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(1)障害のある子どもの摂食機能「食べること(摂食)」、「飲み込むこと(嚥下)」は人の最も基本的な欲求です。これらは、生命維持の原点ですが、生まれもっている体の機能ではなく、成長とともに学習によって身につけていくものです。しかし、知的発達障害や運動障害をもつ子どもの多くは、十分な学習ができないために摂食・嚥下機能の発達が遅れたり、発達が途中で停止したりします。 (2)摂食機能に応じた食物形態と食事介助
1)適切な食物形態 2)適切な食事介助食事介助を始める前に、個々の子どもの障害の程度、摂食・嚥下機能の発達過程を把握しておくことが大切です。それによって、より円滑な介助をすることができます。 〔介助の際の留意点〕(1)食物の認識 (2)摂食の姿勢食事の時に、安定した姿勢がとれるかどうかが摂食機能を左右します。嚥下時に容易に食べ物を咽頭に運べる軽度の子どもでは、体の角度は床面に対して45°~90°を目安とします。ただし、首が座っていない場合には、45°くらいの方が介助がしやすくなります。一方、嚥下時に自力で食べ物を咽頭に運べない重度の子どもでは、体の角度は床面に対して15°~45°を目安とします。これが誤嚥を起こしにくい角度となります。 障害のある子どもの食事は、時間がかかるものです。長時間疲れずに食事がとれるように、しっかり姿勢を支えてあげることが大切です。ゆっくりと食事ができるよう介助者も介助しやすい位置で椅子に座りましょう。 (3)適切な自助具・食器手づかみ食べは、持つ、つかむ、といった手の機能の発達を促し、目との協調運動の学習にもなります。十分に手づかみ食べを行ってから、スプーンを使用するようにします。そして、スプーンに使い慣れてから、フォークや箸に移行するようにします。 適切な自助具や食器を使うと、摂食がしやすくなり、食事を楽しむことができます。握る力の弱い子どもは、軽くて太い柄のスプーン(a)を使うとよいでしょう。握る力がなかったり、指が変形してスプーンやフォークの柄を握れない子どもは、ホルダーに手を通すだけで使えるスプーンやフォーク(b)使うとよいでしょう。箸が自由にあやつれない子どもは、箸の握る側にバネを付けた力を入れなくても握れる箸(c)を使うとよいでしょう。その他、こぼれにくく、持ちやすく工夫されたコップ、すべり止めやすくいやすい形の皿なども必要に応じて利用しましょう。
(4)感覚過敏重度の障害のある子どもは、顔、口唇、口腔内に感覚過敏が発生しやすく、硬直が全身に及ぶこともあり、食べ物の摂取が難しくなります。そのため、食べられる場合でも、スプーンができるだけ口唇に触れないように、注意深く介助することが大切です。 (5)食事はコミュニケーション待っているのに食べ物を口に運んでもらえなかったり、せっかちに口に押し込まれたり、思うように食べさせてもらえないと、食事が苦痛になります。介助者からの一方通行にならないように、信頼関係のなかで楽しい食事環境をつくりましょう。 (6)食後の口腔ケア食後には必ず口腔ケアを行いましょう。 |
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障害のある子どもの摂食機能を改善するためには、健常な子どもの発達過程との違いをよく理解したうえで、発達を促すような食物形態や介助方法を実践していくことが大切です。専門の医師・歯科医師による摂食・嚥下機能の診断を受け、専門家による指導のもとで、個々に合った食物形態や訓練の方針を決めるのがよいでしょう。適切な食物形態と食事介助が行われると、障害のある子どもの発達を促すことができます。
「骨粗しょう症」とは、骨を構成するカルシウム不足が原因で骨の密度が減り、骨がスカスカになって骨折しやすくなる病気です。現在日本では約5,000万人もの患者がいると言われ、高齢の女性に特に多い病気でもあります。
○生活編
インフルエンザと風邪は、そもそも原因となるウィルスの種類が違います。インフルエンザは高熱が出るだけでなく、筋肉や関節の痛みなど全身に出る症状が強く、気管支炎や肺炎を併発しやすいなどの特徴があり、抵抗力のない乳幼児や高齢者にとっては生命にかかわる危険も。また、突然大流行することもある、恐ろしい病気です。
「風が吹いただけで痛い」ほど足の関節が痛む病気、として知られる痛風。ある日突然足の親指の付け根が腫れ、立ち上がれないほどの痛みが発作的に起こります。この発作はたいていの場合1週間ほどで治まりますが、半年から1年の期間を経てまた同じような痛みが起こり、繰り返すうちに足首や膝の関節まで広がってくるように。怖いのは、この痛みと併行して内臓が侵されていくこと。間接の強烈な痛みだけでなく、腎臓などの内臓にも障害が起こってしまう病気と覚えておきましょう。
痛風を防ぐには、尿酸値を下げることが大切。それには尿酸のもとになるプリン体という物質を減らすのが第一です。

私たちの体の中には無数の細菌が棲息しています。細菌と聞くと、なんだか体に悪いもののように感じますが、常在菌と呼ばれるこの細菌たちは、病原菌など身体へ有害な菌の進入や増殖を防ぐ大切なもの。その中で、腸内に棲息する細菌を腸内細菌と呼びます。
強いストレスは腸の蠕動(ぜんどう)運動をコントロールする自律神経中枢にも影響を及ぼし、便秘や下痢を引き起こす要因となります。不規則な便通は腸内細菌のバランスを崩し、善玉菌を減らして悪玉菌を増殖させてしまいます。
人間の体内で水の占める割合は、新生児で約80%、成人でも約60%とも言われています。水分が失われると脱水症状が現れ、15~20%を失うと生命の危機があるといいますから、私達の体にとって、水は非常に重要なものとも言えます。
本来水は水は無味無臭なものです。雨水を調べてみても、蒸留水に近くミネラル成分をほとんど含んでいません。雨水が地球に降った後に、いろんな地質層や岩石層の狭い隙間に浸み込んでいって、いろいろなミネラル成分(カルシウム・マグネシウム)を溶かし込みます。
よく理想の睡眠時間は「1日8時間」と言われますが、実はこれには医学的根拠はありません。多くの人の睡眠時間が6~9時間程度という統計から出された平均値に過ぎず、また、この平均値も年々減少傾向にあるようです。国民生活時間調査(2000年NHK調べ)によると、日本人の平均睡眠時間は7時間23分で、年代別に見ると30代が6時間57分、40代が6時間59分と、働き盛りの年代に特に睡眠時間が短いという現象が見られます。