
漢方薬には、体質にかかわる症状や、検査には現れない不調に対処する働きがあります。病気というほどではないものの、不調に悩まされている方は、漢方薬を試してみてはいかがでしょうか。こちらでは、漢方薬の種類や、使用する際の注意点をお伝えします。
◆漢方薬とは
漢方薬とは、中国から伝来して日本で独自の発展を遂げた「漢方医学」で使用される薬のことです。江戸時代中期、オランダから入ってきた医学は「蘭方」と呼ばれていました。それに対して従来の日本医学を「漢方」と呼び始めたのが由来です。
漢方薬は、自然界に存在する植物や鉱物、動物を元に作られます。これらの材料の薬効となる部分を複数組み合わせて、薬を作るのです。
漢方医学には、患者を心身両面から捉え、人間が持っている自然治癒力を高めることで治療するという考え方があります。そのため、冷え性のような体質にかかわる症状や、更年期障害をはじめとした検査には現れない不調の改善に役立ちます。体調不良に悩まされている方は、ぜひお試しください。
◆漢方を使うのにおすすめの症状
漢方を使うと効果を感じられる可能性があるのは、次のような症状です。
- 冷え性
冷え性に悩む方は多くいらっしゃいますが、西洋医学では病気に分類されないため、明確な治療法がありません。漢方には血流を良くしたり、自律神経の動きを高めて体温調節を促したりする働きがあります。そのため、冷え性改善にも効果を期待できます。
- 頭痛や動機
病気というほどひどくなくても、頭痛や動悸に悩まされる方は少なくありません。漢方薬を使うとホルモン分泌や自律神経のバランスを整える効果ができ、不快な症状を和らげられる可能性があります。
- PMSや月経不順
月経に伴う症状の改善に、漢方が役立つケースもあります。PMSや月経不順にお悩みの方は、ぜひ漢方を使用してみましょう。だるさやイライラを感じた際に、漢方薬を飲むとホルモンバランスの改善が期待できます。
◆よく使われる漢方
よく使われる漢方は、葛根湯・芍薬甘草湯・加味逍遙散・五苓散といったものです。患者さんの体力に応じて、使われる薬が変わります。
- 葛根湯(カッコントウ)
葛根湯は、風邪薬としてよく使われる漢方薬です。風邪の引きはじめの頭痛や発熱に働きかけます。体力がある方向けの薬で、熱がすでに上がった状態だとあまり効果は得られません。
- 芍薬甘草湯(シャクヤクカンゾウトウ)
芍薬甘草湯は、筋肉のけいれんやけいれん予防に使われています。体力にかかわらず使用できる漢方薬です。
- 加味逍遙散(カミショウヨウサン)
女性の更年期障害や、自律神経失調症によく使われます。体力があまりない方でも使用可能です。不定愁訴と呼ばれる心身の不調に活用されています。
- 五苓散(ゴレイサン)
体内の水分が滞ると、めまいや頭痛、下痢といった症状が起こります。五苓散には、水分代謝を促す働きがあり、渇きに悩んでいる方におすすめです。
◆漢方薬の注意点
漢方を使用する際には、いくつかの注意点があります。まず、飲み合わせです。相性の悪い薬を一緒に飲んでしまうと、体に悪影響を与えるおそれがあります。たとえば、葛根湯に含まれる麻黄は血圧を乱高下させる作用があり、心疾患の薬や降圧剤を飲んでいる方には向きません。また、漢方にはさまざまな成分が含まれるため、アレルギーを持っている方は成分を確認してから飲む必要があります。
加えて、漢方薬のみで病気を治そうとすることは推奨されていません。漢方薬は西洋薬の補完的な存在として扱われています。たとえば、風邪で漢方薬を服用する際も、あまり症状が進行してしまうと、効果を期待できません。漢方薬のみで治療するのではなく、ほかの治療法と合わせて行うようにしましょう。
漢方薬は、単独で病気を治療するのには向きませんが、西洋医学では治しにくい体の不調への対処に役立ちます。冷え性・頭痛・PMSといった症状にお悩みの方は、ぜひ医療機関や薬局で専門家に相談してみてください。



チーズを発酵させるためには青カビや白カビ、鰹節を発酵させるにはカツオブシカビが必要です。また、醤油や味噌を発酵させるために使われる麹菌もカビの一種です。
乳酸菌には、便秘や肌荒れを引き起こす悪玉菌を抑え、腸内環境を整える働きがあります。免疫力を向上させたい場合におすすめです。ヨーグルト・チーズ・納豆・漬物に含まれています。
マイタケには、キノコキトサンが多く含まれています。キノコキトサンとは、脂肪の吸収率を抑え、中性脂肪を減らす働きのある成分です。生活習慣病や動脈硬化の予防に役立ちます。また、ビタミンD・ビオチン・ナイアシン・食物繊維も豊富です。
シイタケには、食物繊維・ビタミンD・レンチナン・エリタデニンといった栄養成分が含まれています。シイタケの約40%は食物繊維です。食物繊維の整腸作用で便通が良くなり、肌荒れ防止やダイエットへの効果が期待できます。
エノキダケに含まれる主な栄養素は、ビタミンB1・ビタミンB2・ナイアシン・ビタミンDといったものです。ビタミンDの働きによって骨粗鬆症を予防でき、カルシウムの吸収率が高まります。さらに抗酸化作用があるため、免疫力が強化され、細胞の老化を抑えられます。
ラベンダーは「ハーブの女王」とも呼ばれる、もっとも有名なハーブのひとつです。花だけではなく、茎や葉っぱにも高い芳香成分が含まれています。
カモミールは、イギリスではもっとも古くから知られている薬用植物です。主に熱病や婦人病の治療薬として使われてきました。香りはりんごに似ています。
ペパーミントは、食品や歯磨き粉によく使われる、もっとも親しまれているハーブのひとつです。世界の幅広い地域で栽培されています。精油の産出量が一番多いのはアメリカですが、イギリス産の精油がもっとも品質的に優れていると考えられています。
頭が凝ると、健康にさまざまな影響が出ます。そのひとつが睡眠です。人間は十分な睡眠を取ることによって疲労を回復させ、脳を休ませています。しかし、頭が凝っていると、脳が緊張して質の良い睡眠が取れなくなってしまいます。
頭の凝りを改善するには、マッサージやストレッチ、ツボ押しがおすすめです。頭のケアをして、健康な体を目指しましょう。
カルシウムが不足すると、骨や歯が弱くなります。高齢者であれば骨粗鬆を招いたり、幼児の場合は骨の発達に影響が出たりするおそれがあります。また、カルシウムは血管の細胞の活動にも影響を与えるため、血圧上昇や血管の老化にも注意が必要です。
カルシウムのほかにも不足しがちなのがタンパク質です。タンパク質は、体重1kgあたり1.2~1.4g必要だとされています。体重60kgの方であれば、必要なタンパク質量は72~84gです。しかし、多くの方は必要な分のタンパク質を摂取できていません。
たとえば、虫歯や歯周病のリスクが上がることです。唾液には、口内の細菌を殺したり、汚れを洗い流したりする働きがあります。しかし、口呼吸をすると口の中が乾燥してしまい、虫歯や歯周病の原因となる菌を取り除きにくくなります。歯の健康を守るためにも、口での呼吸は避けましょう。
自分が口呼吸をしているかどうか判断できないという方もいらっしゃるかもしれません。口呼吸しているか分からないという方は、以下の点を確認してみましょう。
熱中症の方を見つけたら、最初に行うのは意識があるかどうかの確認です。話しかけても返事がなかったり、朦朧として受け答えがおかしかったりする場合は、速やかに病院で診てもらわなければなりません。この処置を誤ると後遺症が残る可能性があり、最悪の場合は死に至ることもあり得ます。病人に意識がないようなら、すぐに救急車を呼びましょう。
ただし、お茶やコーヒーのようなカフェインを含む飲み物を飲むと、利尿作用によって反対に水分が失われてしまう可能性があります。熱中症対策には、カフェインの含まれていないものを飲むようにしましょう。
湯船に浸かると、体を芯まで温めることができます。暑い季節でも、クーラーの効いた部屋にいたり、冷たい飲み物を飲んだりすることで、体が冷えてしまうことがあります。冷えによって血行不良が引き起こされると、肌荒れやむくみの原因になります。シャワーだけでは、体を十分に温めることはできません。夏場でも、体が冷えたときには湯船に浸かって温まるようにしましょう。
湯船に浸かって全身が温まると、毛穴が開きます。そのため、汚れが奥から浮き出てきて、落としやすくなります。汚れをより効果的に落としたいときは、湯船に10分以上浸かるようにしましょう。
放置すると危険な血糖値スパイクですが、健康診断ではなかなか見つけることができません。なぜなら健康診断は空腹時に行われるため、血糖値スパイクの方も、正常な数値が出てしまうからです。血糖値スパイクを調べるためには、食後1~2時間の間に検査をすることが必要になります。病院の中には、検査の前にブドウ糖の入った甘い液体を飲んで、飲む前と後の血糖値を測定してくれるところもありますが、このような検査方法はまだ一般的ではないのが現状です。
野菜類には食物繊維が豊富に含まれており、糖や脂肪を吸着してくれます。また、満腹感も感じやすくなるため、食べ過ぎを予防することにも役立ちます。血糖値スパイクが気になる方は、野菜から先に食べる習慣をつけましょう。