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バランスのとれた食事で、毎日の健康を!(2007年4月)

 

     
 
4月のテーマ:
バランスのとれた食事で、毎日の健康を!
 進学、就職、転勤などなど、この4月から新しい生活が始まったという方も多いのではないでしょうか。新しい生活に乱れてしまったリズムも、そろそろ慣れてきた頃だと思います。そこで、今回は生活のリズムの見直しとあわせて「食生活」のリズム(バランス)について考えてみましょう。
 
     

 

まずは意識的に『一汁三菜』の食卓を
 

バランスのとれた理想的な食事の基本は『一汁三菜』と言われますが、これはご飯(主食)・汁もの・3種類のおかずを表し、昔から日本の食卓に取り入れられていた考え方。この『一汁三菜』の食事はたくさんの食材を使うので、自然と栄養のバランスがよくなります。
image●主食

主食となるのはご飯やパン、麺類などの炭水化物。忙しい朝は手軽なトースト、昼はさっぱり手早く食べられるお蕎麦など、状況や好みに応じて選ぶことができますが、基本はやっぱりご飯です。ご飯は太ると思われがちですが、糖質やたんぱく質、食物繊維を多く含み、パンより腹もちがいいので、一食毎をしっかり食べることで間食を防止できます。また、まぜご飯や丼ものなどにすれば、それだけでおかず1品分と考えることができます。

●汁もの

ご飯といえばお味噌汁ですが、具沢山の豚汁やけんちん汁、野菜たっぷりのミネストローネなど、工夫次第でこちらもおかずの1品とあわせることができます。お鍋でイチから作るとなると意外と手間のかかるスープ類も、お湯を注ぐだけのカップスープや野菜ジュースなどを利用すれば手軽に取り入れられますね。

●おかず

「3菜」といっても、これはもちろん目安の数字。目玉焼きや納豆1パックでも立派な1品になりますし、例えば肉野菜炒めや筑前煮など、1品で色々な食材を摂ることのできるボリュームたっぷりのおかずなら2品分と考えることもできます。おかずの品数を多くすればそれだけ色々な栄養素を摂ることができますが、言い換えれば1品に使う食材を増やせば品数を無理に多くする必要はありません。あまり堅苦しく考えず、冷凍食品やお惣菜なども利用しながら上手に「手抜き」するのも『一汁三菜』の食卓を毎日続けるコツです。

●果物

『朝の果物は金』という言葉を聞いたことがありますか?果物に多く含まれる糖分(果糖)は体に吸収されやすく、睡眠中に失われたエネルギーを効率よく摂取するのにぴったりの食材としてこう呼ばれているのです。逆に『昼は銀、夜は銅』とも言われますが、これは実は間違いとの説も。果物は甘い=糖分が高いから夜中に食べると太るというイメージがあるようですが、カロリー自体は野菜より低いものが多いのです。不足しがちな食物繊維も補うことができるため、朝に限らず1日100g(りんご約1個分)を目標に食べると良いでしょう。

毎食『一汁三菜』の食事は難しいという人は、例えば時間のある夕食だけでも、品数を多めに『量より質』の食卓を心がけましょう

 
理想的な食生活の指針は『食事バランスガイド』にあり
 

image飲食店やスーパーマーケットなどで、いろいろなメニューのイラストがちりばめられた「コマ」のデザインを見かけたことがありますか?これは『食事バランスガイド』と呼ばれるもので、一日に「何を」「どれだけ」食べるとバランスのとれた食生活になるかという目安を表しています。きちんと3食とっていても、栄養素が偏っていてはバランスのとれた食生活とは言えません。まずは1週間、バランスガイドに沿って食生活をチェックしてみましょう。

※詳しくはコチラのページを→

知っていますか『食事バランスガイド

 
朝昼晩、きちんと3食を
   3食のうち、「朝ごはん」が一番大切というのは皆さんよくご存知のことだと思います。確かに、寝ている間に下がった体温を上げ、これから始まる1日の活動のエネルギー源を補給するために朝食はとても大切。朝は忙しく、つい朝ごはんを抜いてしまうという人も多いと思いますが、少し早起きしてでも是非食べて欲しいものです。また、休日など、朝食をお昼ご飯と一緒に「ブランチ」として済ませる人もいますが、やはりなるべく1日3食を守って欲しいところ。遅めの朝食なら量を少なく、また昼食の時間をその分少し遅めにするなどして、毎日3食を心がけましょう。
 
 
 毎食バランスのとれた食事を摂るのは大変という人も、まずは1日1回『一汁三菜』の食事を心がけるところから始めましょう。そうすれば、毎日とは言わなくても週単位でバランスのとれた食生活になっていきます。そしてバランスのとれた食事に加え、食事のときはできるだけ「じっくり味わって」食べることも大切。おいしさを感じる器官は、舌よりも目といわれます。新聞やテレビを見ながらの食事や、見るからに寂しい食卓では食事のおいしさ、楽しさは感じられませんよね。また、目で見て、鼻で嗅いだ食べ物の情報が脳に伝達されると唾液が出て、消化を助けてくれます。1日1食、家族そろって『一汁三菜』の食卓を囲んでみませんか?

 

 

脂肪をためない食生活  ――メタボリックシンドロームにならないために(2007年4月)

 

脂肪をためない食生活
 ――メタボリックシンドロームにならないために

社団法人 茨城県栄養士会

 
 
 
 

1.メタボリックシンドロームとは?

メタボリックシンドローム

腹囲が男性で85cm以上、女性で90cm以上を「要注意」と規定。これに下の2項目以上が該当する場合、「メタボリックシンドローム」と診断されます。

腹囲

男性:85cm以上

女性:90cm以上

+

1.血圧

収縮期血圧:130mmHg以上

かつ(または)

拡張期血圧:85mmhg以上

2.血清脂質

中性脂肪値:150mg/dl以上

かつ(または)

HDLコレステロール値:40mg/dl未満

3.血糖

空腹時血糖値:110mg/dl以上

 脂肪が体内に過剰に蓄積された状態が肥満です。

メタボリックシンドロームのベースとなるもので、特に内臓のまわりに肥満がたまる内臓脂肪型肥満(りんご型肥満)が問題なのです。

2.あなたは大丈夫?

◇ エネルギーとりすぎていませんか

「脂っこいもの」「甘い物」好き、外食はコンビニ食、ファーストフード、過度の飲酒はエネルギー過剰の原因となります。

◇ 不規則な食生活していませんか

「朝食抜き」など欠食が多いと、活動力低下や代謝が悪くなり、エネルギーを消費しにくくなります。

「夜遅くの食事」は栄養が吸収されやすく体脂肪の蓄積につながります。

3.食事のポイント

<一日三食、規則正しく、よくかんで>

◇ 一食ごとに主食、主菜、副菜でバランスよく

  • 主菜は魚、肉、玉子、大豆製品
  • 副菜は野菜中心、一日350g以上を植物繊維をたっぷりと・・・芋類、豆類、きのこ、海草もかかさずに

◇ 脂肪は質も考えて、一日大さじ1~2杯、植物油を中心に

  • 動物性脂肪(肉の脂身、バター、外食のカツなど)は体内でコレステロールをを蓄積します。

◇ 甘い菓子、飲料、アルコールは控えましょう

  • 中性脂肪の材料やインシュリンの作用にも影響があります。できることから、さあ実行、そして続けましょう。
 

 

 

イライラ、憂鬱… 女性の悩み・更年期障害(2007年3月)

 

     
 
3月のテーマ:
イライラ、憂鬱… 女性の悩み・更年期障害
 まだまだ冷え込む晩もありますが、日中の陽射しは暖かく、随分と春めいてきました。花粉の悩みを除けば、なんとなく気持ちもウキウキする季節です。しかし、季節に関係なくイライラしてしまいがちなのが女性の更年期。今回は更年期障害についてお話します。
 
     

 

更年期障害とは
 

Images人間の身体構造と生理機能において人生における大きな転換期となるのが、子供から成人になる思春期と、成熟期から老年期へと向かう更年期。更年期とは、生殖期(性成熟期)と非生殖期の間の移行期を指し、女性の卵巣機能が衰退し始めて消失する時期にあたります。卵巣機能の消失とはつまり閉経のことで、閉経前後における女性ホルモン(エストロゲン)の減少が主な原因となって起こる様々な症状を、一般的に更年期障害と呼びます。

エストロゲンは40歳頃から減少し始めると言われ、閉経後も数年間は分泌されます。更年期障害には大きく分けて2つの発現時期があり、エストロゲンの低下に伴い急速に発現する早発症状と、閉経後数年から10年以上してから発現する遅発症状とがあります。ちなみに、日本人の自然閉経の平均年齢は51歳で、45歳から56歳が閉経の正常範囲とされています。

 
更年期障害の主な症状
 

更年期障害の代表的な症状にあげられるのが、のぼせ(hot flash)、ほてりで、エストロゲンの欠乏により脳の自律神経調節中枢の機能が変化するために起こると考えられています。突然熱感が起こって体から顔や手足へと広がり、発汗や動悸を伴うことが多くあります。また、エストロゲンの低下による中枢神経の機能変化、閉経による女性としての喪失感などによって不眠やうつ症状といった精神的な症状が起こることもあります。

エストロゲンの低下は他にも様々な症状を引き起こし、膀胱および周辺の筋肉低下による頻尿や失禁をはじめ、骨粗しょう症や高脂血症、動脈硬化などの病気を引き起こすことも。また、閉経後(老人性)膣炎による粘膜の萎縮や分泌物の減少によって、膣前庭の灼熱感、掻痒感、乾燥感および性交痛が出現し、性欲も減退します。

●早発症状

のぼせ、ほてり、発汗異常、動悸、めまい、うつ状態、イライラ感、不眠、頭痛、手足のしびれ、蟻走感(皮膚を蟻が這っているような感覚)など

●遅発症状

性交痛、閉経後(老人性)膣炎、尿道炎、失禁、皮膚萎縮、肥満、腰痛、肩こり、骨粗しょう症、骨量減少症、動脈硬化など

 
更年期障害の診断と治療
   更年期障害の診断は、上に挙げたような自覚症状に加え、血中のエストラジオール濃度、LH(黄体化ホルモン)やFSH(卵胞刺激ホルモン)の上昇を測定することで行い、主な治療はエストロゲンを補充する女性ホルモン補充治療です。また、精神症状に対しては精神安定剤や漢方療法が用いられることもあります。

一般的に、更年期障害は「身体がほてる」「イライラする」など、“我慢すれば過ごせる”ものとして捉えられがちですが、女性ホルモンの減少によって起こる骨粗しょう症や動脈硬化などの深刻な病気との関連が注目されるようになり、治療に関しても見直されてきました。

 
 
 女性にとっての更年期は、ホルモンなどによる身体的な変化に加え、心理的、精神的にも大きな変動のある時期です。女性としての喪失感や、子供の成長によって母親としての存在意義が薄れることへの孤独感、夫や自身の定年や老後に対する不安など、様々な環境の変化によってうつ状態が助長されることも。しかし、体力や性的能力の衰えに対して知性や情緒の面では円熟する時期でもあります。「我慢すれば過ぎる」「恥ずかしい」と悩むよりも、診断と適切な治療を受けて心身ともに快適に過ごせるようにしていきましょう。

 

 

旬の食材を食べよう!!(2007年3月)

 

旬の食材を食べよう!!

社団法人 茨城県栄養士会

武石 愛子 
 
 
 

 最近、旬がなくなったといわれます。

ある時期にしか食べられなかった食材が、野菜作りの多様化、又、養殖・輸送・冷凍技術の発達で季節を問わず、いろいろな種類の食品が手に入り「旬」を感じられなくなった様な気がします。

しかし、野菜・果物・魚介も自然のものがある以上、旬があります。

1.旬って?

img 
旬とは、その食べものがいちばん多くとれる時期であり、いちばんおいしい時期でもあります。

そして、安価で栄養価が高くもっとも味のよい時期です。

旬の素材を食べることが、本当に健康で豊かな食卓といえます。

2.春の旬

ここで春の食材を紹介しましょう!!

春の旬やはり「旬」と言えば

野菜・果物でいえば路地ものが出回るとき。
   果物は食べごろがあり、完熟していなければ鮮度が良くても美味しさを味わえません。

価格でなく美味しい時期が基準です。

魚介類では、水揚げ量がピークを迎えたとき。
   
魚介類に関しては、美味と感じるのは、当然脂ののった時期、産卵期前の時です。

春に産卵するものは冬が旬、秋に産卵するものは、夏が旬と言えます。

3.春の食材「たけのこ」

竹の子春の旬といえばやはり「筍」ですね。

ここで「筍」について少し紹介します。

・栄養と健康物質

ビタミンC・B2とカリウムをわずかに含みます。

カリウムは体内のナトリウムを排泄してくれるので高血圧に効果があります。

又、食物繊維が多く便秘や大腸がん予防ができます。

・食べ方のヒント

わかめと一緒に煮る「若竹煮」や「木の芽和え」は春の訪れを告げる料理です。

先端の柔らかい部分は「筍ご飯」・柔らかい皮(姫皮)は「お吸い物」に。

「食べ合わせ」レシピ紹介

《五目スープ》 

食物繊維+油脂(ごま油)+水分(スープ)=便秘

食物繊維を摂って腸壁を刺激し大腸の運動を活発に!

油脂不足・水分不足も便秘の原因となるので、油脂・水分補給!

材料   作り方
・鶏肉 100g
(酒・醤油・生姜汁)
・木くらげ 5g
・春雨 15g
・筍 50g
・人参 1/3本
・白菜 2枚
・絹さや 20g
・ごま油 大2
・スープ 5カップ
・塩 大1/2
・醤油 小2
・コショウ 少々
  ① 鶏肉は細く切り、酒・醤油・生姜汁各小1/2で下味をつける。きくらげはもどし食べやすい大きさに切る。

② 春雨ははもどしてざく切りにする。

③ 鍋にごま油を熱し①と薄く切った筍、短冊切りした人参、ざく切りした白菜、絹さやを炒める。

④スープを加え煮立たせ、アクをとり②を加える。塩・醤油・コショウで調味する。

日本には美しい四季があります。

食べ物によって季節を感じるという食文化を大切にしましょう!!

 

 

 

抜け毛が気になる、コレって薄毛のサイン?(2007年2月)

 

     
 
2月のテーマ:
抜け毛が気になる、コレって薄毛のサイン?
 暦の上では春になりました。暖冬ということもあり、今年の花粉飛散は早めに始まるとの予報も出ているので、花粉症の方はマスクなどの対策をしてでかけましょう。さて、今回は「髪」をテーマにお話します。男性だけでなく、女性にも増えてきた薄毛の悩み。その原因や予防策について解説していきます。
 
     

 

薄毛の定義としくみ
 

Images 薄毛とは、髪が生えかわるたびに細くなり、頭髪にコシやハリがなくなって全体や一部的にボリュームがなくなってくる状態のことで、頭髪の量のことを指す言葉ではありません。つまり、髪の生える密度自体は変わらなくても、頭髪が細くなることで量が減ったように見えることも多いのです。

髪の毛には、生えかわる周期(ヘアサイクル)というものがあります。生えた髪の毛が、おおよそ2~7年ほどの成長期のあと、2,3週間ほどの移行期を経て、3,4ヶ月の休止期に入ると抜け落ち、そして3,4ヶ月後にまた成長期になり、毛が生えはじめるというものです。成長期に入って伸び始めた毛は、細い毛から始まりだんだん太くなってきますが、このとき、普通の太さの毛の中に短く細い成長期初期の状態の毛が多く見られるようになってくると薄毛のサイン。これは成長期が短縮したために起こるもので、毛が伸びたり太く成長する前に、移行期や休止期になってしまうのです。さらに進行すると、ヘアサイクルがどんどん短くなって休止期が長くなり、やがて毛包(毛を作る組織)自体が消失していきます。そこからは毛が生えなくなるため、密度が薄くなっていくのです。

 
男性の薄毛と女性の薄毛
   薄毛になる原因は、一般的に男性ホルモンの影響が大きいとされますが、全身の体毛を比べると分かるように、本来男性ホルモンは毛包を大きくしたり、毛を太くしたり、成長期の期間を長くする作用があるものです。その男性ホルモンが何故頭髪に関してはマイナスに働くのか、その原因はよく分かっていませんが、精巣機能をなくした男子は薄毛にならないという調査結果も報告されています。

男性の薄毛に多いのは、生え際が後退したり、つむじや頭頂部周辺が薄くなってくるタイプですが、女性に多いのは頭頂部分のみ薄くなってくるタイプです。薄毛に悩む女性が増えたのは、ヘアカラーやパーマをする人が増えたこと、過剰なシャンプーなどがその大きな原因のひとつと言われているので、若いうちから注意が必要です。

 
円形脱毛症について
   徐々に進行する薄毛とは違い、突然発症するのが円形脱毛症です。頭髪が円形もしくは楕円形に抜けてしまうもので、ひげや眉毛が抜けてしまう場合もあります。そのメカニズムについては解明されていませんが、なんらかのストレスがきっかけとなるケースが多いようです。脱毛箇所の範囲はほんの豆粒ほどのものから500円玉大のものまで様々で、多くの場合かゆみなども起こらないため、気付かないうちに進行していることも多いものです。気付いたことが余計ストレスとなり、脱毛を進行させてしまうこともあるようですが、一般的には自然に回復する症状でもあります。かゆみや腫れを伴う場合などは、皮膚科など医師に相談しましょう。
 
 
 薄毛は遺伝すると言われますが、薄毛そのものが遺伝するというより薄毛になりやすい体質を受け継いでいると言ったほうが正しいでしょう。ストレスや生活習慣なども薄毛の原因と思われていますす。しかし、実際には毛根に充分な栄養が行き渡らないことで毛髪の成長が妨げられることのほうが大きいようです。そこで、注意したいのは頭皮の健康。過剰なシャンプーは頭皮を乾燥させ、毛根を弱めてしまいますし、すすぎ残しもよくありません。生活習慣の乱れや喫煙なども血管を収縮させて栄養の流れを妨げるのでご注意を。育毛剤などを使用する場合も、頭皮を清潔に保った上で使いましょう。

 

 

知っていますか『食事バランスガイド』(2007年2月)

 

知っていますか『食事バランスガイド』

社団法人 茨城県栄養士会

 
 
 
 

最近目にするコマのデザイン

・・・食事バランスガイドっていったいなに?!

食事バランスガイド 「食事バランスガイド」は、望ましい食生活についてのメッセージを示した「食生活指針」を具体的な行動に結びつけるものとして、1日に「何を」「どれだけ」食べたらよいかの目安を分かりやすくイラストで示したものです。

 平成17年6月に策定されました。

 見る人にとって最も目につく上部より、十分な摂取が望まれる主食、副菜、主菜の順に並べ、果物と牛乳・乳製品については、同程度と考え、並列に表現されています。形状は、日本で古くから親しまれている「コマ」をイメージして描き、食事のバランスが悪くなると倒れてしまうということを表しています。また、コマが回転することは、運動することを連想させるということで、回転(運動)しないと安定しないということも、合わせて表現されています。

菓子・嗜好飲料:
食事の量の中でバランスを考えて適度にとる必要があること、一方で、食生活の中で楽しみとしてとられている現状があり、食事全体の中で量的なバランスを考えて適度に摂取する必要があることから、コマを回すためのヒモとして表現されています。

水やお茶は食事の中で欠かせないものであるが、料理等にも水は多く使用されていることから、具体的な量を示すというよりは、象徴的なイメージとして軸で表されています。

フードガイド(図表)
(イラストをクリックすると拡大します)

フードガイドの区分:

主食、主菜、副菜、果物、牛乳・乳製品の5つの料理区分を基本としています。
各料理区分の量的な基準及び数え方:
各料理区分毎に、1日にとる料理の組合せとおおよその量を表しています。
単位:
「1つ(SV:)」と表記されます。(SVというのはサービングの略であり、各料理について1回当たりの標準的な量を大まかに示します)(イラストをクリックすると拡大します)
具体的活用例
「食事バランスガイド」を使って、あなたも食事のバランスをチェックしてみましょう!!

チェックはこちらから→ 内閣府「政府公報オンライン」

 

 今後ファミリーレストランなどの飲食店、スーパーマーケット、コンビニエンスストア等の食品産業における活用を通じた普及活用、地域(健康づくり教室など)や職場を通じた普及活用として利用されていきます。みなさんも是非活用して健康づくりに役立ててください

 

 

 

新しい一年の始まりに、心の健康を考える(2007年1月)

 

     
 
1月のテーマ:
新しい一年の始まりに、心の健康を考える
 みなさん、新年明けましておめでとうございます。健康のこと、生活のこと、仕事や勉強のこと…新しい年の始まりに、一年の目標はたてましたか?お正月休みで緩んだ生活のリズムもそろそろたて直して、今年も元気にスタートしましょう。

さて、ここでは毎回身近な病気などについてお話ししていますが、今回は少し趣向を変え、精神障害のひとつであるPTSD(外傷後ストレス障害)について触れていきます。

 
     

 

PTSD(外傷後ストレス障害)とは?
 

 PTSDとはPost-traumatic Stress Disorderの略称で、戦争や自然災害、事故、家庭内暴力や性的虐待など、自分自身や身近な人の生命や身体に脅威となる外傷的な出来事を経験した後に長く続く心身の病的反応を指します。日本では阪神・淡路大震災や地下鉄サリン事件に関連して大きく取り上げられ、注目されるようになりました。

<主な症状>

PTSDでは、以下の3症状が同時に出現します。

1.再体験

原因となった体験を、意図しないのに繰り返し思い出してしまう(フラッシュバック)ことや、悪夢など。

2.回避

原因となった体験を思い出してしまうような、類似した出来事を意識的もしくは無意識的に避け続ける行動をとること、感情や感覚などの反応性の麻痺など。

3.持続的な覚醒亢進(こうしん)

交感神経の亢進(高ぶる)状態が続き、睡眠障害や神経過敏、集中困難などイライラした状態が続く。

 
PTSDにかかるケース
   PTSDは、心的な外傷を受けた後、上記のような症状が数週間から数ヶ月の間に起こり、数年に渡って続く精神障害です。通常ならば衝撃的な出来事を体験した場合でも、時が経つにつれてそのショックや記憶は薄れていくものですが、受けたショックがあまりにも大きすぎる場合などに発症するとみられています。ただし個人差も大きく、同じような体験をした場合でも発症する人としない人がいるように、個人の性格やストレスへの過敏性など、様々な要因が発症に影響していると研究が進められています。また、幼児期など自我の未発達な段階で受けた大きな心的外傷は特に危険性が大きいと考えられ、早期の対応が必要とされています。

PTSDの重症度には大きな幅があり、比較的軽症のものから重症のものまで、患者によって様々です。大災害や大事故でなくても、家庭や学校、会社内など日常生活をとりまく環境のなかで受けた心的外傷が発端となることもあり、昨年も大きく取り上げられていた「いじめ」問題も重要な要因のひとつと言われています。

 
治療について
   現在のところ、主な治療は薬物療法と心理療法です。睡眠障害や過敏症状などには抗不安薬、抑うつ症状には抗うつ薬などが用いられ、心理療法ではカウンセリングを中心に体験を言葉にする行動療法などが行われています。しかし、多くの患者は、原因となった体験を思い出したくないがために、それについて語るのを避ける傾向があり、周囲からの協力や理解を得にくいという問題点があります。誰かに話して相談できる態勢づくり、また、周囲がその人を心理的に支えていくことが治療の第一歩です。

医療機関では、精神科・心療内科が本症の診療に当たっています。

 
 
 残念ながら事故や事件は後を絶たず、被災者や被害者、その家族の苦しみは続いています。ただし、PTSDはあくまでも回復可能な病気です。原因となった心的外傷を取り除くことはできませんが、その体験が日常生活に大きな障害を起こさなくなることが第一の回復と考えられます。原因となるような事故や事件が起こらないことを願いつつ、今年も一年明るく健康に過ごしましょう!

 

 

障害のある子どもの食生活(2007年1月)

 

障害のある子どもの食生活

社団法人 茨城県栄養士会

茨城キリスト教大学

医学博士・管理栄養士

大和田 浩子

 
 
 
 

(1)障害のある子どもの摂食機能

 「食べること(摂食)」、「飲み込むこと(嚥下)」は人の最も基本的な欲求です。これらは、生命維持の原点ですが、生まれもっている体の機能ではなく、成長とともに学習によって身につけていくものです。しかし、知的発達障害や運動障害をもつ子どもの多くは、十分な学習ができないために摂食・嚥下機能の発達が遅れたり、発達が途中で停止したりします。

(2)摂食機能に応じた食物形態と食事介助

image 障害のある子どもの摂食機能を改善するためには、健常な子どもの発達過程との違いをよく理解したうえで、発達を促すような食物形態や介助方法を実践していくことが大切です。専門の医師・歯科医師による摂食・嚥下機能の診断を受け、専門家による指導のもとで、個々に合った食物形態や訓練の方針を決めるのがよいでしょう。適切な食物形態と食事介助が行われると、障害のある子どもの発達を促すことができます。

1)適切な食物形態

 
基本的には、摂食機能に応じて健常な子どもの離乳食の形態と同じように変化させていきます。柔らかくしたり、トロミをつけたりして食べやすくします。また、固さや形を適切に変化させながら摂食・嚥下機能の訓練をし、発達を促します。月齢や年齢で区切るのではなく、各々の子どもの発達段階がどこにあるのかを観察し、子どもにあったペースで進めていきましょう。

2)適切な食事介助

  食事介助を始める前に、個々の子どもの障害の程度、摂食・嚥下機能の発達過程を把握しておくことが大切です。それによって、より円滑な介助をすることができます。

〔介助の際の留意点〕

(1)食物の認識

 
食べるという行為は、食べ物を見たり、匂いを嗅いだり、食べる前から始まります。介助をする際にも、障害のある子どもがどのような食物かを認識できるように、言葉をかけましょう。

(2)摂食の姿勢

  食事の時に、安定した姿勢がとれるかどうかが摂食機能を左右します。嚥下時に容易に食べ物を咽頭に運べる軽度の子どもでは、体の角度は床面に対して45°~90°を目安とします。ただし、首が座っていない場合には、45°くらいの方が介助がしやすくなります。一方、嚥下時に自力で食べ物を咽頭に運べない重度の子どもでは、体の角度は床面に対して15°~45°を目安とします。これが誤嚥を起こしにくい角度となります。

障害のある子どもの食事は、時間がかかるものです。長時間疲れずに食事がとれるように、しっかり姿勢を支えてあげることが大切です。ゆっくりと食事ができるよう介助者も介助しやすい位置で椅子に座りましょう。

(3)適切な自助具・食器

 手づかみ食べは、持つ、つかむ、といった手の機能の発達を促し、目との協調運動の学習にもなります。十分に手づかみ食べを行ってから、スプーンを使用するようにします。そして、スプーンに使い慣れてから、フォークや箸に移行するようにします。

適切な自助具や食器を使うと、摂食がしやすくなり、食事を楽しむことができます。握る力の弱い子どもは、軽くて太い柄のスプーン(a)を使うとよいでしょう。握る力がなかったり、指が変形してスプーンやフォークの柄を握れない子どもは、ホルダーに手を通すだけで使えるスプーンやフォーク(b)使うとよいでしょう。箸が自由にあやつれない子どもは、箸の握る側にバネを付けた力を入れなくても握れる箸(c)を使うとよいでしょう。その他、こぼれにくく、持ちやすく工夫されたコップ、すべり止めやすくいやすい形の皿なども必要に応じて利用しましょう。

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(4)感覚過敏

  重度の障害のある子どもは、顔、口唇、口腔内に感覚過敏が発生しやすく、硬直が全身に及ぶこともあり、食べ物の摂取が難しくなります。そのため、食べられる場合でも、スプーンができるだけ口唇に触れないように、注意深く介助することが大切です。

(5)食事はコミュニケーション

  待っているのに食べ物を口に運んでもらえなかったり、せっかちに口に押し込まれたり、思うように食べさせてもらえないと、食事が苦痛になります。介助者からの一方通行にならないように、信頼関係のなかで楽しい食事環境をつくりましょう。

(6)食後の口腔ケア

食後には必ず口腔ケアを行いましょう。

 

 

 

体の芯・骨を丈夫にして骨粗しょう症を予防しよう(2006年12月)

 

     
 
12月のテーマ:
体の芯・骨を丈夫にして骨粗しょう症を予防しよう。
 いよいよ2006年も最後の月。「師走」と呼ばれる通り、何かと忙しい時期ですが、1年の最終チェックに体の芯・骨の健康を考えてみましょう。骨が弱くなると心配されるのが、「骨粗しょう症」という病気です。この機会に、食事をはじめとする生活習慣を見直して、骨を元気に丈夫に保ちましょう。
 
     

 

骨粗しょう症ってどんな病気?
 

 「骨粗しょう症」とは、骨を構成するカルシウム不足が原因で骨の密度が減り、骨がスカスカになって骨折しやすくなる病気です。現在日本では約5,000万人もの患者がいると言われ、高齢の女性に特に多い病気でもあります。

本来骨は硬くて丈夫なものですが、髪の毛や皮膚と同じように新陳代謝を繰り返しています。古くなりもろくなった骨の一部を壊して(骨吸収)、新しい骨に作り替えるはたらき(骨形成)を「骨のリモデリング」と呼び、これは成長期を過ぎたあとも一定のサイクルで続きますが、加齢や運動不足などの生活習慣が原因でこのバランスが崩れると骨粗しょう症の原因となります。

 
なぜ骨が弱くなるの?
 

 骨の主成分となるミネラルで、体内に含まれるカルシウムのうち、99%が骨に含まれています。残りの1%は血液などに含まれ、わずか1%と言えども体や細胞の機能と深い関わりのある大切な役割を担っているため、血中のカルシウム濃度が不足すると、骨からカルシウムを引き出していくしくみになっています。つまり、カルシウム不足の状態が続くと、骨からどんどんカルシウムが溶け出してしまうのです。

 
骨粗しょう症になりやすい人はどんな人?
 
骨粗しょう症になる原因には様々なものがありますが、以下に主なものを挙げます。
○生活習慣に関わるもの

・ カルシウム不足の人

 偏食で栄養バランスの偏っている人や乳製品を摂らない人など、カルシウム不足は大きな原因のひとつです。

・ 体を動かすことの少ない人

 適度な運動は骨に刺激をあたえ、骨を丈夫にします。運動しないと骨は次第に弱くなってしまいます。

・ 日光に当たらない人

 カルシウムの吸収に欠かせないビタミンDは、日光に当たることで皮下に合成されます。日光に当たらない生活を続けていると、カルシウムを摂取していても体内に充分吸収されません。

・ 喫煙習慣のある人

 煙草に含まれるニコチンは、腸からのカルシウムの吸収を阻害し、カルシウムを尿内に排出してしまいます。

・ 極端なダイエットをしている(していた)人

 無理な食事制限など、栄養不足の状態になるダイエットは、同時にカルシウム不足の原因にもなり、骨量の減少を引き起こします。

○体質・年齢に関わるもの

・加齢によるもの

 年をとると、性ホルモンの産出が低下するほか、骨芽細胞(骨をつくる細胞)の働きが弱くなります。高齢者は食事の量が減る傾向もあるため、カルシウムの吸収量も低下します。

・閉経した人

 閉経によって女性ホルモンが急激に減少すると、破骨細胞(骨を壊す細胞)の働きに骨芽細胞の働きが追いつかなくなり、骨が弱くなっていきます。

・骨粗しょう症と診断された家族がいる人

 骨粗しょう症は遺伝するものではありませんが、骨量の減少傾向が同じであったり、乳製品の好き嫌いなど食生活が似ている場合が多く、注意が必要です。
 
  骨粗しょう症の予防法は?
 

 丈夫な骨を保つには、普段の食事と生活スタイルに注意することが大切です。
○食事編

まずは十分な量のカルシウムを摂ること。日本人のカルシウムの1日の所要量は600mgとされています。乳製品や小魚類、大豆食品など、カルシウムを多く含んでいる食品を積極的に取り入れましょう。

カルシウムの吸収に必要なビタミンDなど他の栄養素にも気を配らなくてはいけません。良質のたんぱく質を含む食品など、バランスの良い食生活を心がけましょう。また、スナック菓子やインスタント食品などに含まれるリンは、体に必要な栄養素のひとつですが、摂りすぎるとカルシウムの吸収を妨げてしまうので気をつけましょう。

 ○生活編

適度な運動は、骨を丈夫に保つのに大切な役割を果たします。過激な運動をする必要はなく、ウォーキングなどの軽い運動を毎日続けることがポイントです。元々骨が弱くなっている恐れの高い高齢者の方は、転んで骨折したりする事もありますので、無理な運動は避けてあくまで軽い運動から始めましょう。

また、喫煙やアルコール・コーヒーなど嗜好品の摂取は骨量の減少につながります。喫煙や過度の飲酒にも気をつけましょう。

 
 女性の骨量は、概ね50歳を過ぎると急激に低下するものです。市町村などで行われている骨診断を受けるなどして、まずは自分の骨量を知っておきましょう。閉経後は年1回のペースで骨量を測定し、減少の経過を観察すると良いようです。一方男性は、70歳くらいまでは骨量測定の必要はないと言われていますが、病歴などによっても骨量に差が出てくるので油断は禁物です。

カルシウムをたくさん含んだバランスのよい食事、日中の運動など健康的な生活は骨にも健康を与えます。来年からと言わず、今から骨のために生活改善してみませんか?

 

 

子どもの食物アレルギーと食物除去について(2006年12月)

 

子どもの食物アレルギーと食物除去について

社団法人 茨城県栄養士会

管理栄養士 内山 真理

 
 
 
 

 食物アレルギーと診断されても、一般的には、小学校に入るまでにはほとんどの子が食物制限を必要としなくなります。特に食物アレルギーによるアトピー性皮膚炎は3歳以降は急速に減少するといわれています。

実際、卵アレルギーでも3歳を過ぎると食べ過ぎなければ、症状がでない子どもが多いとも聞いています。

しかし、いつかは治るのだからといって、原因食物を食べ続けていると、なかなか症状が良くならないのも真実です。

食物除去を行う場合は、

 主治医の判断に従って必要最低限の制限を必要期間のみ行うのが原則です。決してお母さんの自己判断で行わないで下さい。

 検査と食物日誌から食物アレルギーと診断されたら、ある一定期間は食物除去を行います。

その間、代替食物について医師から十分な説明をうけ、食物日誌をつけながら栄養バランスに気をくばり、食物除去を続けることが大切です。

特に、乳児では市販のベビーフードは控え、食物内容がわかる手づくり離乳食にし、必要に応じて新たな食材を追加しながら食物除去を続けます。

幼児の場合は、食べ物を制限することによる精神的ストレスを念頭において食物制限をしなければなりません。

食べ物を制限することによって、一時的に症状が良くなっても、食べられないストレスが強くなると、さらに症状が悪化してしまうことがあります。

食べることによって多少症状が悪くなっても、得られる満足感が勝るなら多少は食べてもよいなど、ケース・バイ・ケースの対応を主治医とよく相談しましょう。

★ 食物除去の注意点

 
食物除去療法によって症状がどんなに改善しても、心身の発育障害があっては何の意味もありません。 食物アレルギーで食物除去をする場合も厳しい食物制限は行なわず、必要最低限の食物制限をするのが最近の除去食療法の考えです。

除去食療法のポイント

お母さんが一人で悩まない

医師と二人三脚で除去食内容を考え、必要以上の制限をしない。

代替タンパクあっての除去食療法

代替食品を使って、成長、栄養障害を起さないようにする。

スキンケア、環境整備をきちんと行う

たとえ食物除去中でも、スキンケアと環境整備が重要。

重症の場合は完全除去療法を行う

アナフィラキーショックを起こしたことのある食品に関しては、徹底的な除去を行う。

定期的に発育、発達をチェックする

特に、乳幼児期の成長障害は大人になっても、その障害が残ることがある乳児では1ヵ月ごとに身長、体重を測定し、母子健康手帳についている発育に記入して発育の遅れがないように気をつける。幼児期では急速な変化はないため3ヵ月毎にチェック。体重の増加不良があった場合は食物除去をゆるめる必要がある。特に、身長の伸びが悪い時は要注意。身長の増加不良が認められた場合は即座に除去食療法を中止。

勝手に除去食を始めたり、中止しない

除去食療法は食物アレルギーの療法の一つなので、自己判断は禁物。

★食物アレルギーと給食について

 食物制限のために皆と同じ給食が食べられないということは、子どもにとって大きな心理的負担になります。

食物制限のある場合は、食物アレルギーについて、園や学校側の理解と協力が不可欠です。同級生には担任から理解と協力が得られるよう説明してもらいます。

除去給食を行う場合は、

「人には色々な悩みや苦手なことがあります。○△さんは皆と同じ給食が食べたいのだけれど、お医者さんから食べてはいけないといわれている食べ物があります。本当は全部食べたくても少ししか食べられないことをわかってあげましょう。」

除去給食が不可能な場合は弁当持参となりますが、その場合は

「しばらくの間、お弁当で頑張ると、きっと皆と同じ給食が食べられるようになるので応援しましょう。」などと学校の先生に説明していただくとよいでしょう。

お弁当の場合は、あらかじめ給食の献立表をみて、給食と似た内容の除去食弁当を持たせる気配りをすることも大切です。

しかし、食物アレルギーは5~6歳になるとかなり症状が軽くなり、多少なら食べても症状がでないこともあります。

多くは、牛乳だけが飲めない場合や、特定の食物だけを食べなければよい場合がほとんどです。

残す必要があることを前もって皆に理解しておいてもらえば、給食を食べることができます。

しかし、そばアレルギーの子は命に関わることがあるので、そば給食の日には弁当を持参しましょう。