいますか?シチュエーションにもよりますが、多くの方がうつむき加減で画面を操作していることが多いと思います。実は、これによって起こるのがストレートネックという症状。これは猫背が続くことで頸椎(けいつい)が不自然に湾曲した状態のことを指します。

 

図猫背の姿勢が腰痛や肩こりに悪影響を及ぼすのは有名な話ですが、ストレートネックも同じように頭痛や肩こりといった症状につながります。その他にも、首や腕の痛み・しびれ、寝違えと言った症状を引き起こすこともあるのだとか。

 

また、猫背の状態が続けば骨盤の歪みにも影響が出ます。そのせいで下半身がむくんでいくと、お腹が“ぽっこり”の原因にもなることも。このように、スマホを使う姿勢というのは基本的に体に良いとは言えません。普段から長時間使い続けている方は、気をつけるようにしましょう。

 

◆シワや二重顎もスマホのせい?

図スマホの過度な使用は体だけでなく、実は美容にも悪影響が及ぶことも。たとえば、うつむいたまま画面をのぞく姿勢を続けて行くと、顔の筋肉のたるみにつながり、シワができてしまうことがあります。さらに、口角が下がってほうれい線が出てきたり、首の筋肉のしまりがなくなって二重顎になることもあるのだとか。

 

さらに、長時間スマホを使用するということは、目を酷使するということ。そのせいでドライアイや疲れ目になると、クマや充血の原因になる可能性もあります。なお、ドライアイは視界の不調や眼球の違和感だけでなく、頭痛や肩こりにつながることもあります。美容だけでなく、体調不良にも結びつく可能性があるのでご注意ください。

 

◆その朝寝坊は、寝る前のスマホいじりが原因かも?

図昼夜関係なく働く現代人の中には、「概日リズム睡眠障害」という不眠症に悩まされている方も少なくありません。これは昼に寝て夜に起きるといった生活が続き、常に時差ボケが治らないような状態のことを指す症状です。

 

夜勤がメーンのお仕事に就かれている方であれば、これは仕方がないと言えるでしょう。しかし近年、スマホの普及によって、昼に働く人でもこの症状に悩まされるケースが増えてきていると言います。

 

その原因は、就寝前のスマホ習慣。「その日一日の疲れを癒やすために床につき、電気を消す。しかし、なんだか寝付けないからスマホをちょっとだけいじってみた」。こんな経験をお持ちの方も多いのでは?

 

前述の習慣が良くないのは、スマホが放つ光に原因があります。夜中であっても、太陽のような明るい画面を目が視認することで、脳は「朝が来たのかな?」と勘違いを起こします。そのせいで睡眠サイクルが崩れてしまい、夜に眠れなくなってしまうのだとか。睡眠時間が減れば体の疲れが取れないのはもちろん、万病の元とも言われるストレスがどんどん蓄積されてしまい、最終的には体を蝕んでいくことは明らかです。

 

◆スマホ依存症にならないために、使い方を見直しましょう

いかがでしたか?思い当たる節を見つけた方もきっと多いことでしょう。ちなみに、現在、スマートフォンを手放せなくなってしまう「スマホ依存症」という病気が新たに出現してしまっているようです。「どんなに自制しようとしても、気がつけばスマホを手にとってしまっている」「スマートフォンのせいで遅刻や欠勤が増えた」といった症状が出ていたら、それはもうすでにスマホ依存症にかかっているのかもしれません。

 

その場合は、ネット依存に詳しい病院や精神科、カウンセリングクリニックなどへ早めに相談をするようにしましょう。また、そこまで言っていなかったとしても、「最近スマホばっかり触っている」と思ったら、一度適切な使い方について考え直してみた方が良いかも知れません。

冬だからこそ注意!お風呂での突然死を防ぐ入浴のポイント(2016年1月)

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毎日のバスタイムを楽しみにしている、という方も大勢いらっしゃると思いますが、一方で入浴中に突然死してしまう人は毎年推定1万5千人にものぼる、ということをご存じでしょうか?特に、毎年11月~3月の冬季に起こりやすい事故であり、原因としては心筋梗塞や脳卒中、その他、貧血や溺死、転倒による事故などが挙げられます。

 

今回は、なぜこうした事故が起こってしまうのか?そして、その事故を未然に防ぐためにはどうすれば良いか?についてご紹介します。気持ちの良い入浴を安全に楽しむために、ぜひご覧ください。

 

◆血圧変動のメカニズム

まずは、入浴前~中に私たちの体で何が起こっているのかを、血圧にスポットをあててみましょう。

 

はじめに、暖かい部屋からひんやりとした脱衣所に移動し服を脱ぐと、そこで末梢血管が収縮し血圧が上がります。そして、早く温まりたいという気持ちから熱いお湯へすぐ体を沈めると、今度は交感神経が緊張し、血管がさらに収縮して血圧が上がります。

その後、しばらくお湯に浸かっていると血管が拡張してくるのですが、この時には急速に血圧が低下。その結果、血流がゆるやかになります。体や頭を洗うために湯船から出ると、今度は浴室内の寒さのせいで血圧が上昇してしまいます。

 

このように、入浴というのは血圧の上昇・下降を何度か繰り返すような行為です。血圧の上昇中は血管に圧力がかかるので、脳出血のリスクが高まります。反対に、急下降は血流悪化を招き、心筋梗塞や脳梗塞にもつながる可能性が。その他にも、脳貧血を起こして浴室内での事故を招くケースもないとは言えません。

もちろん、入浴自体が体に悪いかと言うとそれは違いますが、あくまでこうしたメカニズムがあり、血管に負担がかかっているのだということを忘れないでください。

 

◆入浴中の発作予防のポイント

ここからは、入浴時の突然死といった事故を防ぐための方法についてご紹介します。

◎お湯の温度は40度以下に設定しましょう

イラスト突然死が起こるお湯の温度は41度以上と言われています。また、42~43度までになると、死亡事故の確率も高くなるという傾向があるのだとか。これはお湯の温度が高いほど血圧の急上昇につながるからと言われています。そのため、どんなに寒くてもお湯の温度は40度以下に設定することを心がけましょう。

◎脱衣所や浴室は暖かくしましょう

イラスト日本の浴室には、ほとんどと言っていいほど暖房設備がありません。というのも、実は欧米諸国の場合、バスルームに暖房があるのは当たり前なのだとか。こうした背景もあり、日本ではお風呂での突然死が多いとも言われています。そのため、入浴前には脱衣所や浴室をあらかじめ温めておくのが大切です。たとえば、脱衣所に小型の暖房を置いてみたり、浴室に入る前に数分程度熱めのシャワー出しっ放しにしたりといった方法を試してみてください。

◎血圧上昇中の入浴は控えましょう

イラストお酒を飲むと血圧が高くなるのは、多くの方が実感されているでしょう。そのため、飲酒した状態での入浴は非常に危険と言えます。必ず体内からアルコールが抜けてから利用することを徹底してください。ちなみに、外から帰宅した直後なども血圧は高めです。特に冬は早く温まりたい気持ちも分かりますが、少し休んでから入浴をするようにしてください。

 

◆お風呂でゆったりリラックスタイムを

お湯に浸かるのはさまざまなメリットがあります。たとえば、浮力効果によって体が軽く感じ、筋肉の緊張がほぐれ、気持ちがリラックスします。また、水圧によるマッサージ効果も、血行の促進による血液循環の改善で、疲労や足のむくみに効果的です。その他、温熱効果によって発汗が促されれば、それだけで新陳代謝が進み、心も体もリラックスできるでしょう。

 

そのため、時間があるならシャワーで済ますのではなく、ゆったりと浴槽に浸かってリラックスタイムを過ごすのがお勧めです。その際には、今回ご紹介したようなポイントに留意し、突然死などといったトラブルが起こらないよう気をつけてくださいね。

控えた方が無難?妊娠中・授乳中のサプリメント使用(2015年12月)

イラスト毎日の生活の中で不足しがちな栄養はサプリメントで補う、という方も多いでしょう。サプリメントは上手に利用することで、私たちの健康に良い影響を与えてくれるものです。しかし、それはあくまで一般の方の場合のみ。妊娠中・授乳中の女性は、基本的に摂取しない方が良いとされています。健康をサポートするはずのサプリメントをなぜ摂取してはならないのでしょうか?今回は、その理由などを解説します。

 

 

◆胎児や赤ちゃんはサプリメントの影響を受ける

お腹の中にいる胎児は、お母さんが摂取した食べ物や飲み物に含まれている成分の影響を強く受けます。よく妊娠中の喫煙は厳禁と言われますが、これはタバコに含まれるニコチンが胎児に悪影響を及ぼすからです。それと同じく、サプリメントで摂取した成分の影響が胎児に及ぶ可能性は高いと言えます。

 

たとえば、疲れやすい身体に効果があるとされるサプリメントの亜鉛。これは牡蠣に多く含まれている成分ですが、日常生活で安定して摂取するのは少し難しいものです。そのため、不足分をサプリメントで補う方もいらっしゃるでしょう。

 

しかし、亜鉛は規定の摂取量を越えると毒になると言われています。大人であれば平気な量であっても、胎児や赤ちゃんにとっては健康に害が及ばないとも限りません。完全に安全であることが証明されていない限りは、基本的にサプリメントの摂取は避けておいたほうが良いでしょう。

 

◆摂取するサプリメントの種類にも注意

サプリメントと聞くと、ビタミン剤などの栄養補助食品をイメージする方が多いでしょう。しかしこの中には、脂肪燃焼効果のあるダイエット食品や、美容効果メインのサプリメントも含まれます。こうした食品は身体に必要な栄養素を摂れますが、同時に必要ではない成分も摂取することにつながります。

 

また、こういった美容系・ダイエット系のサプリメントは、複数の成分が混ぜられているものが多く、栄養素の過剰摂取になるケースも考えられます。特に、美容系サプリはお肌に良いとされる成分がたくさん含まれていますが、胎児や赤ちゃんにとっては不要、もしくは有害となる可能性もあると言えるでしょう。

 

◆中には摂取が推奨されるサプリメントもある

イラスト基本的に妊娠中や授乳中のサプリメント使用は控えるべきですが、種類によっては摂取がオススメなものがある、とする専門家もいます。たとえば葉酸は、胎児の大脳や神経を構成するために用いられる成分として有名です。葉酸が著しく不足すると、生まれてくる赤ちゃんに害が及ぶと言われています。葉酸は意識して摂取しないと不足しがちになる成分です。心配な方は、摂取量を必ず守りながらサプリメントを飲んでみるのが良いでしょう。

 

また、ビタミンやミネラルがバランス良く配合されているマルチビタミン、マルチミネラル系のサプリメントをオススメしている専門家もいます。これらは胎児や赤ちゃんはもちろん、お母さんにとっても必要となる成分です。数粒で一日に必要な量を摂取できるので、こちらもやはり摂取量に気を配って飲むようにしてください。なお、実際に摂取をする場合には事前に、「このサプリメントは飲むべきか、控えるべきか」とかかりつけの医師に相談しましょう。

 

◆基本的に栄養の摂取は食品から

イラストいかがだったでしょうか。お母さんにとっては、お腹の中の赤ちゃんや、授乳中のお子様の健康を考えると、いくら慎重になっても足りないくらいです。そのため、妊娠中・授乳中の栄養補給は、基本的に食事で行うべきと言えます。サプリメントに頼るのではなく、食品に含まれている自然な栄養素を、より自然な形で摂取するのが望ましいでしょう。

 

しかし、妊婦さんなどは体調や環境の変化もあり、どうしても栄養が偏ったり、摂りにくくなったりすることもあります。そんな時は、まずは医師に相談をした上で、サプリメントなどの力を借りるのがいいかもしれません。

あなたにぴったりな体重計はどれ?正しいヘルスメーターの選び方(2015年11月)

イラスト皆さんは日頃から「体重管理」を行っていますか? 最近は肥満や成人病を予防するため、常日頃から体重を計り、スマートフォンなどにメモをして管理している方が多いと聞きます。成人病等のリスクが高まっていると言われている現代だからこそ、多くの人が健康を意識するようになっているのですね。

 

さて、体重を計るために必要なアイテムと言えば「ヘルスメーター」。体重をはじめ、体脂肪率や筋肉量もチェックすることができる機器です。より詳しく身体の状態を確認できるので、健康管理には必需品と言えるでしょう。そんなヘルスメーターですが、一体何を基準に選べばよいかご存じですか?今回は、ヘルスメーターの正しい選び方についてご紹介します。

 

◆ヘルスメーターは3タイプに分類できる

ヘルスメーターは「体重計」、「体脂肪計」、「体組成計」といった3タイプに分けられます。体重計は体重のみを計るシンプルなもので、最近は体重を100g単位で表すデジタル表示の製品が主流です。販売価格もリーズナブルなので、とりあえず体重さえ計れれば良いという方にオススメでしょう。

 

体脂肪計は、体重に加えて身体の体脂肪率を表示するヘルスメーターです。製品によっては内臓脂肪や筋肉量を計ることもできます。体脂肪率は健康管理において重要な数値の一つなので、気になる方はこちらをチョイスしましょう。

 

体組成計は本格的な健康管理に取り組みたい方にオススメのアイテムです。体重や体脂肪のほか、基礎代謝や筋肉量、推定骨量や体水量など、ありとあらゆる組成の数値を計測します。そしてこれらの数値を元に、BMIや体年齢の判定を行うという優れものです。

 

最新の体組成計はより多くの組成を計測し、より正確な数値を表示してくれるため、健康管理をしっかり行いたいという人に重宝されています。お値段こそ若干張るものの、とにかく健康管理を徹底したい方は導入してみてはいかがでしょうか。

 

◆製品によって差がある?計測項目や機能をチェック!

体重や体脂肪率といった計測項目は、製品によって異なります。たとえば、体重は基本的に100グラムあるいは200グラム単位での計測となりますが、計測単位が大きいほどリーズナブルになり、より細かく計れる物ほど高価になる傾向があります。

 

イラスト「たった100グラムでしょ?」と思った方も多いでしょう。しかし、100グラム単位で計測できるヘルスメーターなら、ごくわずかに体重が減っただけでもそれが目に見えて現れます。つまり、「ダイエット中のモチベーション維持」につながる、という訳です。ダイエット中は少し体重が減るだけでも嬉しいもの。逆に、少しでも体重が増えれば翌日からの食事や運動などに注意するようになるでしょう。これからダイエットに取り組む、あるいは現在取り組んでいる方は、100グラム単位の製品を選ぶと良いかもしれません。

 

また、体脂肪は0/1%単位、最大で75%まで計ることができる製品が多いです。中には体脂肪率をレベル判定する機能を備えた製品もあるので、興味のある方は製品情報を確認してみましょう。

 

高価なヘルスメーターは計測項目が多いのはもちろん、その結果をユーザーに分かりやすく伝える判定機能を備えている傾向にあります。体重はともかく、内蔵脂肪や基礎代謝などは数値を見ただけでは良し悪しがわかりにくいので、判定機能をうまく活用したいところです。

 

◆とにかく使いやすい製品を選ぼう

いろいろとヘルスメーターの特徴などをご紹介してきましたが、最終的にはご自身が“使い易い”と思える物を選ぶのが大切です。特に、測定値の見やすさや電源ボタンとなるフットスイッチの位置は使い勝手に影響があるので必ず確認するようにしてください。

 

また、複数人で使用する場合は「登録人数」もチェックしておく必要があります。登録人数は2人から6人が一般的で、迷った際は家族人数分の登録ができる製品をチョイスすると良いです。

 

◆まとめ

イラストいかがだったでしょうか。最近はスマートフォンと連動するヘルスメーターも登場しており、より健康管理がしやすい時代となっています。今現在体重計しか備えていないという方は、これを機に体脂肪計や体組成計の導入を検討してみてはいかがでしょうか?

 

 

 

 

「臭うな」と思ったら・・・足のニオイと水虫対策(2015年10月)

 

イラスト足の裏には汗腺が密集しており、季節を問わずたくさんの汗をかきます。それが原因となり「最近、足のニオイが気になる……」という方は多いのではないでしょうか。イヤなニオイはご自身だけでなく、周りの方にも不快感を与えます。また、水虫の兆候とも言えるので注意をしなくてはなりません。今回はそんな、足のニオイと水虫の防止法についてご紹介します。

 

 

◆どうして足が臭くなる?イヤなニオイのメカニズムとは

人の足の裏は個人差こそあるものの、一日でコップ一杯分の汗をかくと言われています。特に湿気の多い季節や夏場になると発汗量が増えるでしょう。しかし、実は汗自体にはニオイはない、ということをご存じでしょうか?

 

足の裏に密集している汗腺は「エクリン腺」と呼ばれています。エクリン腺から出る汗は、脂肪やタンパク質を排出しないため基本的には無臭です。そのため、本来であればいくら汗をかいたとしてもイヤなニオイには結びつきません。

 

イラストそれでも不快なニオイを発するのは「靴」と「雑菌」に原因があります。同じ靴を長時間履き続けると中が蒸れてしまいます。この蒸れが発汗に作用し、靴の中を雑菌が繁殖しやすい不衛生な状態にします。そこに大量の汗と汚れが雑菌の繁殖を促し、イヤなニオイを発するようになるわけです。

 

◆足のニオイを防ぐ対処法

蒸れが原因で足のニオイが発生している場合には、以下のような対処法を試してみましょう。

 

  1. 常に予備の靴下を持ち歩き定期的に履き替える
  2. 学校や職場から帰宅した後はすぐに足を洗う
  3. 履いた靴下には除菌消臭剤をかけておく
  4. 同じ靴を連日履かない

 

イラスト靴下は履き続けると汗で汚れてしまうため、足裏周りが不衛生な状態となってしまいます。定期的に新しい靴下に履き替えることで、常に清潔な状態を保つことができます。

 

また、学校や職場など、長時間外出した後は足裏がとても不衛生な状態になっているもの。帰宅後はすぐに足を洗って生活な状態にしましょう。履いた靴下はすぐに洗うか除菌消臭剤をかけておくようにしてください。これだけでニオイを大幅に抑えることができます。

 

その他、同じ靴はできる限り連続して履かないようにしてください。サラリーマンの方は連日に渡って革靴を履くことになるでしょうが、毎日異なる種類の靴をローテーションで履くことをオススメします。

 

イラストちなみに、足裏にあるエクリン腺はストレスを感じた際に活発になる傾向があります。通勤ラッシュや多忙な仕事、運転、人間関係など、日々多くのストレスにさらされている人は、それだけ足の発汗量が多いと予想されます。上記の方法で適切な対策を行うよう心がけましょう。

 

◆水虫の予防法と対策について

足のニオイに原因は、常在菌と呼ばれる雑菌です。これは誰の皮膚にもあるものなので、前述の方法で対策をすることができます。一方、水虫菌である白癬菌はカビの一種であり、他者によってももたらされ感染します。なお、水虫菌は他の雑菌同様、高温多湿で不衛生な環境で感染しやすくなります。そのため、水虫予防には以下のような対策が必要です。

 

  1. 足を常に清潔にしておく
  2. 身内に水虫感染者がいる場合はスリッパやマットなどを別にする
  3. 身体の抵抗力を高めておく
  4. 水虫が疑われる場合は、できるだけ早く病院にいく

 

水虫になると、足の指に水泡が出来たり、かゆみなどの症状が出るようになります。さらに水虫菌は皮膚の奥に潜んでいる場合が多いので、仮に水泡やかゆみを感じなくても感染している恐れがあるということを覚えておきましょう。何か異変を感じた時は、できるだけ早く皮膚科へ足を運ばれることをオススメします。

 

なお、かゆみが収まったからといって、水虫が完全に治ったわけではありません。比較的再発もしやすいため、完治するまでは薬による治療を続けましょう。

 

いかがだったでしょうか?足のニオイに頭を抱えているあなたは、もしかしたらすでに水虫になっているかもしれません。早い段階で医師の診断を仰ぎ、正常な状態を取り戻しましょう。

肩こりの要因をつくる習慣とは?原因と予防法を知って改善をめざしましょう(2015年9月)

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肩こりの主な原因は「同じ姿勢」「眼精疲労」「運動不足」「ストレス」の4つと言われています。特に毎日遅くまで残業をしているような方は、当てはまる項目が多いのではないでしょうじゃ?そこで今回は、肩こりの原因について探り、併せて予防法についてもお伝えします。

 

 

 

◆デスクワーカーは姿勢と運動不足に注意!

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パソコンに向かって仕事をするのが当たり前となっている現代では、一日中画面を見続けている方も多いことでしょう。デスクワークを中心に、朝から晩まで同じ姿勢を保ちながら仕事をする方の多くが、肩こりに悩まされていると言われています。

 

デスクワークは手を使った作業が中心となります。その際、多くの人が首を前に突き出した状態で肩をすぼめ、猫背のような姿勢になりがちです。この体勢を続けていると首から肩にかけて緊張性の疲労が生じ、その部位の血流が悪くなります。これが結果として、肩こりの症状を引き起こしている訳です。

 

主な予防策としては、とにかく同じ姿勢をキープしないということ。一定時間毎に首や肩を回して緊張をほぐしてあげましょう。首をゆっくりと後ろに反らせるのも効果的です。

 

また、日頃からデスクワークがメーンの方は運動不足になりやすい傾向があります。運動不足も肩こりを誘発する要因となるため、日頃から適度な運動を心がけ、全身の血行を促進するよう努めてください。これにより、肩こりはもちろん、疲れを感じにくい強い身体を作ることができます。はじめから肩こりが起きにくい身体なれば、つらい症状に悩まされることもなくなるでしょう。

 

図とは言え、運動の時間が中々確保できないという方も多いでしょう。その場合は、最低でも一時間に一回はイスから立ち上がり、全身を動かすよう心がけてください。手を伸ばして手首を振る、屈伸をする、といった簡単な運動だけでも肩こりの防止効果が望めます。

 

◆パソコンやスマートフォンによって目が疲れる

パソコンはもちろん、最近ではスマートフォンの普及により、一日の中でディスプレイを見続ける時間が増えてきた現代人。当然ですが、長時間画面を見続けると目が疲れてしまいます。そして、この眼の疲れは肩こりにもつながります。

 

眼精疲労が肩こりの原因となる理由は、細かい文字などを長時間見続けることにより、目およびその周囲に筋肉が緊張状態になるからです。同時に、光源(パソコンの画面など)を見続けると瞬きの回数が減り、ドライアイ状態になります。この二つが重なり合うことで、肩こりの症状が悪化することもあるので注意しましょう。

 

図眼精疲労の対策としては、一分程度目を閉じて休ませるか、目の疲れを感じたら目薬を注すのが良いでしょう。ドライアイを防ぐのに効果的です。また、こめかみあたりを八の字にマッサージするのも良いでしょう。目の周りの筋肉がほぐれて、肩こりの予防につながります。

 

また、大前提としてパソコンやスマートフォンの使用を控える、ということも付け加えておきましょう。仕事中は仕方ないかもしれませんが、家に帰ってからは極力スマートフォンを見ないようにし、読書などをして過ごすのがお勧めです。

 

◆ストレスからくる肩こりもある

肩こりにはストレス性のものがあり、特に女性を中心に引き起こされます。ストレス性の肩こりの対策は、当然ですがストレスを溜めすぎないこと。好きなことや夢中になれることを楽しみ、定期的にストレスを発散することが大切です。

 

人によって発散方法は異なりますが、できるだけ運動で発散させるのが良いでしょう。気持ちがスッキリするのはもちろん、運動することで血行が促進され、肩こりの予防につながります。また、気分が落ち込みやすい人ほど発症しやすいという特徴もあるので、気持ちを前向きに保てるよう心がけることも重要です。

 

◆つらい肩こりを改善できるかは、あなたの心がけ次第です

いかがでしたか?ご自身に当てはまる習慣がある方は、それが肩こりの原因かもしれません。今回ご紹介した予防法をお試しいただき、なおかつ肩こりを引き起こす要因を取り除けるような生活を心がけましょう。

 

飲み過ぎにはご注意! 中高年のためのアルコールとの正しい付き合い方(2015年8月)

イラスト「飲酒をしない人より、適量を飲む人の方が死亡率が低い」という海外の調査報告が一時期話題となりました。その結果、「お酒は適量だったら体に良い」と言われるようになり、それを信じている方も多いようです。しかし実はこれ、欧米の人の場合は、という前置きがあるのを知っていましたか? アルコールのつくる有害物質の分解能力に違いがある欧米人と日本人では、お酒が体にもたらす影響に違いがあるのだとか。つまり、上記の調査はあくまで海外で行われたものなので、日本人には当てはまらないというのが実情なのです。

 

とは言え、アルコールにはストレス解消や、コミュニケーションを円滑にするというメリットももちろんあります。そこで今回は、特に中高年の方がどのようにお酒に付き合っていけば良いか? ということについてお伝えします。

 

◆お酒の適量はどれくらい?

イラストまずは厚生労働省が「健康日本21」で示した“節度ある適度な飲酒量”を見てみましょう。ここには1日平均のアルコール量は20gと書かれています。ビールで言うと中瓶1本、日本酒だと1合がこれに該当します。

 

とは言え、「じゃあ毎日ビールなら中瓶1本を飲んでいいんだ」と考えるのは早計です。実はこの量というのは、“健康かつアルコール代謝機能が正常な人”が対象となっています。さらに、アルコール20gが体に良い、ということではありません。あくまでも、1日平均で飲んで良いのは20g、という上限を示した数値であることを覚えておきましょう。

 

◆アルコール代謝機能が低下する中年男性は飲み過ぎに注意

さて、前項で出てきたアルコール代謝機能とは一体何なのでしょうか? これはアルコールを分解、吸収し、排泄する機能のことです。特に中高年になるとこの機能の低下が起こるため、いわゆる“お酒に弱くなった”という状態になります。

 

イラストしかし、アルコール代謝機能の低下を自覚しないまま若い頃と同量のアルコールを摂取する方は少なくありません。そのため、ご自身の体に合わない量の飲酒となり、体へのダメージが大きくなってしまうのです。

 

また、加齢による衰えは血中アルコール濃度の高さにもあらわれます。この理由は、体内の水分量の減少と、前述したアルコール代謝機能の低下にあります。血中濃度が高いまま大量の飲酒を続ければ、やはり健康を害す原因ともなってしまうので注意が必要です。

 

◆どうして中高年はお酒を飲み過ぎてしまうの?

普通に考えれば、お酒に弱くなれば飲酒量は減るものです。しかし、ある実勢調査によると、常習飲酒者(毎日飲酒をする人)と多量飲酒者(毎日3合以上飲酒をする人)のピークは、なんと40代~60代なのだとか。お酒をたくさん飲むのは若い人、というイメージがありますが、実際には中高年、特に男性なのです。

 

では、なぜ中高年の方はお酒に弱くなっているにもかかわらず、飲酒量が減らないのでしょうか? この理由はさまざまですが、その中のひとつとして「飲み過ぎの慢性化」があげられます。

 

東京都で行われた調査によると、自分の飲酒の適量を日本酒2合と答えた人が40代で40%、60代だと30%にものぼるそうです。これは前述した厚生労働省が示した基準の約2倍。つまり、あきらかに“飲み過ぎ”と言えます。

 

こうした結果が出る原因は、中高年の場合体がアルコールに慣れてしまっているため、少量では満足感が得られず、ついつい飲み過ぎてしまうことが考えられます。それを繰り返すことにより飲み過ぎが慢性化し、どんどん摂取量が増えていくのでしょう。

 

◆お酒と上手に付き合うために、覚えておきたい3つのルール

前置きが長くなってしまいましたが、ここからは「中高年がお酒と上手に付き合うために覚えておくべきルール」についてご紹介します。すでに飲み過ぎが慢性化している方にとっては少し大変かもしれませんが、これからのご自身の健康のことを考え、ぜひ実践してみてください。

 

○自分の“適量”を見直しましょう

前項でも触れているように、ご自身にとっての“適量”は、必ずしも健康にとっての“適量”ではありません。中高年はアルコール代謝量が低下していることもありますから、できれば厚生労働省の基準値よりも少ない量を目指すよう心がけましょう。

 

○毎日飲むのはやめましょう

イラストアルコールには強い依存性があります。そのため、毎日飲酒を続けているとそれが依存を招く可能性も。飲酒回数だけで言えば、最低でも週に2日は休肝日をつくるよう心がけてください。また、毎日だらだらと長時間飲酒を続けている方はすでにアルコール依存がはじまっている可能性もあるため、注意が必要です。

 

○飲むなら食べるをルールにしましょう

空腹状態で飲酒をすると、アルコールが胃を通り抜けて小腸に運ばれ吸収されます。その結果吸収のスピードが早くなり、血中濃度が急速に高くなってしまいます。体への負担を和らげるためには、必ず食事を同時に摂るようにしてください。

 

 

夏のスポーツは水分補給が肝心! ゴルフやマラソン、登山で起こる脱水症状の怖さとは(2015年7月)

イラストだんだんと気温が上がり始めてきたこの時期。外でスポーツを楽しむ方も増えているのではないでしょうか? この際、特にご注意いただきたいのが小まめな水分補給です。

 

運動中に水分補給を行うことは、「脱水症状予防」「体温調整」「栄養補充」といった役割があります。この3つのうち、どれかひとつでも欠けてしまうと、体調を崩す原因となってしまいます。今回はゴルフなどのスポーツを例に挙げ、いかに水分補給が大切であるかをご紹介。より暑さが増すこの季節だからこそ、特にご注意ください。

 

 

◆ゴルフは健康的なスポーツです! ですが、水分補給を忘れると……

中高年だけでなく、最近はプロゴルファーの石川遼くんの活躍などで若者にも人気が出てきたゴルフ。のんびりしているように見えますが、実は1ラウンドで歩く距離は7〜8キロ。プレー中はウォーキングをじっくりしているようなものですから、非常に健康的なスポーツと言えます。

 

しかし、同時にゴルフには少し注意しなくてはいけない点もあります。それが心筋梗塞です。とある調査によると、ゴルフ場でこうした症状に見舞われ、命を落としてしまった、という人は年間で約200人にものぼるのだとか。

 

とは言え、もちろんゴルフをプレーすることは先述した通り健康促進に繋がります。また、心筋梗塞のリスクを高めるような要因がゴルフ場にあるわけでもありません。むしろ、自然に囲まれた環境で心身共にリラックスできる、とも言えるでしょう。

 

それでもゴルフ場で心筋梗塞になってしまう人が多いのは、以下のような理由が挙げられます。

 

○予想以上の運動量で、気づかぬ内に脱水症状に

前述した通り、ゴルフは比較的楽に見られがちですが、実際には運動量が多いスポーツです。当然、発汗量も多くなるのですが、風に吹かれたりして汗が乾き、そのことを感じにくい、という特徴があります。

 

イラストまた、数人でプレーを行うため、ついつい周りの人に合わせて休憩を怠り、無理をしてしまう方も多いのだとか。その他、冷房の効いたクラブハウスでアルコールを摂ることもあるでしょう。これらはすべて、脱水症状の要因となり得る行動です。

 

○緊張のせいで血管・血圧に影響が

ゴルフは一打一打に緊張が走るスポーツでもあります。そのため、特にパターなどでは大きなストレスが襲いかかり、血管の収縮や血圧の変動が重たくなる場合があります。また、毎回のショット時には息を止めて全力のスイングを行うことや、プレー中の喫煙なども血管・血圧に影響を及ぼすと言えます。

 

こうした状況に脱水症状が加わると、心筋梗塞のリスクが非常に高まります。汗の元となるのは血液中の水分です。そのため、大量に汗をかけばその分血液から水分が失われ、粘度が上がり血栓ができる可能性が上昇。収縮した血管であればより詰まりが起こりやすくなり、心筋梗塞へと結びついてしまうのです。

 

◆その他のスポーツも脱水症状にはご注意

イラストゴルフ以外のスポーツであっても、脱水症状によって気づかぬ内にさまざまな危険が身に迫っているケースというのは多々あります。たとえば近年人気が高まっているマラソンなども、大会などに参加する場合には注意しましょう。制限時間をクリアしようと焦り、無理にペースを上げて心筋梗塞を引き起こすケースがあるようです。

 

また、登山やトレッキングなども同様のことが言えます。山登りは長時間をかけて行う運動のため、大量の発汗があります。それに加え、呼吸が荒くなると呼気からも多くの水分が失われていくのです。こうしたことから、水分補給を行わないと脱水症状に見舞われることが多いと言えます。ちなみに、山で脱水症状を引き起こすと一気に倦怠感・疲労感が増し、水を飲むのすらおっくうになるのだとか。そのため、より脱水症状が進行し、最後には歩けなくなってしまうこともあるようです。

 

◆小まめな水分補給だけでなく、体調管理は前日からスタート

さまざまなリスクを引き起こす運動中の脱水症状。これを防ぐためには、第一に小まめな水分補給が大切です。しかし、スポーツに熱中すると、それをついつい忘れてしまいがちになる可能性も十分にあるでしょう。そこで心がけていただきたいのが、前日の過ごし方です。

 

たとえば、ゴルフに泊まり込みで出かける場合、前日の晩は夜更かしをしながらお酒をたくさん飲む方も多いでしょう。そのせいで、次の日は睡眠不足に。さらにアルコールの利尿効果で脱水症状が起こりやすくなる可能性が高いです。

 

イラストその他、遠征でマラソン大会に参加される場合や、登山にでかける場合にも、睡眠不足には要注意。狭い車内での仮眠などは、十分な休息になりません。また、冷房のせいで発汗機能が崩れる可能性もあります。

 

2015年の夏は例年に比べて涼しい気候となる予報が出ていますが、だからと言って油断は禁物。ご自身に合わせた運動と、小まめな休憩・水分補給、そして前日の過ごし方に気をつけることで、脱水症状にならないよう気をつけましょう。