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毎日の健康管理に便利な「体組成計」とは?(2019年11月)

家庭用として販売される商品が増え、身近な存在になった「体組成計」。一般的な体重計と比べて、機能にはどのような違いがあるのでしょうか。また、健康管理においてどのようなメリットがあるのでしょうか。今回は、体組成計についてお伝えしていきます。

 

◆体組成計とは?

体重を量ることで日々の健康管理に役立てられる体重計。それに対して「体組成計(たいそせいけい)」は、体脂肪や筋肉量といった体の内側の情報がわかるのが特徴です。そもそも「体組成」とは、人間の体を構成する水分・筋肉・脂肪・骨などの組織のことを指します。体組成計では、体に非常に弱い電流を流すことで、体組成の状態を推定しているのです。

 

◆体組成計の種類

近年では、家庭用に体重計と体組成計の両方の機能を兼ね備えた「体重体組成計」が発売されています。体組成を計測する方法は、主に2種類あります。ひとつは、体重計と同様に機器の上に乗り、両足から計測する方法。もうひとつは、両足で機器の上に乗るとともに両手でグリップを握り、両手両足から計測する方法です。

 

このうち、より安定して数値を計測しやすいのは、両手両足から計測する方法だといわれます。その理由は、両足から測定する方法の場合は、体内の水分量の変動により数値が影響を受けやすいためです。数値を安定して測るために、毎日同じ時刻に測定する必要があります。また、両手両足から測定すると、体の部位別の細かい数値まで割り出せます。

 

◆体組成計のメリット

日頃の体重計を使った健康管理に加えて、体組成計を取り入れると、どのようなメリットが期待できるのでしょうか。まず挙げられるのは、皮下脂肪や内臓脂肪の量を測定できることです。体組成計を使うと、体脂肪率がわかるだけでなく、その脂肪が皮下脂肪なのか内臓脂肪なのかをチェックすることができます。

 

皮下脂肪と内臓脂肪は、どちらも脂肪ですが、蓄積する場所が異なります。皮下脂肪が皮膚と筋肉の間に蓄積するのに対して、内臓脂肪が蓄積するのは内蔵の周辺です。特に、内臓脂肪は増えすぎると健康リスクが高まりやすいといわれます。このように、体組成計で自分の体のバランスを知ると、生活習慣の改善につなげやすくなるでしょう。

 

また、一見すると肥満ではないように見えるにもかかわらず、実は体脂肪率が高い「隠れ肥満」と呼ばれる状態もあります。隠れ肥満は、体重や体格から肥満を判断するのが難しいため、肥満の発見が遅れやすく危険視されています。体組成計で体脂肪の状態をチェックし、脂肪と筋肉の量を調整する健康的なダイエットにお役立てください。

 

◆内臓脂肪型肥満のリスク

肥満が多くの健康リスクをもたらすことは、今や幅広く知られています。特に、内臓脂肪が多い傾向にある肥満は「内臓脂肪型肥満」と呼ばれ、健康リスクが高いため注意が必要です。

 

内臓脂肪が増えると、血液中の脂質が増え、血圧が上昇し、インスリンの働きが悪くなります。これらの要因は、脂質異常症・糖尿病・高血圧症などの生活習慣病につながると考えられています。また、複数の症状が組み合わさることで、メタボリックシンドロームをまねくリスクがあるのも知っておきたいポイントです。

 

生活習慣病の中には、重症化すると命にかかわる症状もあります。これらのリスクを予防するためには、日々の生活習慣の改善が欠かせません。食生活や運動習慣を見直すとき、体組成計をはじめとした機器を活用して、適切に健康管理を続けましょう。

 

 

体組成計の特徴や活用法についてご紹介しました。健康管理はモチベーションを保つのが難しく、お悩みの方も多いのではないでしょうか。そんなときは体組成計による体のチェックを毎日の習慣にすることで、健康的なダイエットの指針としてみましょう。自分なりに健康管理をするために、ぜひさまざまな工夫を取り入れてみてください。

秋の味覚は栄養たっぷり!健康のためにきのこを食べよう(2019年10月)

 

きのこの中には秋に旬を迎えるものが多くあります。たとえば、しいたけ・しめじ・まいたけ・まつたけなどはその一例です。今回は、きのこに期待されている健康効果や、きのこと組み合わせて食べたい旬の食材についてご紹介します。ヘルシーな食材であるきのこを、日々の健康維持にお役立てください。

 

 

◆食欲の秋はきのこの季節

夏の暑さが少しずつ落ち着き、涼しく過ごしやすい気候に変わる秋。そんな秋には、旬の食べ物がたくさんあります。中でも健康のために注目したいのが「きのこ類」です。きのこはミネラルやビタミンといった栄養素のほか、食物繊維がたっぷり含まれ、さらにはカロリーが低い食材として知られています。きのこが食べごろになったら、健康のために意識して毎日の食事に取り入れてみてはいかがでしょうか?

 

◆きのこに期待される健康効果

秋の季節に採れる旬の食べ物のきのこには、さまざまな健康効果が期待されています。ここでは、きのこに期待される健康効果の一例をご紹介します。

 

・免疫力アップ

栄養が豊富に含まれるきのこを食べると、風邪の予防に役立つビタミンを摂取できます。免疫力のアップにかかわる「ビタミンD」のほか、粘膜を強化するといわれる「ビタミンB2」や「ビタミンB6」も含まれているため、風邪をひきやすい季節に摂取すると好ましい食材です。また、きのこには「βグルカン」と呼ばれる食物繊維が含まれています。βグルカンは人間の腸内で働き免疫力を高める働きをするといわれ、寒い時期の体調管理に役立てられます。きのこを食べて風邪予防につなげましょう。

 

・美容やダイエットに

きのこには、美容にうれしいビタミンが含まれています。皮膚や髪の再生にかかわる「ビタミンB2」や、血行の改善にかかわる「ビタミンB3」などを摂取でき、肌のターンオーバーを整える美容効果が期待されています。また、きのこは食物繊維が豊富で、かつカロリーが低いのも注目したいポイントです。噛みごたえがあるため満腹感を得られやすく、たくさん食べても摂取カロリーが過剰になる心配がありません。それだけでなく、食物繊維がダイエット中の肥満を防ぐ働きをしてくれるのも魅力です。

 

・冷え対策

寒い季節には手足の末端をはじめとして、体が冷えやすくなります。そんなときは、きのこを食べて冷え対策をしましょう。きのこに含まれる「葉酸」は、血液中の赤血球の生成とかかわりがあるといわれます。また、「ビタミンB3」は血の巡りを良くするといわれ、冷えやすい体を温めることにつながります。これらのビタミンB群は、体温を上げて代謝をアップさせる効果が期待されており、秋から冬にかけて積極的に摂りたい栄養素だといえるでしょう。冷えが気になる方にもきのこがおすすめです。

 

◆きのこと合わせて食べたい秋の味覚

秋の味覚をきのこと組み合わせて食べることで、日々の健康維持にお役立てください。まずおすすめしたいのはサンマです。サンマに含まれる「DHA」や「EPA」はオメガ3脂肪酸と呼ばれ、コレステロールを押さえて血流を良くする効果が期待されています。サンマにはビタミンCが含まれないため、きのこと一緒に摂取するとバランスが良くなります。

 

また、秋になるとナスが美味しくなるといわれます。ナスは大部分が水分でできている野菜であり、涼しい季節には加熱調理するのがおすすめです。油と一緒に摂ることで、血液中のコレステロールを抑えるといわれています。一方で、ビタミンが少なめであるため、きのこと一緒に調理すると良いでしょう。

 

きのこはビタミンをはじめとした栄養や食物繊維が豊富に含まれる、低カロリーでヘルシーな食べ物です。秋に旬を迎えるきのこが多くあるため、ぜひさまざまな秋の味覚と組み合わせて、毎日の食事に取り入れてみてください。

 

太りにくい食べ方を心がけて健康維持に役立てよう(2019年9月)

 

健康的な食習慣の一環として、食事の内容だけでなく、食べ方にも気を使ってみましょう。早食いが習慣になっていたり、ごはんやパンなどの炭水化物から食べ始めたり、深夜に量の多い食事を摂っていたりする方は、特にお気をつけください。

 

今回は、太りにくい食べ方についてご紹介します。さまざまな病気につながるおそれのある肥満を予防するためにも、ご紹介する内容をぜひ参考にしてみてください。

 

◆食べ方を改善して太りにくい体に

日頃の食生活で食事の内容に気を使っている方も、「食べ方」にはほとんど注意を払っていないかもしれません。実は、食事を摂るときにいくつかのポイントに気をつけるだけで、より健康的な食習慣につなげられる可能性があるのです。

 

肥満は健康に悪影響を与えると考えられています。たとえば、過度の肥満状態が続くことで、特定の病気のリスクにつながることがあります。糖尿病や高脂血症などはその一例です。ほかにも、肥満による睡眠中の呼吸障害が懸念されるなど、命にかかわるケースも見受けられます。肥満を防ぐためにも、日頃の食習慣を見直してみましょう。

 

(1)よく噛んでゆっくりと食べよう

太りにくい食べ方の基本は、口に入れた食べ物よく噛んで、ゆっくりと時間をかけて食事をすることです。目安としては、一口あたり30回以上噛むように意識してみてください。このようによく噛むことで、食べ物が細かくなったり消化酵素を含む唾液がよく出たりして、体内で食べ物を消化しやすくなります。

 

また、食事にゆっくりと時間をかけることで、満腹中枢と呼ばれる脳の一部が刺激を受けて、食べ過ぎを防ぎやすくなると考えられています。早食いが習慣になってしまっている方は、意識して食事に時間をかけるよう心がけてみてください。

 

(2)食べる順番を工夫しよう

料理を食べる順番によって、食事中の血糖値の上昇を抑えられると考えられています。血糖値が上昇すると、体内でインスリンという物質が分泌されることで、血液中の糖分を脂肪として溜め込みやすくなります。また、食欲の増進につながるとも考えられているため、肥満を予防したい場合には注意が必要です。

 

食事をするときは、食物繊維を含む野菜や、たんぱく質を含む食品を、最初のほうに食べるように意識しましょう。たんぱく質を含む食品とは、肉・魚・卵などのことです。ほかにも、温かい味噌汁やスープなどの汁物も、最初のほうに食べると胃腸の働きをサポートしやすくなります。

 

最後のほうに食べたほうが好ましいのは、炭水化物を含む食品です。ごはん・パン・麺などがこれに該当します。血糖値を上昇させるため、食べ過ぎに注意するとともに、できるだけほかの食品を食べた後に摂取すると好ましいでしょう。

 

(3)食べる時間帯を意識しよう

食事を摂る時間帯も、太りやすさと関係すると考えられています。たとえば、1日の活動に必要なエネルギーは、朝食や昼食で摂取することが大切です。その一方で、就寝後は活動量が少なくなるため、夕食ではそれほど多くのエネルギーが必要とされません。また、内蔵に負担をかけすぎないよう、消化の良い食事を摂るのが好ましいとされています。

 

脂質や糖質を摂るときは、朝食や昼食の時間帯を選ぶと良いでしょう。反対に、夕食の時間帯には食事を軽めに抑え、食後の間食などを抑えるよう工夫してみてください。特に、20時以降に炭水化物を含む菓子類などを摂るのは避けることをおすすめします。どうしても食欲が抑えられないときは、寒天や豆腐などの低カロリーなものを選びましょう。

 

太りにくい食べ方についてお伝えしました。食事の内容に気をつけることも大切ですが、ぜひ食べ方にも意識を向けて、より健康的な食習慣を身に着けていきましょう。

特定保健用食品(トクホ)とは?保健機能食品の基礎知識(2019年8月)

 

健康的な生活習慣を保つために役立てられる保健機能食品。不足しやすい栄養素を補ったり、健康維持の一環として取り入れたりすることで、すこやかなライフスタイルの維持につながるのが特徴です。今回は、よく耳にする「トクホ」をはじめとした、保健機能食品の基本的な情報についてお伝えします。

 

◆保健機能食品とは?

市販されている商品のパッケージで、「血圧が高めの方に」といった表示を見かけたことがないでしょうか?このように、摂取することで何らかの機能が期待できる食品は「保健機能食品」と呼ばれます。

 

保健機能食品には、「特定保健用食品(トクホ)」「栄養機能食品」「機能性表示食品」という3つの種類があります。これらの保健機能食品は、安全性や有効性において国が定めた基準を満たし、国の制度に基づいて表示が行われています。

 

よく「トクホ」と略して呼ばれているのは、特定保健用食品です。国によって商品の審査が行われ、消費者庁の承認を受けられれば、期待できる効果をパッケージに表示することが認められます。人間のイラストのようなマークがつけられているのが特徴です。

 

「栄養機能食品」とは、栄養成分が含まれている食品を指します。トクホのように審査や承認はありませんが、基準を満たしている商品であれば、パッケージに指定された通りの表示ができるようになります。

 

それに対して「機能性表示食品」は、科学的根拠をもとに機能性が表示できる食品のことです。消費者庁に安全性や機能性についての届け出が必要ですが、国による審査は行われません。企業の責任のもとで表示されています。

 

3つの保健機能食品のなかでも、国の審査を受け、かつ消費者庁からの承認を受けているのは、特定保健用食品(トクホ)のみです。パッケージの機能表示をもとに判断しながら、食品を日頃の健康維持にお役立てください。

 

◆保健機能食品の注意点

保健機能食品について注意しておきたいのは、これらが食品であり、医薬品ではないということです。保健機能食品は、病気にかかっていない人が利用することを想定した商品であるため、病気の治癒や予防などの目的で利用されることはありません。

 

すでに医療機関で治療中の病気がある方や、服用している医薬品がある方は、保健機能食品を摂取する前に医師や薬剤師などの専門家への相談が必要となります。医薬品との飲み合わせに影響をおよぼすおそれもあるため、事前に確認しておきましょう。

 

そもそも、このような保健機能食品の制度が定められたのは、あたかも健康効果が得られるかのように表示する食品が流通し、消費者を混乱させるのを防ぐためです。これを踏まえて、特定の機能が期待できる食品を賢く健康に役立てることが大切だといえます。

 

◆保健機能食品の上手な活用方法

健康に対するさまざまな機能が期待されている「保健機能食品」ですが、あくまでひとつの食品として日頃の食生活に取り入れて活用しましょう。健康を保つためには、基本的にすこやかな食生活や運動習慣を徹底することが必要です。

 

たとえば、病気ではない血圧がやや高めの方が、「特定保健用食品(トクホ)」の商品だけで体質の改善につなげようとするのは、適切ではありません。普段の食事で塩分を控えたり、運動する習慣をつけたりしたうえで、トクホの商品を活用しましょう。病気にかかっている方の場合は、医師の指示に従って医薬品を服用したり、トクホの商品を摂取しても問題がないか確認したりと、初めに医療機関で指導を受けることが大切です。

 

また、保健機能食品はたくさん摂取するほど高い効果が期待できるというわけではありません。商品には1日に摂取する量の目安が書かれているため、この範囲内で取り入れることをおすすめします。保健機能食品を活用しながら、健康増進に努めましょう。

 

ダイエットや虫歯予防に!緑茶が持つ健康効果(2019年7月)

 

“緑茶は体に良い”とよく言われていますが、具体的にどのような働きがあるのでしょうか? 緑茶には、歯の健康をサポートしたり、ダイエット効果を高めたり、花粉症のアレルギー症状を穏やかにしたりと、さまざまな働きがあります。より健康を大切にしたいなら、緑茶を飲む習慣を作ってみましょう。こちらでは、緑茶の健康効果についてご紹介します。

 

 

◆歯の健康をサポートする

緑茶の健康効果のひとつとして挙げられるのは、歯の健康をサポートできることです。緑茶を毎日飲むと虫歯予防に役立つと考えられています。緑茶には、歯を強くする働きのあるフッ素が含まれており、虫歯に対する抵抗力を上げられます。また、タンニンの持つ殺菌作用で、虫歯菌を減らす効果も期待されています。

 

緑茶で虫歯予防する場合は、食後に緑茶うがいをしてみましょう。緑茶うがいをすることで、虫歯の原因菌の繁殖を抑えたり、歯の表面に虫歯菌を付きにくくしたり、酸の産生を抑制したりといった働きが期待できます。ぜひ食後に緑茶でうがいをする習慣を作ってみてください。

 

◆ダイエットをサポートする

緑茶に含まれるカテキンは、ダイエットを手助けしてくれます。カテキンはポリフェノールの一種で、抗菌作用や殺菌作用を持っています。さらに、近年は脂肪燃焼効果が期待できることも分かってきました。脂肪の吸収を抑えて排出を促してくれるため、ダイエットを効率的に進められます。また、緑茶には利尿作用があるため、老廃物を排出してむくみを改善する効果も期待できます。

 

ダイエットのために緑茶を飲む際は、タイミングに気をつけましょう。おすすめは、運動前・食前・食事中・食後です。運動前に緑茶を飲むと、カフェインが脂肪を分解してくれるため、効率的に脂肪を燃やせます。食前や食中に飲めば、食欲抑制効果が期待でき、食事量のコントロールが可能です。また、食後にお茶を飲むと、食事で摂った糖質や脂質の吸収を抑える働きが期待できます。適切なタイミングで緑茶を飲んで、ダイエット効果を高めましょう。

 

◆血糖値のコントロールにつながる

緑茶には、血糖値を下げる働きも期待されています。ペンシルヴァニア州立大学農学部の研究チームの調査によると、マウスに緑茶の成分を与えると、糖尿病に関連する検査値が低下することが分かりました。

 

緑茶の成分を糖尿病のマウスに摂取させると血糖値が下がり、体重やインスリン値も減少したという結果が出ています。一方、緑茶の成分を摂取しなかったり、運動をしなかったりしたマウスは、数値に改善が見られませんでした。この実験から、緑茶の摂取と運動を同時に行うことで、血糖値の改善が期待できると考えられています。

 

◆花粉症のアレルギー症状を穏やかにする

緑茶に含まれるカテキンには抗アレルギー作用があり、ヒスタミンの発生を抑えて皮膚や粘膜を保護してくれます。特におすすめなのは「べにふうき」という品種です。べにふうき緑茶を飲むことで、花粉やハウスダストによるアレルギー症状を和らげる効果が期待できます。

 

ただし、花粉症の症状を緩和するほどの高い効果を期待する場合、1日に2リットル近くの緑茶を飲む必要があります。この数値は現実的でなく、緑茶のみで花粉症の症状を抑えるのは難しいため、ほかの花粉症対策と合わせて緑茶を飲むようにしましょう。

 

◆肝臓の健康を守る

緑茶は肝臓の健康を守るのにも役立ちます。肝臓は体内の栄養分を蓄積したり、有害物質の解毒を行ったりする重要な臓器です。しかし、活性酸素に弱いという特徴を持っています。ストレスにも弱く、悩み事があると簡単にALTやASTの数値が上がってしまいます。

 

緑茶に含まれるカテキンには抗酸化作用があり、肝臓を攻撃する活性酸素の抑制が期待できます。さらに緑茶の持つテアニンにはリラックス作用があるため、ストレスの緩和にも効果的です。肝臓の健康が気になる方は、ぜひ緑茶を飲むようにしてみてください。

 

ダイエットや体質改善におすすめ!基礎代謝を上げる方法(2019年6月)

 

基礎代謝を上げると、痩せやすくなったり、肌状態が良くなったりといったように、さまざまなメリットがあります。ダイエットをしてもなかなか痩せられない方や、肌の調子が悪い方は、基礎代謝アップに取り組んでみてはいかがでしょうか。こちらでは、基礎代謝を上げるメリットや基礎代謝の上げ方についてお伝えします。

 

 

◆基礎代謝とは

基礎代謝とは、心拍や呼吸、体温の安定化といった生命維持のために最低限必要なエネルギーのことです。基礎代謝が高ければ何もしなくてもエネルギーが消費されるため、基礎代謝の向上はダイエットに役立ちます。

体内でもっとも多くエネルギーを消費するのは筋肉です。そのため、基礎代謝を高めるには運動をして筋肉を増やすことが有効だと考えられています。筋肉は年齢とともに落ちていきますが、トレーニングをすれば何歳からでも増やせます。そのため、基礎代謝のアップも何歳からでも可能です。

 

◆基礎代謝を上げるメリット

基礎代謝を上げるメリットにはどのようなものがあるのでしょうか?

メリットのひとつは、前述の通り痩せやすくなることです。運動をしなくても体内の糖質や脂質の分解が行われ、余分なものが溜まりにくくなります。無理な食事制限をしなくても、痩せた状態を維持できます。

肌の調子が良くなるのもメリットです。基礎代謝が上がると、新陳代謝が活発になります。すると、皮膚細胞の置き換わりが早くなり肌状態が整います。新しい皮膚は水分を多く含むため、常に潤った肌状態のキープが可能です。

基礎代謝が上がって血の巡りが良くなると、冷え性や肩こりの改善効果も期待できます。体の末端にある手足は冷えやすくなりますが、血液が行き渡ると温度が上昇します。結果、冷えが改善されるのです。また、血行が促進されると筋肉が柔らかくなるため、肩もこりにくくなります。

体調を崩しやすい方にも基礎代謝の向上はおすすめです。風邪を引きやすかったり、体調を崩しやすかったりする方は、自律神経の調子が良くないと考えられています。基礎代謝が活発になれば、自律神経の不調が改善されて、体調を崩しにくくなります。

 

◆基礎代謝の上げ方

基礎代謝を上げるには、次のような方法がおすすめです。

・継続して運動をする

基礎代謝を上げるには筋肉が重要であるため、適度に運動をしましょう。筋肉は20代を過ぎると徐々に減っていくため、意識して運動して筋肉を増やす必要があります。

ジムに行ったりランニングをしたりする時間を取れない場合は、日常生活に小さな運動を取り入れるだけでも構いません。最寄り駅のひとつ手前で降りたり、エスカレーターよりも階段を使ったりといった工夫をして、運動量を増やしましょう。

・毎日湯船に浸かる

暑い日は湯船に入らずにシャワーで済ませるという方もいらっしゃいます。しかし、基礎代謝を上げるには湯船に入るのがおすすめです。湯船に浸かって体の奥から温まると、血流が良くなり、老廃物が流れやすくなって新陳代謝が高まります。

体温が1度上がるごとに基礎代謝は約12%アップします。ぜひ、毎日湯船に浸かって体を温めましょう。

・朝起きてすぐにストレッチをする

朝起きてすぐにストレッチをすると、体に酸素を取り込みやすくなり、代謝が上がりやすくなります。血の巡りも良くなり、すっきり目を覚ませます。

ストレッチは、ベッドに寝たままの状態で行いましょう。仰向けのまま頭の上で両手を組み、両手両足を上下に伸ばします。それから膝を立て、おへそを覗き込むように状態を浮かせてください。

さらに両手を左右に広げ、右足を左側に伸ばしてキープします。終わったら、反対側も行いましょう。最後に四つん這いになってお尻を踵の上に乗せます。その状態で両手を伸ばし、背中をストレッチしてください。

続けると基礎代謝を上げられます。ぜひ毎日行ってみましょう。

頭痛や吐き気を軽減しよう!二日酔いの対処法(2019年5月)

 

お酒を飲み過ぎてしまい、翌日頭痛や吐き気に悩まされたことがある方も多いのではないでしょうか。二日酔いは、主にアセトアルデヒドの増加や、胃と食道の間が緩むことで起こります。こちらでは、二日酔いしてしまったときに症状を抑える方法をご紹介します。お酒を飲み過ぎたときは、ぜひお試しください。

 

◆二日酔いの原因は?

二日酔いには、主に2つの原因があります。ひとつは、アセトアルデヒドの増加です。

 

お酒を飲むと、アルコール成分は肝臓で分解され、アセトアルデヒドに変化します。アルコールの量が多いとアセトアルデヒドが全身に回り、神経細胞に影響を与えてしまうのです。頭痛や全身のだるさといった二日酔いの症状は、アセトアルデヒドの増加によるものだと考えられています。

 

もうひとつの原因は、胃食道逆流症です。通常、胃と食道の間は細く締まっているため、逆流することはありません。しかし、お酒を大量に飲むとアルコールの作用で間が緩み、胃液が逆流してしまうのです。すると、吐き気や胸焼け、胃のむかつきといった症状が起こります。

 

二日酔いの原因は主にこの2つだとされています。気分が悪くなったときは、アセトアルデヒドの増加や胃食道逆流症を防ぐ行動を取ってみてください。

 

◆二日酔いしたら水分補給をしよう

二日酔いしてしまったら、まずは水分を多く取りましょう。お酒には利尿作用がある上に、おつまみには水分を失わせる塩分が多く含まれています。そのため、お酒を飲んだ次の日の体は水分不足になりやすく、頭痛やめまいといったさまざまな不調が起こります。朝起きたら始めに水分をとるようにしてください。

 

おすすめの飲料は、スポーツドリンクです。スポーツドリンクには塩分や糖分が含まれており、体内で吸収しやすくなります。胃に負担を与えないよう、冷やさずに常温で飲みましょう。迎え酒を飲んだり、カフェイン入りの飲料をたくさん飲んだりするのは、体に余計な負担をかけるため避けてください。

 

◆アミノ酸やビタミンを摂る

アミノ酸やビタミンを摂るのもおすすめです。アセトアルデヒドは肝臓で生じるため、肝臓の働きを強めればアセトアルデヒドが過剰に産生されるのを防げます。アミノ酸には、肝臓を解毒したり、アルコールの代謝を促進したりといった働きがあります。また、ビタミンB1を摂取すれば、糖質の代謝が可能です。

 

アミノ酸は魚・肉・ご飯、ビタミンB1は豚肉・うなぎ・たらこといった食材に多く含まれます。二日酔いした日はこれらの食材を意識して食べるようにしましょう。

 

◆胃薬を飲む

お酒を飲みすぎると、胃もたれや胸焼けが引き起こされます。アルコールには胃酸の分泌を促す働きがありますが、胃酸は強い酸性であるため、不快な症状が現れるのです。

 

胃もたれや胸焼け、吐き気がある場合は、胃薬を飲んで症状を抑えましょう。胃酸を抑える制酸薬や整腸剤、乳酸菌製剤がおすすめです。

 

頭痛がある場合は頭痛薬を飲んでも構いませんが、胃が弱っているときにたくさんの薬を飲むと負担がかかるおそれがあります。先に水分補給をし、それでも治らないようなら薬を飲みましょう。

 

◆ツボを押す

ツボを押すのも効果があるとされています。頭痛がする場合は、頭頂部にある「百会(ひゃくえ)」や、首筋の筋肉の外側にあるくぼみ「天柱(てんちゅう)」を押してみましょう。頭痛の緩和が期待できます。

 

吐き気がする場合は、「合谷(ごうこく)」という親指と人差指の骨が交わる部分にあるツボを押してみてください。胃や胸のむかつきを軽減できます。

 

また、「内関(ないかん)」という手首にあるツボを押すのもおすすめです。期待できる効果には個人差がありますが、少しでも症状を軽減したい場合はお試しください。

漢方薬で体の不調を改善しよう!(2019年4月)

 

漢方薬には、体質にかかわる症状や、検査には現れない不調に対処する働きがあります。病気というほどではないものの、不調に悩まされている方は、漢方薬を試してみてはいかがでしょうか。こちらでは、漢方薬の種類や、使用する際の注意点をお伝えします。

 

◆漢方薬とは

漢方薬とは、中国から伝来して日本で独自の発展を遂げた「漢方医学」で使用される薬のことです。江戸時代中期、オランダから入ってきた医学は「蘭方」と呼ばれていました。それに対して従来の日本医学を「漢方」と呼び始めたのが由来です。

 

漢方薬は、自然界に存在する植物や鉱物、動物を元に作られます。これらの材料の薬効となる部分を複数組み合わせて、薬を作るのです。

 

漢方医学には、患者を心身両面から捉え、人間が持っている自然治癒力を高めることで治療するという考え方があります。そのため、冷え性のような体質にかかわる症状や、更年期障害をはじめとした検査には現れない不調の改善に役立ちます。体調不良に悩まされている方は、ぜひお試しください。

 

◆漢方を使うのにおすすめの症状

漢方を使うと効果を感じられる可能性があるのは、次のような症状です。

 

  • 冷え性

冷え性に悩む方は多くいらっしゃいますが、西洋医学では病気に分類されないため、明確な治療法がありません。漢方には血流を良くしたり、自律神経の動きを高めて体温調節を促したりする働きがあります。そのため、冷え性改善にも効果を期待できます。

 

  • 頭痛や動機

病気というほどひどくなくても、頭痛や動悸に悩まされる方は少なくありません。漢方薬を使うとホルモン分泌や自律神経のバランスを整える効果ができ、不快な症状を和らげられる可能性があります。

 

  • PMSや月経不順

月経に伴う症状の改善に、漢方が役立つケースもあります。PMSや月経不順にお悩みの方は、ぜひ漢方を使用してみましょう。だるさやイライラを感じた際に、漢方薬を飲むとホルモンバランスの改善が期待できます。

 

◆よく使われる漢方

よく使われる漢方は、葛根湯・芍薬甘草湯・加味逍遙散・五苓散といったものです。患者さんの体力に応じて、使われる薬が変わります。

 

  • 葛根湯(カッコントウ)

葛根湯は、風邪薬としてよく使われる漢方薬です。風邪の引きはじめの頭痛や発熱に働きかけます。体力がある方向けの薬で、熱がすでに上がった状態だとあまり効果は得られません。

 

  • 芍薬甘草湯(シャクヤクカンゾウトウ)

芍薬甘草湯は、筋肉のけいれんやけいれん予防に使われています。体力にかかわらず使用できる漢方薬です。

 

  • 加味逍遙散(カミショウヨウサン)

女性の更年期障害や、自律神経失調症によく使われます。体力があまりない方でも使用可能です。不定愁訴と呼ばれる心身の不調に活用されています。

 

  • 五苓散(ゴレイサン)

体内の水分が滞ると、めまいや頭痛、下痢といった症状が起こります。五苓散には、水分代謝を促す働きがあり、渇きに悩んでいる方におすすめです。

 

◆漢方薬の注意点

漢方を使用する際には、いくつかの注意点があります。まず、飲み合わせです。相性の悪い薬を一緒に飲んでしまうと、体に悪影響を与えるおそれがあります。たとえば、葛根湯に含まれる麻黄は血圧を乱高下させる作用があり、心疾患の薬や降圧剤を飲んでいる方には向きません。また、漢方にはさまざまな成分が含まれるため、アレルギーを持っている方は成分を確認してから飲む必要があります。

 

加えて、漢方薬のみで病気を治そうとすることは推奨されていません。漢方薬は西洋薬の補完的な存在として扱われています。たとえば、風邪で漢方薬を服用する際も、あまり症状が進行してしまうと、効果を期待できません。漢方薬のみで治療するのではなく、ほかの治療法と合わせて行うようにしましょう。

 

漢方薬は、単独で病気を治療するのには向きませんが、西洋医学では治しにくい体の不調への対処に役立ちます。冷え性・頭痛・PMSといった症状にお悩みの方は、ぜひ医療機関や薬局で専門家に相談してみてください。

免疫力を高めてくれる!発酵食品に期待できる健康効果とは(2019年3月)

 

納豆やヨーグルトといった発酵食品は体に良いとよく言われますが、なぜ発酵食品が健康に役立つのでしょうか?こちらでは発酵食品に期待できるパワーや、体に良い理由をご紹介します。

 

◆発酵食品とは

発酵食品とは、微生物の酵素による働きや、増殖によって生まれる物質を利用して変化させた食材の総称です。代表的な発酵食品には、味噌・ヨーグルト・ぬか漬け・納豆・キムチ・醤油といったものがあります。

 

食材の発酵には、「カビ」「酵母菌」「細菌」の主に3種類の微生物がかかわっています。

 

  • カビ

チーズを発酵させるためには青カビや白カビ、鰹節を発酵させるにはカツオブシカビが必要です。また、醤油や味噌を発酵させるために使われる麹菌もカビの一種です。

 

  • 酵母菌

酵母菌は、酒類・パン・醤油・味噌を発酵させるために使われます。

 

  • 細菌

ヨーグルト・漬物・酢・納豆といった食材を発酵させるために使われるのが、細菌です。乳酸菌や酢酸菌、納豆菌といった種類があります。

 

微生物がかかわることで「腐敗」するケースもあります。「発酵」と「腐敗」には厳密な違いはありません。基本的に、人にとって良い働きをする場合は「発酵」、悪い働きをする場合は「腐敗」と呼ばれています。

 

◆発酵食品のパワー

発酵食品は、体内でさまざまな働きをします。菌によって効果が異なるため、欲しい健康効果に合わせて食材を選びましょう。

 

  • 乳酸菌

乳酸菌には、便秘や肌荒れを引き起こす悪玉菌を抑え、腸内環境を整える働きがあります。免疫力を向上させたい場合におすすめです。ヨーグルト・チーズ・納豆・漬物に含まれています。

 

  • 麹菌

麹菌には、必須アミノ酸やビタミンB群が多く含まれており、血行を促進してくれます。代謝を上げる働きがあるため、ダイエットにもおすすめです。

 

  • 酢酸菌

酢酸菌にはクエン酸が豊富に含まれており、腸内環境を整えるのに役立ちます。便秘を解消したい方や、食欲を増進させたい方、血液をサラサラにしたい方におすすめです。

 

  • 酵母菌

酵母菌には善玉菌として働き、腸内環境を整える作用があります。さらに、糖分やアルコールをガスに分解する働きがあるため、カロリー吸収も抑えられます。

 

◆発酵食品が体に良い理由

発酵食品はなぜ体に良いのでしょうか? その理由のひとつは、食材の栄養を細かく分解することで、消化吸収しやすくできるからです。たとえば、塩麹を肉にかけると、プロアテーゼが肉のタンパク質を分解します。さらに、ペプチダーゼが分解されたタンパク質の分解を進めるため、栄養を体に取り込みやすくなるのです。

 

また、発酵させることで栄養価が上がる食材も多くあります。たとえば納豆です。煮大豆を納豆菌で発酵させると納豆になりますが、発酵の過程で、大豆には存在しない酵素やナットウキナーゼが生まれます。

 

さらに、発酵食品には腸内環境を整える働きがあります。発酵食品には多くの有用菌が含まれており、腸内の免疫細胞を活性化して、腐敗物質の増加を抑えてくれるのです。このように、発酵食品にはさまざまな体に良い働きがあります。

 

◆健康効果を高める方法

発酵食品の働きを強めるには、できるだけ毎日食べるようにしましょう。腸内で菌が活動できるのは、3~4日です。菌が活動できなくなる前に新しい菌を体内に入れましょう。

 

また、複数の発酵食品を組み合わせるのもおすすめです。菌によって働きが異なるため、さまざまな菌を一緒に摂ったほうが健康効果は高まります。ただし、漬物や味噌汁のような食品は塩分が高いため、同時に1食の中で食べるのは避けてください。

 

また、生のままで食べることもポイントです。微生物の多くは、40度以上に加熱すると死んでしまいます。発酵食品を食べる際はできるだけ加熱しないで食べるようにしてください。ただし、納豆菌は100度の熱でも死滅しないため、加熱しても構いません。

 

発酵食品を食べることで、免疫力が高まったり、腸内環境が整ったりといった働きが期待できます。健康に気をつけたい方は、ぜひ毎日食べる習慣をつけましょう。

 

健康のために栄養価の高いキノコを食べよう!(2019年2月)

キノコには、高血圧を防いだり、腸内環境を整えたりといったように、さまざまな健康効果があります。カロリーが低く毎日食べても太る心配がないため、ぜひ食事に取り入れてみてください。こちらでは、キノコの健康効果や栄養価の高いキノコの種類をご紹介します。

 

◆低カロリーで栄養豊富なキノコ

キノコは、ミネラル・ビタミン・食物繊維といった栄養素を豊富に含んでいます。カロリーが低く、ダイエットに最適です。

 

キノコに含まれる代表的な栄養素には、ビタミンDがあります。ビタミンDには、筋肉を増強したり、カルシウムの吸収を助けたり、肥満を予防したりといった働きがあります。丈夫な体を作りたい方におすすめです。

 

キノコには食物繊維も豊富に含まれています。食物繊維には腸内環境を整える働きがあり、便秘を予防したい場合に効果的です。コレステロールを下げて高血圧を防ぐ働きがあり、血圧が気になる方にも適しています。

 

今よりも健康になりたい方は、食事にキノコを取り入れてみてはいかがでしょうか。

 

◆栄養価の高いキノコ

栄養価が高く、料理に使いやすいキノコには次のようなものがあります。

 

  • マイタケ

マイタケには、キノコキトサンが多く含まれています。キノコキトサンとは、脂肪の吸収率を抑え、中性脂肪を減らす働きのある成分です。生活習慣病や動脈硬化の予防に役立ちます。また、ビタミンD・ビオチン・ナイアシン・食物繊維も豊富です。

 

さらに、マイタケはMXフラクションという成分も含んでいます。MXフラクションは、血糖値の上昇を抑えたり、脂質を低下させたりする働きを持つ成分です。キノコの中でも、MXフラクションを持っているのはマイタケしかありません。健康を目指したい方は、ぜひマイタケを食べましょう。

 

  • シイタケ

シイタケには、食物繊維・ビタミンD・レンチナン・エリタデニンといった栄養成分が含まれています。シイタケの約40%は食物繊維です。食物繊維の整腸作用で便通が良くなり、肌荒れ防止やダイエットへの効果が期待できます。

 

生のシイタケだけでなく、干しシイタケもおすすめです。干すことでビタミンDや核酸成分が増加し、より健康効果が高まります。ぜひ、煮物やお味噌汁に入れて食べてみてください。

 

  • エノキダケ

エノキダケに含まれる主な栄養素は、ビタミンB1・ビタミンB2・ナイアシン・ビタミンDといったものです。ビタミンDの働きによって骨粗鬆症を予防でき、カルシウムの吸収率が高まります。さらに抗酸化作用があるため、免疫力が強化され、細胞の老化を抑えられます。

 

また、エノキダケにはGABAが含まれており、副交感神経の活性化が可能です。副交感神経が活性化するとリラックス状態になり、精神が安定します。体の健康だけでなく、精神的にもリラックスしたい方は、エノキダケを食べてみましょう。

 

◆キノコを料理するときの注意点

健康のために、ぜひキノコを食べる習慣をつけてみてください。キノコを料理する際は、いくつかの注意点があります。

 

まず、水洗いはしないようにしましょう。栽培されたキノコにはゴミや泥がほとんど付いていないため、洗う必要がありません。水洗いをすると、水溶性の栄養が流れてしまいます。気になる場合は、濡らした布巾で拭くか、軽く水洗いしましょう。ただし、なめこやマッシュルームは洗ってから使用してください。

 

また、加熱し過ぎないこともポイントです。長時間熱を加えると、キノコの栄養が損なわれてしまいます。調理の際は、火の通りにくい食材から加熱し、後からキノコを入れるようにしましょう。キノコの栄養は脂溶性であるため、油を使うとより吸収しやすくなります。

 

キノコは100gで20kcalほどのため、毎日食べても太りません。不足しがちな食物繊維を補ってくれ、脂肪の吸収も抑えられます。ぜひ、毎日の食事にキノコを取り入れてみてください。