
“人生100年時代”ともいわれ、多くの方が長生きする現代。長い人生のうち、できるだけ長い期間を健康な状態で過ごせると理想です。ここでは、そんな今こそ知っておきたい「健康寿命」の考え方をご紹介します。健康寿命と平均寿命の違いや、健康寿命を延ばすためにできることをお伝えするため、ぜひご一読ください。
◆健康寿命とは?平均寿命との違い
厚生労働省が発表した「平成30年簡易生命表」によれば、国内における男性の平均寿命は81.25年、女性の平均寿命は87.32年となっています。前年度の平成29年のデータでは男性が81.09年、女性が87.26年でした。平均寿命は男女ともに80年を超え、年々伸びる傾向にあります。その一方で、近年では“健康寿命”にも注目が集まっています。
健康寿命とは、平均寿命から不健康な期間を差し引いた寿命のことです。ここでいう不健康な期間とは、寝たきりや認知症などの状態にあり、健康上の問題から日常生活に制限がある期間を指します。健康寿命が長いと、生涯で健康に過ごせる期間が長いということです。従来の平均寿命に対して、世界保健機関(WHO)が新しい寿命の指標として提唱しました。
健康寿命を延ばすと、私たち一人ひとりの生活の質が高まるだけでなく、医療費や介護費など社会保障の負担を軽くすることにもつながります。それでは、健康寿命を延ばすためには、どんなことに取り組むべきでしょうか。次に、国内の取り組みをご紹介します。
参考:厚生労働省 平成30年簡易生命表の概況「1 主な年齢の平均余命」
◆健康寿命を延ばすための取り組み

国内では、2000年から2012年にかけて「21世紀における国民健康づくり運動(健康日本21)」の取り組みが行われてきました。その結果、生活習慣が原因で起こる「メタボリックシンドローム」を認知する国民の割合が増加したり、80歳で20歯・60歳で24歯を有する人が増加したりと、一部の項目で目標を達成しました。そんな「健康日本21」の評価を踏まえて、2013年から2022年にかけて新たに「健康日本21(第二次)」の取り組みが始まっています。医療・介護分野では、健康寿命を延ばすため幅広い支援が推進される見込みです。
◆健康寿命を延ばすためにできること

健康寿命を延ばすためには、一人ひとりが自分の生活習慣を見直すことが有効です。日頃の食事や運動の習慣、喫煙や飲酒の習慣などのライフスタイルが、生活習慣病と大きく関わっています。たとえば、食事の栄養バランスを意識したり、塩分の摂り過ぎを避けたりする日々の心がけが、健康寿命を延ばすことにつながります。適度な運動と十分な睡眠も欠かせません。お酒やタバコなどの嗜好品が引き起こす健康被害について知り、上手に付き合うことも大切です。健康寿命を延ばして生活の質を高めるために、できることから始めましょう。

特に近年では、メタボリックシンドロームのほかに、「ロコモティブシンドローム(運動器症候群)」への注目が高まりつつあります。これは、骨・関節・筋肉の衰えにより、介護が必要となるリスクが高い状態のことです。移動手段が発達した現代は、自分の足腰を使う機会が減り、体の移動機能が低下しやすいといえます。なお、健康日本21(第二次)の目標には、ロコモの認知度を高めることが含まれています。健康寿命を延ばすために、運動不足のリスクを理解し、日常生活のなかで体を動かす機会を作ってみてはいかがでしょうか。ご自身のライフステージに応じて、適切な身体活動量を保ちましょう。
現代を生きるうえで知っておきたい「健康寿命」についてお伝えしました。生活の質を高めるために、まずはご自身の日常生活を見直すことから始めてみましょう。長い人生をできるだけ健康な状態で過ごすために、お伝えした内容をお役立てください。



風邪の原因はウイルスや細菌による感染です。ウイルスや細菌は、私たちの手に付着し、そこから目や鼻などの粘膜を通して感染します。また、咳やくしゃみなどの飛沫に含まれるウイルスや細菌が、のどを通して感染する可能性もあります。手やのどに付いたウイルスや細菌を洗い流すためには、手洗いとうがいが有効です。日常生活では手洗いとうがいを実施し、ウイルスや細菌が体に侵入するのを防ぎましょう。
私たちの体にある粘膜には、体の外からのウイルスや細菌の侵入を防ぐ役割があります。粘膜のはたらきを保つには、体内に十分な量の水分が必要です。ウイルスや細菌の侵入を防ぎ、排出しやすくするために、こまめな水分補給を行いましょう。また、空気が感染すると粘膜も乾燥しやすくなります。風邪予防に適した湿度は60~80%といわれます。乾燥しやすい秋~冬は、加湿器を使用してお部屋の湿度を高めに保ちましょう。
栄養バランスのとれた食事、十分な睡眠、適度な運動といった規則正しい生活は、風邪予防の基本といえます。特に、疲労がたまると風邪をひきやすくなります。風邪が流行る時期には、普段から体力を保つよう心がけてください。また、風邪予防では体を温めることも大切です。ウイルスや細菌は、低温低湿の環境を好みます。衣服や暖房により保温を行い、体から熱が奪われすぎないよう調整しましょう。
熱中症が引き起こされる仕組みをお伝えしました。それでは、熱中症を防ぐにはどんなポイントに気をつければよいのでしょうか? まず、大切なのはこまめな水分補給と、適度な塩分補給を行うことです。気温の高い屋外にいるときは、のどが渇いたと感じなくても、水分を摂るよう心がけてください。汗をたくさんかいたら、適量の塩分を摂ります。
熱中症を防ぐためには、外出時に日差しを防いだり、体を冷やしたりするグッズを使う方法もあります。日差しを防ぐグッズとして挙げられるのは、帽子や日傘などです。帽子や日傘には、頭や体が直射日光に当たるのを防ぎます。直射日光を避けるだけでも温度に差が出るため、ぜひご活用ください。また、体を冷やすグッズとして、保冷剤や冷却スカーフなどが挙げられます。太い血管が通る首筋を冷やすと、全身を効率よく冷やすことにつながるため、身につけて暑さの対策を行いましょう。
食中毒のピークは8~9月であり、大半は初夏から初秋にかけて発生しています。この時期によくある食中毒は、上述したO-157、カンピロバクター、サルモネラによる事例です。
・つけない
・増やさない
家庭向けの体温計には種類があります。一般的によく知られているのは、脇の下で体温を測る「脇式体温計」です。脇式体温計は、細長い棒状をした体温計の先端を脇へ当て、腕と体側で挟むように使います。体温を測り終えるまでにやや時間がかかるのが特徴です。ほかにも、耳の穴のなかで体温を測る「耳式体温計」もあります。耳式体温計は、本体を手で持ち、センサー部分を耳に入れて使います。たった数秒で体温を測れるのが特徴で、子どもの体温を測定するときにも役立ちます。ただし、値段は脇式体温計よりもやや高額です。
多くの家庭に常備されている脇式体温計を使った場合の、体温の測り方をご紹介します。まずは、体温計の電源を入れましょう。体温計が起動し、検温の準備ができたら、先端にあるセンサー部分を斜め下方向から脇の中心へ当てます。このとき、体温計のディスプレイが体の内側を向くようにしつつ、もっとも温度が高い脇の中心に挟むのが大切です。体温計の角度は30~45度を目安にしましょう。しっかりと腕を締めて、反対の手で軽く押さえた状態で検温が完了するまで待ちます。体温計の先端が脇からはみ出さないようご注意ください。
夏バテになると、主にだるさ・疲労感・食欲不振などの症状がみられます。これらは夏バテの症状の代表例です。体がだるいと感じる日が続いたり、休んでも疲れが取れにくかったりしたら、夏バテによる不調を疑ってみましょう。また、食欲がわかず食事を摂れないと、栄養不足につながるおそれがあります。消化器の調子もよくご確認ください。
・疲労回復につながる栄養を摂る
暑さで眠れないときや、眠りが浅いときは、意識して普段よりも眠りやすい状態を整えましょう。就寝前30~60分に入浴し、ぬるめの温度の浴槽に浸かります。どうしても暑さが気になるときは、入眠時に氷枕や冷房を活用しても良いでしょう。十分な睡眠で疲労を回復して、疲れを残さない習慣をつくれると理想です。
腸内環境を整えるために、朝~昼は活動的に過ごし、夕方~夜はリラックスして過ごしましょう。自律神経が自然と切り替わるような生活リズムが理想です。朝、目が覚めたら1杯の水を飲み、朝食を取ってください。腸に刺激を与えて排便を促しましょう。一方で、交感神経と副交感神経が切り替わる夕方以降には、軽い運動と軽い食事を心がけます。睡眠不足やストレスは、自律神経の乱れにつながるため、できるだけ解消につとめてください。
食生活から腸内環境を整えるうえでは、善玉菌を含む食品と、善玉菌のエサとなる食品をバランス良く摂ることが大切です。善玉菌を含む食品の例には、ヨーグルト・チーズ・納豆をはじめとした発酵食品が挙げられます。また、乳酸菌やビフィズス菌を含む整腸剤を摂る方法もあります。一方で、食物繊維やオリゴ糖を豊富に含む食品は、善玉菌のエサとなります。野菜類・果物・豆類をはじめとした食品も、併せて取り入れましょう。
もともと空気が乾燥しやすい冬。さらには、使用している暖房器具の影響でさらに湿度が低くなることがあります。このような環境で生活を続けていると、体の表面にある皮膚や粘膜、そして呼気から水分が失われてしまうのです。
寒い冬には、冷たい水を飲みにくいといえます。そのため、水分補給では温めた水である「白湯(さゆ)」を摂るのがおすすめです。お湯を沸かしたり、高温の水が出るウォーターサーバーを利用したり、温かくて飲みやすい温度の水を用意すると良いでしょう。
冬場に起こりやすいひび・あかぎれを予防するためのポイントをご紹介します。
皿洗いや洗濯などの家事では、洗浄力の強い洗剤や水が手肌に直接触れないよう、ゴム手袋を付けることをおすすめします。ほかにも、手の油分を奪ったり刺激を与えたりする習慣は乾燥につながりやすいためご注意ください。

冬に嬉しい健康効果が期待できる生姜ですが、食べることでほかにもたくさんのメリットが得られます。古くから人類とともにあった生姜のパワーを、ぜひ理解しておきましょう。