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旬の食材は健康にいいの?季節の物を食べるメリットとは(2021年1月)

 

よく耳にする「旬の食材」とは、一体どんな食材のことを指すのでしょうか。また、食べ頃の食材を選ぶと、どのようなメリットがあるのでしょうか。ここでは、季節に合った物を食べるメリットや、冬に旬を迎えるおすすめの食材をご紹介します。ヘルシーで美味しい食事を楽しむために、ご紹介する内容をぜひ参考にしてみてください。

 

 

◆食卓で季節を感じられる「旬の食材」

季節に関係なく、1年を通して多彩な食材が簡単に手に入る現代。お店に並ぶ食材のバリエーションは、通年でほとんど変わらないかもしれません。しかし、それぞれの食材には、もっとも食べ頃となる“旬”があるのです。食べ頃を迎えた「旬の食材」を使って料理をすると、食卓で季節を感じられて、毎日の食事をさらに楽しめます。そんな旬の食材には、季節感を楽しめる以外にも、たくさんのメリットがあります。日々の健康維持のために、旬の食材を食べるメリットを押さえておきましょう。

 

◆旬の食材を食べる3つのメリット

春夏秋冬、食卓で季節感を楽しめるのが魅力の「旬の食材」。そんな季節の食べ物には、健康や家計にもたくさんのメリットがあるのです。ここでは、3つのポイントでお伝えします。

 

・新鮮で美味しい

旬の食材は、ほかの季節と比べて香りや旨味が豊かに感じられ、美味しいのがメリットです。素材そのものの味わいを楽しみながら食事を摂れます。たとえば、塩分や糖分といった調味料をやや控えめにして、素材の味を生かして調理するのもおすすめです。採れたての新鮮な食材を美味しく味わいながら、ヘルシーに食事ができます。

 

・栄養価が高い

旬の食材は、ほかの季節と比べて栄養価が高いのがメリットです。食材の栄養価は、季節ごとに変化しています。現代は通年で入手できる食材が多くありますが、季節に応じて旬を迎える食材を選ぶと良いでしょう。また、旬の野菜には、その季節に体が必要とする成分が含まれていることが多く、日々の健康を維持するために役立ちます。

 

・価格が安い

旬の野菜は生産量が多く、ほかの季節よりも価格が安くなるのがメリットです。新鮮で美味しく、さらには栄養価の高い食材を、家計にうれしい低価格で入手できます。健康的な食生活は日々続けていくことが大切です。たくさんのメリットがあるリーズナブルな旬の食材を、ぜひ毎日の食生活へ積極的に採り入れましょう。

 

◆今が食べ頃!冬が旬の食材をチェックしよう

最後に、冬に食べ頃を迎える旬の食材をご紹介します。寒い冬を健康に過ごすために、これらの旬の食材を意識して採り入れてみてはいかがでしょうか。

 

・長ネギ

鍋料理や煮物といった、温かい料理によく使われる長ネギ。煮ると独特のとろみのある食感に仕上がり、美味しくいただけます。購入するなら、みずみずしくて固さがあり、葉の先までハリがある新鮮なものを選びましょう。

 

・小松菜

小松菜は冬になると葉が肉厚で柔らかくなります。炒め物やお浸しによく使われる食材です。葉が濃い緑色をしていることや、肉厚でハリがあることが選び方のポイント。傷みやすいため、購入後は数日以内に、葉がしおれる前に食べ切るようにしましょう。

 

・春菊

春菊は鍋料理に入れるほか、生食にも適している食材です。新鮮な春菊は香りが強くなります。葉が濃い緑色をして、みずみずしく、ハリがあるものをお選びください。傷みやすいため早めに食べ切るか、茹でてから冷凍保存しましょう。

 

旬の食材は、食卓で季節を感じられるだけでなく、健康や家計にもたくさんのメリットがあります。お店に並ぶ食材のなかで、食べ頃を迎えたものを積極的に選ぶよう心がけ、日々美味しくてヘルシーな食事をお楽しみください。

ピークは12月から1月!冬場に注意したいノロウイルス対策(2020年12月)

 

激しい嘔吐や下痢といった症状を引き起こすノロウイルス。食中毒のなかでも最も年間の患者数が多く、特に冬期には急激に発生件数が増えるため注意が必要です。今回は、12月から翌年1月にかけてピークを迎える、ノロウイルスの予防についてご紹介します。健やかに冬を過ごすためにも、ご家庭でできることに取り組みましょう。

 

◆ノロウイルスは12月から翌年1月が発生のピーク

例年、冬になると急激に発生件数が増えるノロウイルスによる食中毒。毎年100万件前後の感染報告のうち、大部分が冬に発生しています。その理由は、ウイルスが低温で乾燥した環境を好むためだと考えられています。なかでも12月から翌年1月は、ノロウイルス食中毒のピークです。厚生労働省が公表している「ノロウイルスによる食中毒発生状況」の資料によれば、患者数は2018年12月で1,922人、2019年1月で1,054人となっています。また、ノロウイルスは1件あたりの患者数が多い傾向にあり、大規模な食中毒の事件になりやすい点でも注意が必要です。冬場の健康を守るため、各家庭でも対策を講じましょう。

※参考:厚生労働省「ノロウイルスに関するQ&A」

 

◆ノロウイルスの症状や感染経路とは?

ノロウイルスによる食中毒は、感染から24~48時間で発症します。主な症状は、吐き気・嘔吐・下痢・腹痛・微熱などです。これらの症状が1~2日にわたり続くケースが多いものの、人によっては軽い風邪に近い症状で済む場合があります。ノロウイルスの感染経路には、主に「食品」と「人」の2種類があります。食品による感染は、汚染された食品を食べることで発生します。人による感染では、患者の嘔吐物や糞便から二次感染したり、飛沫から感染したりするのが特徴です。日頃から調理方法や身近な方の健康状態に注意しましょう。

 

◆適切な消毒で衛生的に調理をしましょう

食品を通して感染するノロウイルスの対策では、消毒を行うのが有効です。食器や調理器具、手指は正しい方法で消毒して、清潔に保ちましょう。

・食器や調理器具の消毒

食器や調理器具は、洗剤を使って洗うとともに、熱湯や消毒液を使って消毒します。消毒には、家庭用の次亜塩素酸ナトリウムを薄めた消毒液を使用できます。200ppmの濃度の消毒液を用意し、食器や調理器具を浸したり、拭き取ったりするのに使いましょう。消毒液を作るときは、12%の濃度の製品5mlに対して3Lの水で薄めます。

・手指の消毒

石鹸を使用して手洗いを行うと、手指に付いたノロウイルスを減らす効果が期待できます。調理前には必ず手洗いをしましょう。一方で、ただちに水と石鹸を使った手洗いができない場合には、消毒用エタノールを使った消毒が有効です。その際は、3mlの消毒液を手に取り、指先から順番にすり込みましょう。最初に指先、次に手のひら・手の甲・指の間・親指・手首の順番で、消毒液が乾燥するまですり込むのがポイントです。

 

◆日常生活で注意したいノロウイルス対策

ノロウイルスが流行する冬場には、日常生活でも感染予防を意識して過ごしましょう。食事の場面では、可能な限り手で食べ物に触れないよう注意します。おにぎりは使い捨ての手袋やラップを使って調理し、袋入りの食品は袋から直接に食べると良いでしょう。

また、多くの方が利用するトイレが汚染されると、ノロウイルスの集団感染が起こるリスクがあります。使用前後には除菌クリーナーを使用して、必ず手洗いを行いましょう。石鹸を使った手洗いができない場合は、必要に応じて消毒用エタノールも使用してください。

 

12月から翌年1月にかけての冬場は、ノロウイルス発生のピークとなります。今回ご紹介した対策を参考に、ご家庭でも対策を意識してお過ごしください。

テレワーク中のヘルスケア|在宅で健康的に過ごすコツや注意点(2020年11月)

 

自由な働き方ができるテレワーク。自宅で働くと、どんな健康リスクがあるのでしょうか。また、健康的に働くためには、どんな点に注意するべきでしょうか。労働環境の変化に応じて、新たなヘルスケアの習慣を取り入れてみてください。

 

 

◆テレワーク中の健康管理が課題に

働き方の選択肢が増え、新たにテレワーク(在宅勤務)を導入する企業が多くあります。時間や場所に縛られないテレワークは、一人ひとりのライフスタイルに合わせて働きやすいのがメリットです。その一方で、昨今ではテレワーク中のヘルスケアの課題が浮き彫りになりつつあります。なかには、長期的なテレワークが導入されて以降、従業員が体調を崩してしまうケースも少なくありません。そこで今回は、テレワークで注意したい健康リスクや、健康的な在宅勤務のコツをご紹介します。多様な働き方が実現される一方で、労働環境が大きく変わっても、これまでに引き続き心身の健康を守りましょう。

 

◆テレワークで注意したい健康リスク

長期的なテレワークでは、どのような健康リスクが想定されるのでしょうか。在宅勤務ならではの、よくある健康リスクの事例をご紹介します。

 

・運動不足

テレワークの導入により通勤が不要になると、運動不足が懸念されます。たとえば、駅の階段の上り下りや、オフィスまでの徒歩も、大切な運動習慣のひとつです。運動には、生きるために必要な筋力を維持したり、生活習慣病を予防したり、気分転換をしたりする効果があります。在宅勤務では、日常生活での運動量が著しく減る点に注意が必要です。

 

・生活習慣の乱れ

テレワークは自由な働き方ができる反面、仕事とプライベートのメリハリをつけにくいといえます。適切な自己管理を行わないと、起床・就寝の時間や、食事の時間が乱れやすくなります。さらに、自宅では菓子類を食べ過ぎたり、インスタント食品に頼りがちになったりと、食生活の乱れが起こることも。健康的な生活習慣の維持が難しい場合があります。

 

・ストレス

テレワークが続き、日常的にオフィスへ通う習慣がなくなると、人と会う機会やコミュニケーションの量が著しく減少します。人によっては、強い孤独を感じやすいといえるでしょう。また、チャットやメールなどの間接的なコミュニケーションでは、相手の様子が十分に伝わりません。周囲の人から体調不良に気づいてもらえないおそれがあります。

 

◆健康的な在宅勤務のコツ

それでは、健康的にテレワークを続けるためには、どんなポイントを意識するべきでしょうか。まず、自ら積極的に運動する習慣をつけましょう。たとえば、「毎日○分散歩をする」「週に○回スポーツジムに通う」といった形で、新しいルールを作るのもおすすめです。休憩中に簡単なエクササイズやストレッチを取り入れる方法もあります。

 

また、仕事とプライベートの切り替えは、意識的に行ってください。自宅のなかで仕事をするスペースを決めて、休憩時間や就業後にはその場を離れる方法もあります。就業時間外には、仕事で使うPCや端末を片付けても良いでしょう。オフィスで勤務する場合と同じように、就業時間や休憩時間を守り、こまめな休憩を取ってください。

 

さらには、社内のコミュニケーションを充実させることも大切です。チャットやビデオ通話は業務連絡での利用に限定せず、雑談も交えながら気軽に交流できる機会を増やします。同僚や部下の様子がおかしいと思われたら、必要に応じて声がけを行ってください。プライベートでも、親しい方とコミュニケーションを取る機会を設けましょう。

 

ご紹介したポイントを参考に、時には周囲の人と協力しながら、自分なりに健康的に働くための習慣を身に着けてみてください。

健康寿命とは?老後の健康のためにできること(2020年10月)

 

“人生100年時代”ともいわれ、多くの方が長生きする現代。長い人生のうち、できるだけ長い期間を健康な状態で過ごせると理想です。ここでは、そんな今こそ知っておきたい「健康寿命」の考え方をご紹介します。健康寿命と平均寿命の違いや、健康寿命を延ばすためにできることをお伝えするため、ぜひご一読ください。

 

 

◆健康寿命とは?平均寿命との違い

厚生労働省が発表した「平成30年簡易生命表」によれば、国内における男性の平均寿命は81.25年、女性の平均寿命は87.32年となっています。前年度の平成29年のデータでは男性が81.09年、女性が87.26年でした。平均寿命は男女ともに80年を超え、年々伸びる傾向にあります。その一方で、近年では“健康寿命”にも注目が集まっています。

健康寿命とは、平均寿命から不健康な期間を差し引いた寿命のことです。ここでいう不健康な期間とは、寝たきりや認知症などの状態にあり、健康上の問題から日常生活に制限がある期間を指します。健康寿命が長いと、生涯で健康に過ごせる期間が長いということです。従来の平均寿命に対して、世界保健機関(WHO)が新しい寿命の指標として提唱しました。

健康寿命を延ばすと、私たち一人ひとりの生活の質が高まるだけでなく、医療費や介護費など社会保障の負担を軽くすることにもつながります。それでは、健康寿命を延ばすためには、どんなことに取り組むべきでしょうか。次に、国内の取り組みをご紹介します。

参考:厚生労働省 平成30年簡易生命表の概況「1 主な年齢の平均余命」

 

◆健康寿命を延ばすための取り組み

国内では、2000年から2012年にかけて「21世紀における国民健康づくり運動(健康日本21)」の取り組みが行われてきました。その結果、生活習慣が原因で起こる「メタボリックシンドローム」を認知する国民の割合が増加したり、80歳で20歯・60歳で24歯を有する人が増加したりと、一部の項目で目標を達成しました。そんな「健康日本21」の評価を踏まえて、2013年から2022年にかけて新たに「健康日本21(第二次)」の取り組みが始まっています。医療・介護分野では、健康寿命を延ばすため幅広い支援が推進される見込みです。

 

◆健康寿命を延ばすためにできること

健康寿命を延ばすためには、一人ひとりが自分の生活習慣を見直すことが有効です。日頃の食事や運動の習慣、喫煙や飲酒の習慣などのライフスタイルが、生活習慣病と大きく関わっています。たとえば、食事の栄養バランスを意識したり、塩分の摂り過ぎを避けたりする日々の心がけが、健康寿命を延ばすことにつながります。適度な運動と十分な睡眠も欠かせません。お酒やタバコなどの嗜好品が引き起こす健康被害について知り、上手に付き合うことも大切です。健康寿命を延ばして生活の質を高めるために、できることから始めましょう。

 

特に近年では、メタボリックシンドロームのほかに、「ロコモティブシンドローム(運動器症候群)」への注目が高まりつつあります。これは、骨・関節・筋肉の衰えにより、介護が必要となるリスクが高い状態のことです。移動手段が発達した現代は、自分の足腰を使う機会が減り、体の移動機能が低下しやすいといえます。なお、健康日本21(第二次)の目標には、ロコモの認知度を高めることが含まれています。健康寿命を延ばすために、運動不足のリスクを理解し、日常生活のなかで体を動かす機会を作ってみてはいかがでしょうか。ご自身のライフステージに応じて、適切な身体活動量を保ちましょう。

 

現代を生きるうえで知っておきたい「健康寿命」についてお伝えしました。生活の質を高めるために、まずはご自身の日常生活を見直すことから始めてみましょう。長い人生をできるだけ健康な状態で過ごすために、お伝えした内容をお役立てください。

風邪予防の基本をおさらい!秋~冬の体調管理のポイント(2020年9月)

 

秋~冬になると、毎年のように風邪をひいている――そんな心当たりがないでしょうか? 気温と湿度が低い季節には、ウイルスや細菌が活動しやすくなります。風邪をひく原因について理解するとともに、ウイルスや細菌に感染しにくい習慣を作ることが大切です。風邪予防の基本を守り、大量を崩さず健やかに過ごしましょう。今回は、意外と忘れがちな風邪予防についてお伝えします。

 

◆風邪をひく原因は?

気温が下がる秋~冬にかけての時期は、風邪をひいて体調を崩すことがあります。そんな身近な病気である風邪ですが、一体どのような原因で起こっているのでしょうか。そもそも私たちが「風邪」と呼んでいる病気は、上気道(鼻からのどまで)がウイルスや細菌に感染することで起こります。しかし、風邪の原因となるウイルスや細菌は種類が多く、はっきりと原因を特定するのは難しいのです。また、一度風邪をひいた後に、別のウイルスや細菌による風邪に感染することも珍しくありません。できるだけ風邪をひかずに秋~冬を過ごすために、以下でご紹介する方法で風邪を予防しましょう。

 

◆風邪予防のポイント

秋~冬の時期は風邪の予防につとめ、自分で自分の体を守ることが大切です。ここでは、風邪予防のポイントをお伝えします。すでにご存知の方も、改めて基本をご確認ください。

 

・手洗い+うがいを徹底する

風邪の原因はウイルスや細菌による感染です。ウイルスや細菌は、私たちの手に付着し、そこから目や鼻などの粘膜を通して感染します。また、咳やくしゃみなどの飛沫に含まれるウイルスや細菌が、のどを通して感染する可能性もあります。手やのどに付いたウイルスや細菌を洗い流すためには、手洗いとうがいが有効です。日常生活では手洗いとうがいを実施し、ウイルスや細菌が体に侵入するのを防ぎましょう。

・こまめな水分補給を行う

私たちの体にある粘膜には、体の外からのウイルスや細菌の侵入を防ぐ役割があります。粘膜のはたらきを保つには、体内に十分な量の水分が必要です。ウイルスや細菌の侵入を防ぎ、排出しやすくするために、こまめな水分補給を行いましょう。また、空気が感染すると粘膜も乾燥しやすくなります。風邪予防に適した湿度は60~80%といわれます。乾燥しやすい秋~冬は、加湿器を使用してお部屋の湿度を高めに保ちましょう。

・規則正しい生活を送る

栄養バランスのとれた食事、十分な睡眠、適度な運動といった規則正しい生活は、風邪予防の基本といえます。特に、疲労がたまると風邪をひきやすくなります。風邪が流行る時期には、普段から体力を保つよう心がけてください。また、風邪予防では体を温めることも大切です。ウイルスや細菌は、低温低湿の環境を好みます。衣服や暖房により保温を行い、体から熱が奪われすぎないよう調整しましょう。

 

◆風邪をひいたら休養をとって治す

一般的に、風邪の症状はきちんと休養をとれば1週間程度で治ることがほとんどです。そのため「少しくらい体調が悪くても、普段と同じように活動できる」と、つい風邪による体調不良を軽視してしまう方もいらっしゃるのではないでしょうか。しかし、風邪を治すためにはしっかりと体を休める必要があります。自己判断により解熱剤で熱を下げて無理に活動するのは、体への負担が大きくなりますから避けておきましょう。また、身の回りの方へ風邪をうつしたり、症状が悪化して二次感染や合併症などを引き起こしたりするリスクもあります。風邪を早く治したいときは、休養をとるよう心がけてください。

 

秋~冬にかけて注意したい、風邪の予防についてお伝えしました。日々の生活のなかで予防の基本を守るとともに、体調を崩したら休養をとって早めに治しましょう。

屋外で安全に過ごすには?熱中症を防ぐポイント(2020年8月)

 

厳しい暑さが続く時期。屋外での活動には、ますます体調への配慮が必要となります。通勤・通学で炎天下を移動する方や、日中に仕事で屋外作業に従事する方、夏場もスポーツに取り組む方が、多くいらっしゃるのではないでしょうか。それだけでなく、買い出しやお子さんの送り迎えでも、外出する機会があります。日常生活のあらゆる場面で、熱中症を防ぎ安全に過ごすために、ご紹介するポイントを意識してみてください。

 

◆熱中症が引き起こされる仕組み

熱中症になると、めまい・筋肉のけいれん・だるさ・吐き気などの症状が見られ、重度になるとまっすぐに歩けなくなったり、人の呼びかけに反応できなくなったりします。通常、体温が上昇すると汗をかき、汗が蒸発して体温が下がるよう、調整される仕組みになっています。しかし、気温や湿度の高い「環境」や、脱水症状や二日酔いなどの「体調」、運動や作業などの体温が上昇しやすい「行動」が重なると、体温調整ができなくなってしまうのです。体温調整機能がはたらかず、体温が上昇して体に熱がたまると、熱中症が引き起こされます。

 

◆熱中症を防ぐポイント

熱中症が引き起こされる仕組みをお伝えしました。それでは、熱中症を防ぐにはどんなポイントに気をつければよいのでしょうか? まず、大切なのはこまめな水分補給と、適度な塩分補給を行うことです。気温の高い屋外にいるときは、のどが渇いたと感じなくても、水分を摂るよう心がけてください。汗をたくさんかいたら、適量の塩分を摂ります。

 

また、外出するときは体温調整がしやすく、涼しい衣服を身に着けましょう。特に、通気性が良く、かつ汗の吸水と速乾に優れた素材は、屋外でのスポーツや作業に適しています。このように屋外にいるときは決して無理をせず、涼しいところで休憩する時間を設けましょう。空調設備のある屋内や、風通しの良い木陰のように、温度と湿度が低い場所で休みます。

 

体調が悪いときは、気温や湿度の高い場所へ行くのを避けるのも、熱中症を防ぐために必要といえます。睡眠不足の状態にある方や、持病などで体調がすぐれない方は、身の回りの気温と湿度を意識してお過ごしください。このように、屋外での行動や服装に気をつける一つひとつの取り組みが、熱中症のリスクを抑えることにつながります。

 

◆外出に便利な対策グッズ

熱中症を防ぐためには、外出時に日差しを防いだり、体を冷やしたりするグッズを使う方法もあります。日差しを防ぐグッズとして挙げられるのは、帽子や日傘などです。帽子や日傘には、頭や体が直射日光に当たるのを防ぎます。直射日光を避けるだけでも温度に差が出るため、ぜひご活用ください。また、体を冷やすグッズとして、保冷剤や冷却スカーフなどが挙げられます。太い血管が通る首筋を冷やすと、全身を効率よく冷やすことにつながるため、身につけて暑さの対策を行いましょう。

 

◆屋外だけじゃない?屋内の熱中症にもご用心

熱中症は、屋外だけで起こるわけではありません。たとえ屋内であっても、温度と湿度が高くなれば、熱中症になるおそれがあるのです。特に注意しておきたいのは、熱や湿気がこもりやすい浴室の周辺です。入浴時や清掃時には、汗をかいていなくてもこまめに水分を補給し、脱水を防ぎましょう。また、屋内で冷房機器を適切に使用しなかったことが要因となり、熱中症が発生する場合があります。屋内でも暑さを感じる場合には、冷房や扇風機を積極的に使用するよう心がけてください。

 

今回は熱中症を防ぐポイントをお伝えしました。夏の始まりだけでなく、残暑にも厳しい暑さが続くことがあります。屋外で過ごす機会があれば、お伝えしたポイントを参考に、熱中症を防ぐ取り組みを意識してみてください。

 

梅雨シーズン到来!食中毒に気をつけましょう(2020年7月)

 

6月は、全国的に梅雨入りする季節。この時期には、食中毒が増える傾向にあります。安全な食生活を送るためには、予防対策が大切です。そこで今回は、梅雨に食中毒が多い理由や、よくある食中毒の種類、予防のポイント、家庭でできる予防策などをご紹介します。

 

 

 

◆なぜ梅雨の時期に食中毒が増えるか

梅雨の時期に食中毒が増える主な理由は、細菌類の活動が活発になるためです。

 

食中毒を引き起こす原因菌の多くは、暖かい気候を好みます。国内が高温多湿になる梅雨の時期には、原因菌の増殖活動が盛んです。代表的な原因菌のなかでは、腸管出血性大腸菌(O-157など)、カンピロバクター、サルモネラなどの活動が目立ちます。

 

食中毒の増加傾向は、梅雨の時期の食事や体調とも無縁ではありません。一般的に、気温が高くなると冷たいものが美味しく感じられやすく、食品を加熱しないまま食べるケースが増えます。さらに体調面では、厳しい暑さのため体力が低下しがちです。

 

梅雨には、食中毒の原因菌が盛んに増殖するなか、食品を加熱処理せず摂取する傾向があり、食中毒の多発につながっています。

 

◆夏場によくある食中毒

食中毒のピークは8~9月であり、大半は初夏から初秋にかけて発生しています。この時期によくある食中毒は、上述したO-157、カンピロバクター、サルモネラによる事例です。

 

O-157やサルモネラはほかの細菌と比べて感染力が強いといわれ、食品に100個程度しか付着していなくても食中毒を引き起こすと考えられています。これらが付着しやすい食肉や卵を食べるときには、十分に気をつける必要があります。

 

近年、とりわけ注目されているのはカンピロバクターによる食中毒です。カンピロバクターは細菌性食中毒の代表といわれ、O-157と同じく食肉に付着しやすいことで知られます。多くの場合、鶏肉や牛レバーを生や加熱不十分のままで食べると発症します。

 

肉や卵を非加熱の状態で食べると、梅雨の時期には食中毒を引き起こすリスクが高いため、できるだけ食べ方を工夫したほうが良いでしょう。

 

◆食中毒予防のポイントは3つ

梅雨の時期、食中毒を予防する主なポイントは、細菌を「つけない」「増やさない」「やっつける」の3つです。

 

・つけない

私たちの手には、多くの細菌がついています。調理する際、そのまま食品や調理具に触れると、細菌の付着範囲が広がります。調理を始める前や、子どものおむつを交換したり動物に触ったりした後には、丁寧に手を洗いましょう。

 

・増やさない

高温多湿な環境で活性化する細菌は、基本的に10℃以下で増殖しにくくなり、マイナス15℃以下で繁殖を止めます。食中毒の原因菌を増やさないためには、食品を低温で保存することが効果的です。購入した生鮮食品は、速やかに冷蔵庫へ入れてください。

 

・やっつける

そもそも食品に細菌が付着している場合があります。ほとんどの細菌は加熱処理すると死滅するため、食べる前にきちんと火を通しましょう。食中毒が起こりやすい肉料理は、中心まで加熱します。加熱時間の目安は、75℃で1分以上です。

 

参考:政府広報オンライン「食中毒を防ぐ3つの原則・6つのポイント」

 

◆家庭でできる予防策

食中毒予防の3つのポイントを家庭で実践するために、日頃の買い物・調理・食事の方法を見直してみましょう。

 

買い物をするとき、生鮮食品を長時間にわたり持ち歩かず、最後に購入します。消費期限の確認を忘れず、購入品は氷や保冷剤で冷やしてください。

 

調理をするときは、きちんと手を洗ってから下準備を始めましょう。野菜は表面をよく洗い、肉・魚・卵を処理する際もこまめな手洗いが望まれます。使用した調理器具はよく洗い、熱湯で殺菌してください。

 

食事をするときは、忘れずに手を洗いましょう。料理は清潔な食器に盛りつけ、室温で放置せず早めに食べ切るのがポイントです。

 

食中毒の発生件数が増える梅雨の時期には、買い物から食事まで予防策の実践を心がけてください。

平熱はどれくらい?体温計での正しい検温のポイント(2020年6月)

“平熱”の範囲は一人ひとり異なります。大人の平均的な体温は36.6~37.2℃といわれますが、毎日体温を測り記録をとらなければ、その人の“平熱”はわかりません。自分自身の平均的な体温を知り、日々の健康管理にお役立てください。ここでは、いわゆる“平熱”の考え方や、体温計での正しい検温のポイントをご紹介します。

 

 

◆大人の平均的な体温

体温計で体温を測ったとき、いわゆる“平熱”と思われる数値と比べて「これって発熱かも?」と不安になった経験がないでしょうか。なかには体温が37.0℃に達したときを目安に、発熱を疑う方もいらっしゃるようです。しかし、大人の平均的な体温は36.6~37.2℃といわれており、必ずしも37.0℃が発熱と判断されるとは限りません。一方で、普段の平熱がやや低い傾向にある方の場合は、37.0℃でも発熱と判断されることもあるでしょう。このように体温には個人差があり、さらには時間帯や生理周期などの条件により変動しています。まずは定期的に体温を測りご自身の平熱を知ることが大切です。

 

◆家庭向けの体温計の種類

家庭向けの体温計には種類があります。一般的によく知られているのは、脇の下で体温を測る「脇式体温計」です。脇式体温計は、細長い棒状をした体温計の先端を脇へ当て、腕と体側で挟むように使います。体温を測り終えるまでにやや時間がかかるのが特徴です。ほかにも、耳の穴のなかで体温を測る「耳式体温計」もあります。耳式体温計は、本体を手で持ち、センサー部分を耳に入れて使います。たった数秒で体温を測れるのが特徴で、子どもの体温を測定するときにも役立ちます。ただし、値段は脇式体温計よりもやや高額です。

 

◆基本的な体温の測り方

多くの家庭に常備されている脇式体温計を使った場合の、体温の測り方をご紹介します。まずは、体温計の電源を入れましょう。体温計が起動し、検温の準備ができたら、先端にあるセンサー部分を斜め下方向から脇の中心へ当てます。このとき、体温計のディスプレイが体の内側を向くようにしつつ、もっとも温度が高い脇の中心に挟むのが大切です。体温計の角度は30~45度を目安にしましょう。しっかりと腕を締めて、反対の手で軽く押さえた状態で検温が完了するまで待ちます。体温計の先端が脇からはみ出さないようご注意ください。

 

◆毎日の体温を測るときのポイント

ご自身の平熱を知るために、体温は毎日測るのが好ましいでしょう。最後に、定期的に体温を測定し記録をつける方へ向けて、ポイントをお伝えします。

 

・検温の時間も記録しておく

人間の体温は1日のうちに変動しているため、平熱を知るために検温の記録をつけるなら、毎日同じ時間に体温を測定する必要があります。時間帯ごとの平熱を知りたい方は、「起床時」「10~12時(午前)」「16~18時(午後)」「就寝前」の4つのタイミングで検温するのが理想です。このとき、体温と併せて検温の時間も忘れずに記録しておきましょう。

 

・体温が上がりやすいタイミングを避ける

体温は私たちが日常生活で行うさまざまな活動でも上がることがあります。たとえば、運動をしたとき、食事を摂った直後などはその一例です。定期的な検温をするときは、体温が上がりやすいタイミングを避けておきましょう。上記の4つのタイミングで記録をとるなら、午前と午後の検温では昼食や夕食を摂る前に体温を測ります。

 

“平熱”といえる体温は人により異なるため、日頃から正しい方法で検温して、ご自身の平熱を知っておくことが大切です。平熱と比較して体温が高いときや低いときは、体調の異変を疑ってみましょう。体温を測るときは毎日同じ時間に、体温が上がりやすいタイミングを避けて検温し、体温と時間帯を併せて記録してください。

気をつけたい初夏の夏バテ!季節の変わり目の過ごし方(2020年5月)

 

 

季節の変わり目は体調を崩しやすくなりがちですが、特に初夏は真夏並みに気温が高くなる日もあります。
暑さや気温の変化で体調を崩さないよう、健康的にお過ごしください。

 

 

◆気温が高くなる初夏の体調管理

「初夏」とも呼ばれる5月頃は、気温が高まり夏の始まりを感じられる時期です。場合によっては気温が25度を超え、30度近くなることも。その一方で、天気が崩れると半袖ではやや肌寒い日もあり、季節の変わり目は体調管理が難しいといえます。そんな初夏は、夏バテにご注意ください。夏バテといえば夏本番にあらわれる不調のイメージがあるかもしれませんが、実は気温が上がる初夏に生じることもあります。以下でご紹介するような症状があれば、夏バテの可能性を考えて体調管理に取り組みましょう。

 

◆知っておきたい夏バテの症状

夏バテになると、主にだるさ・疲労感・食欲不振などの症状がみられます。これらは夏バテの症状の代表例です。体がだるいと感じる日が続いたり、休んでも疲れが取れにくかったりしたら、夏バテによる不調を疑ってみましょう。また、食欲がわかず食事を摂れないと、栄養不足につながるおそれがあります。消化器の調子もよくご確認ください。

 

ほかにも、夏バテにより体の熱っぽさや頭痛といった症状も起こり得ます。場合によっては無気力のように気分への影響もみられるため、併せて様子をみておきましょう。夏バテの体調不良が悪化すると、夏風邪をひいてしまうおそれがあります。不調が長引くケースでは、別の病気の可能性も考えられますから、早めの医療機関の受診をおすすめします。

 

◆夏バテの主な原因とは?

気温が高いときに起こりやすい夏バテは、どのような原因で生じるのでしょうか。ここでは、初夏にもありがちな原因をご紹介していきます。

 

・睡眠不足

十分に眠れない日や眠りの浅い日が続くと、睡眠不足に陥り疲労を回復しにくくなります。特に、暑さで寝苦しくなる時期は睡眠不足になりがちです。夜間でもほとんど気温が下がらない日も珍しくありません。こうした状況が夏バテの原因となる可能性があります。

 

・自律神経の乱れ

暑い時期は自宅や職場で冷房を使う機会が増えます。室外は温度が高く、室内は温度が低い状態です。このような温度差に対応すると体力が消耗され、ストレスが溜まりやすくなります。温度差の変化が自律神経の乱れにつながり、夏バテを招くおそれがあります。

 

・水分不足

夏場には水分をこまめに補給することが大切ですが、初夏も同様です。体内の水分が不足すると血流が滞り、だるさや食欲不振をはじめとした不調にもつながります。汗をかく量が増えるのに備え、暑さを感じ始める5月頃から意識して水分を摂るよう心がけましょう。

 

◆夏バテを予防するための過ごし方

最後に、夏バテを予防するためのポイントをご紹介します。季節の変わり目の不調を防ぎ健康的に過ごすために、日常生活では以下に配慮してみてください。

 

・疲労回復につながる栄養を摂る

夏バテになると食欲が落ちやすくなりますが、食事を摂らないままでいると栄養不足が懸念されます。食欲があまり出ないときも、工夫して栄養を取り入れましょう。その際は、ビタミンB1が含まれる食品(うなぎや豚肉など)や、アリシンが含まれる食品(ネギやニンニクなど)がおすすめです。ビタミンB1は摂取すると疲労回復につながり、アリシンはビタミンB1の吸収を高めるといわれます。

 

・眠りやすい状態を整える

暑さで眠れないときや、眠りが浅いときは、意識して普段よりも眠りやすい状態を整えましょう。就寝前30~60分に入浴し、ぬるめの温度の浴槽に浸かります。どうしても暑さが気になるときは、入眠時に氷枕や冷房を活用しても良いでしょう。十分な睡眠で疲労を回復して、疲れを残さない習慣をつくれると理想です。

 

真夏並みに気温が高くなることがある5月頃。早くも暑さでこの時期に夏バテが起こる可能性があるため、日々の生活習慣を整えて不調を防ぎましょう。

腸内環境から健康に!お腹を健やかに整えよう(2020年4月)

腸内環境は私たちの健康と深いかかわりがあります。消化や吸収のほかにも、多くの大切な機能がある腸。普段の生活習慣や食習慣によって、腸内環境が乱れないように過ごしましょう。ここでは、腸の役割やお腹を健やかに整えるポイントをお伝えしていきます。毎日の健康維持にお役立てください。

 

◆腸内環境とは?どうして整える必要があるの?

私たちの体にある腸が、食べ物の消化と吸収にかかわる大切なはたらきをしていることは、多くの方がご存知でしょう。しかし、腸の役割はそれだけではありません。

 

実は、腸は自律神経と深いかかわりのある器官です。自律神経には、心身の緊張とリラックスを切り替え、コントロールする役割があります。腸は神経細胞が多い器官であり、私たちの感情とも密接に関係するといわれます。また、人間の体内にある免疫細胞のうち、5割以上が腸に存在するともいわれ、体を守るはたらきを担っているのです。

 

このように、多くの大切な機能を備えている腸。ところが、そんな腸のはたらきは、生活習慣の乱れにより低下してしまうことがあります。腸内環境が悪化すると、便秘や下痢のほか、肥満や肌荒れなどさまざまな不調につながることも。腸内環境を健やかに保つことは、日々の健康維持にも欠かせません。

 

◆腸内フローラのはたらき

人間の腸内には、1,000兆個を超える細菌が住んでいるといわれます。これらの大量の細菌が住む様子が、まるで花畑のように見えることから、腸内細菌は「腸内フローラ」とも呼ばれます。「フローラ(flora)」とは、英語で花畑を意味する言葉です。

 

腸内フローラには、体に良いはたらきをする「善玉菌」、悪いはたらきをする「悪玉菌」、どちらでもない「日和見菌(ひよりみきん)」という種類があります。日和見菌は、善玉菌と悪玉菌のうち、数が多く優勢なほうの味方となる細菌です。

 

バランスの良好な腸内フローラは、食べ物を栄養のある物質へと作り変えたり、体を守ったりするはたらきがあります。一方で、悪玉菌が増えて腸内環境が悪化すると、お腹の調子が悪くなり便秘や下痢につながります。

 

健康のためには、腸内フローラを善玉菌が多い状態に保ち、お腹の調子を整えることが大切です。ここからは、腸内環境を整える生活習慣や食生活についてご紹介します。

 

◆腸内環境を整える生活習慣

腸内環境を整えるために、朝~昼は活動的に過ごし、夕方~夜はリラックスして過ごしましょう。自律神経が自然と切り替わるような生活リズムが理想です。朝、目が覚めたら1杯の水を飲み、朝食を取ってください。腸に刺激を与えて排便を促しましょう。一方で、交感神経と副交感神経が切り替わる夕方以降には、軽い運動と軽い食事を心がけます。睡眠不足やストレスは、自律神経の乱れにつながるため、できるだけ解消につとめてください。

 

◆腸内環境を整える食生活

食生活から腸内環境を整えるうえでは、善玉菌を含む食品と、善玉菌のエサとなる食品をバランス良く摂ることが大切です。善玉菌を含む食品の例には、ヨーグルト・チーズ・納豆をはじめとした発酵食品が挙げられます。また、乳酸菌やビフィズス菌を含む整腸剤を摂る方法もあります。一方で、食物繊維やオリゴ糖を豊富に含む食品は、善玉菌のエサとなります。野菜類・果物・豆類をはじめとした食品も、併せて取り入れましょう。

 

今回は、私たちの腸内環境を整える大切さや、腸内フローラのはたらきについてご紹介しました。自律神経が自然と切り替わる生活習慣や、善玉菌および善玉菌のエサを取り入れた食生活で、腸内を健康的に保ちましょう。